和風モダンのおしゃれな家│内装の事例を基にポイントをご紹介

和風モダンのおしゃれな家

注文住宅の内装を整えるには、まず家全体のテイストを決める必要があります。

内装だけでなく外装を含めたテイストを統一することで、おしゃれな家に仕上げることができるからです。

 

家のテイストには北欧・アメリカン・インダストリアル・ナチュラルなどさまざまあります。

その中でも最近人気なのが、シンプルでスタイリッシュなモダンスタイルです。

  • 必要最小限の窓や家具
  • シャープで直線的なデザイン
  • 落ち着きのある色選び

 

今回は、このモダンスタイルの中からさらに細かく分類した「和風モダン(和モダン)」について詳しくご紹介します。

和の雰囲気を内装やインテリアに取り入れると、気持ちが落ち着き、体が休まる空間をつくることができるでしょう。

 

まずは和風モダンスタイルとは具体的にどのような雰囲気に仕上がるのか、注文住宅の事例をもってお伝えします。

さらに和風モダンのポイントもまとめてご紹介するので、内装のイメージ作りにぜひお役立てください。

 


- point -

  • 和風モダンの特徴や魅力を、注文住宅も事例を基にご紹介します。
  • 和風モダンスタイルの家にするためのポイントをまとめるので、内装を整える際の参考にしてください。

 

− contents −
◼ 和風モダンの内装とは
◼ 和風モダンな内装の事例をご紹介
◼ 和風モダンの家をつくるポイント
◼ まとめ

 

和風モダンの内装とは

和風モダンとは「和風」と「モダン=現代風」をかけ合わせたテイストのことです。

2つのテイストのどちらかに片寄り過ぎると和モダンではなく「純和風」「現代風」となり兼ねません。

好みの和モダンになるよう、バランスよく両方のテイストを取り入れることが大切です。

それぞれの特徴を確認しておきましょう。

 

和風とは

和室

和風とは畳やふすま、漆喰などの塗り壁でつくられる、自然素材を活かした温かみのあるテイストです。

部屋全体は少し暗い印象で、照明器具には和紙や竹などでデザインされたものが多くあります。

また天井は梁が出ていたり、木材を利用したりすることで重厚感が増し、落ち着いた雰囲気に仕上がります。

 

モダンとは

モダンなリビング

モダンとは現代的な雰囲気をいいます。

無機質な素材やシャープなラインとの相性がいいので、クールでスタイリッシュな印象です。

グレーやネイビー、白や黒などのモノトーンカラーを利用することが多く、装飾などを抑えることでシンプルな雰囲気に仕上がります。

 

和風モダンな内装の事例をご紹介

和風モダンな内装の雰囲気を理解するために、注文住宅の事例をまとめてとご紹介します。

間取りやデザインのポイントも一緒にご覧ください。

 

広いリビングの一部をフラットな和風のスペースに

畳スペースのあるリビング

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

モダンなリビングの一角に和のスペースをつくった事例です。

フローリングと畳の色がなじんで、全体的に明るい印象に仕上がっています。

畳スペースの窓にはシンプルなカーテンが付けられていて、和とモダンのバランスが絶妙です。

 

リビングの横に和室をつくる間取りは多くみられますが、限られたスペースを無理に仕切っては窮屈に感じられるかもしれません。

事例のように畳スペースをつくることで、和のぬくもりを感じることができるでしょう。

 

また木でできた格子がほどよい目隠しになっているのもポイントです。

光と視線を通せるので開放感はそのままに、空間を仕切ることができます。

家族とのコミュニケーションも取りやすいので、お子さんを遊ばせるスペースとしても有効に感じられるでしょう。

関連記事:狭い家で子育てはどう?子育て家庭の間取り設計の考え方

 

モダンな空間に畳を敷いた内装

畳を敷いた部屋

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

こちらの事例は白い壁でつくられたモダンな空間に畳を敷いて、和モダンな雰囲気に仕上げています。

畳は縁(へり)のない真四角の琉球畳が使用されているので、フローリングとの馴染みがよくスッキリとした印象です。

収納はふすまのような引き戸でありながら、壁のクロスに馴染ませた白い扉を設置しているのも統一感をもたせるポイントです。

 

リビングとのコントラストがおしゃれな小上がり

小上がりのあるリビング

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モダンテイストを強く感じるタイル貼りのリビングに、和風の小上がりをつくった事例です。

明るくスタイリッシュな白いリビングの中に、ブラウンを基調とする小上がりを合わせることで、テイストと色のコントラストを楽しむことができます。

 

畳の色は緑やベージュが主流ですが、最近ではカラーバリエーションも増えてきたので、好みの色を取り入れやすくなってきました。

畳本来の色から少し離れることで、モダンとの相性がさらによくなります。

 

因みに畳は手入れが難しいことから、内装に取り入れることを避けるケースもありますが、機能性を高めるために天然素材をつかわない畳もあります。

い草独特の香りを楽しむことはできませんが、汚れがつきにくく落ちやすい、湿気がたまらないのでダニの発生が抑えられるなど、取り扱いやすい印象です。

畳はクッション性に優れているので、直に座ったりお昼寝をしたりできますし、またお子さんが転んでも体を強く打ち付けることはないでしょう。

 

和風モダンの家をつくるポイント

小上がり

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

和風モダンの家をつくるポイントは、次の5つです。

  • 落ち着いた色を選ぶ
  • 照明は明るすぎず落ち着いた雰囲気を演出する
  • 素材をミックスして印象のバランスを整える
  • 直線的なデザインをベースにする
  • シンプルでスッキリとした空間を目指す

それぞれ詳しくお伝えします。

 

落ち着いた色を選ぶ

和モダンスタイル

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

モダンスタイルはシックでモノトーンな色との相性がよく、和風は緑や茶色、ベージュなどの自然色との相性がいいので、華美な色味を取り入れると和風モダンな雰囲気から遠ざかってしまいます。

色味を入れたい場合は暗く深い色合いを選んで、さらに面積をコンパクトにするために家具や雑貨で取り入れていきましょう。

 

照明は明るすぎず落ち着いた雰囲気を演出する

畳スペース

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照明の明るさは部屋の用途によって調整する必要がありますが、和風モダンなテイストにするには暖かみのある電球色がおすすめです。

シェード(照明器具の笠)に和紙や籐、竹などでデザインを選ぶと和の雰囲気が高まりますし、スッキリとしたダウンライトを利用するとモダンテイストに寄せることができます。

デザインのバランスをとりつつ、落ち着いた雰囲気に仕上げていきましょう。

関連記事:【新築住宅】おしゃれな照明の選び方│和室や玄関など間取り別にご紹介

 

素材をミックスして印象のバランスを整える

畳スペース

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

和とモダンの雰囲気は素材によっても表現できます。

  • 和風・・・ファブリック・木・畳・和紙・籐など、天然素材
  • モダン・・・デザー・ガラス・ステンレス・スチールなど、無機質な素材

全体のバランスを見て、それぞれの素材をプラスしていきましょう。

 

直線と曲線をデザインする

小上がりのあるリビング

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直線的なデザインはモダンな雰囲気を、やわらかな曲線は和の雰囲気を高めます。

  • 直線的でシャープなテーブルを設置する
  • 丸く曲線的にくり抜いた窓枠をつくる
  • 真四角の照明をリズムよく設置する
  • 丸いラグを取り入れる

それぞれのデザインを取り入れると、雰囲気がミックスされるだけでなく、お互いの印象を高めます。

部屋全体のバランスをみながら調整していきましょう。

 

スッキリとした空間を目指す

畳スペース

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

モダンスタイルはスッキリとした雰囲気が特徴なので、物が増えがちなスペースには必要な収納量をつくって、片付けしやすい環境を整える必要があります。

またインテリアや家具は最小限に抑えて余白をつくると、空間をスッキリと広く感じることができます。

 

まとめ

リビングダイニング

>>>こちらの事例を詳しく見てみる

和風モダンの家にするには、和とモダンのテイストをバランスよく取り入れることが大切です。

和風・・・畳やふすま、漆喰などの塗り壁でつくられる、自然素材を活かした温かみのあるテイスト

モダン・・・無機質な素材やシャープなライン、装飾を抑えたシンプルでスタイリッシュなテイスト

それぞれのテイストの特徴を理解して、理想の和風モダンを作り上げていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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