【屋上のある家】雨漏りしやすい原因とは?対策方法を解説
屋上のある家は利便性が高いだけでなく、開放感があるので日々の疲れをリフレッシュすることができます。
庭をもつことができない狭小地であっても、外の空間を家族で楽しむことができるでしょう。
そんな魅力の高い屋上のある家ですが、雨漏りのリスクがあるので新築計画に取り入れようか二の足を踏んでいる方も少なくないはずです。
雨漏りが起きてしまうと家財が濡れたり室内が水浸しで生活ができないとなるだけでなく、知らない間に少しの雨漏りを繰り返していると、壁の劣化や柱の腐食、家全体の湿度が上がるのでカビやダニの原因になります。
軽い修復では収まらず、高額な補修工事になってしまうでしょう。
そのような被害を食い止めるには、屋上のある家が雨漏れを起こしやすい原因と対策をしっかりと理解することが必要です。
対策を立てることで雨漏りのリスクを回避して、快適な屋上生活を送ることができます。
屋上のある家の新築計画に、ぜひお役立てください。
- point -
- 屋上のある家にはどのようなメリットとデメリットがあるのか理解して、生活をイメージしてみましょう。
- 屋上のある家が雨漏りする原因とその対策方法を知ることで、安心して新築計画に取り入れることができます。
− contents −
◼ 屋上のある家の特徴をご紹介
◼ 【屋上のある家】雨漏りしやすい原因とは
◼ まとめ
屋上のある家の特徴をご紹介
屋上とは、屋根にあたる部分を平らにして人が入れるようにつくられた外スペースのことです。
塔屋(屋上に上がるための階段やエレベーターが設置された建物)以外の建築面積を全て利用できるので、かなり広い空間を楽しむことができます。
さらに屋上の特徴を知るためにメリット・デメリットをご覧ください。
屋上のある家のメリット
屋上のある家のメリットは次の通りです。
【開放的な外空間を得られる】
コンパクトな敷地に建つ狭小住宅は庭を設けることができませんが、屋上をつくることで空間を楽しむことができます。
ベランダなどと異なり奥行きも広く作れることと、視界を遮るものが少ないので、開放感をたっぷりと味わうことができるでしょう。
【外なのに侵入者の危険性がない】
屋上は外部からの侵入が不可能なので、安心してくつろぐことができます。
洗濯物を干していても取られる心配がありませんし、お子さんを遊ばせていても外部の人に接触される危険性もありません。
お子さんの安全性としては、道路に飛び出す心配がないのも嬉しい環境です。
【広さがあるので利便性が広がる】
屋上は広さがあるので、さまざまなシーンに利用できます。
高さのある空間という開放感も手伝って、快適な時間を過ごすことができるでしょう。
- ジャグジーを設置してホテル気分を楽しむ
- お子さんやペットとの遊び場として利用する
- バーベキューやランチ、お茶などを楽しむ
- ソファーに座って読書をする
- パソコンワークに集中する
- ガーデニングや家庭菜園を楽しむ
- 洗濯物や布団を干す
事前にどのように利用するのか決めて、照明や家具、床などを整えるとさらに快適さを増すことができるでしょう。
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屋上のある家のデメリット
屋上のある家のデメリットは次の通りです。
【落下する危険性がある】
屋上は高所に設けられるので、落下する危険性があります。
屋上の手すりは1.1m以上でつくることが義務付けられているので、人が間違って落ちることはありませんが、踏み台になるようなものを手すりの近くに置いておくと、お子さんが上って身を乗り出す可能性があります。
またボールなどを投げて遊んだり、手すりにプランターを設置したりすることも、物が落下する原因になり兼ねません。
落下物が破損するだけでなく、下にいる人に大けがを負わせてしまう危険性があるので気を付けましょう。
【雨漏りしやすい】
屋上は通常の屋根と比較すると、雨漏りがしやすい特徴があります。
雨漏りが起こると屋内の劣化にも繋がるので、家を長く利用できない可能性が高まります。
冒頭でもお伝えしたようにカビやダニの原因にもなるので、アレルギーの原因になるかもしれません。
この雨漏りについては、更に深堀していくので対策方法と一緒に確認していきましょう。
【屋上のある家】雨漏りしやすい原因とは
デメリットでもお伝えしたように、屋上は雨漏りのリスクがあります。
雨漏りしやすい原因を掘り下げて、可能な対策方法を確認していきましょう。
素材の劣化
屋上は常に雨風や太陽にさらされているので、経年劣化しやすい状態にあります。
さらに地震や素材(材料)そのものの耐久性なども関係して、き裂や破損が起こって雨漏りの原因になります。
- 床の内部にある防水層の破損・穴あき・浮きなどから雨水が侵入する
- 床のトップコートのき裂により、防水層が劣化しやすくなる
- 屋上の壁(パラペット)の破損から雨水がもれて、外壁が劣化し雨漏りを起こす
- パラペットの上部にある笠木の破損やコーキングのひび割れにより雨水が侵入する
- 床とパラペットの繋ぎ部分にき裂が入り雨水が侵入する
このように屋上をつくるために利用される素材の劣化はある程度仕方がないので、劣化する前にメンテナンスをすることと、破損している箇所を見付けたら早めに対応することが大切です。
防水層はウレタン防水・シート防水・アスファルト防水などが利用されますが、ほとんどの一般住宅にはウレタン防水が採用されます。
このウレタン防水の耐用年数は10~12年とされているので、10年程でメンテナンスを受けることが必要です。
またその際に屋上全体のメンテナンスとして破損している場所がないか、プロの目で確認してもらいましょう。
もちろん日常で破損している箇所を見付けたら、その都度補修することが大切です。
排水口の詰まり
屋上には雨水が排出するために、排水口が設けられています。
この排水口が詰まっていては、雨水が屋上に長くたまった状態になるので、床面の負担になり劣化を早めてしまいます。
排水口のつまりを対策するには、小まめな掃除を心がけましょう。
高い位置にある屋上ですが枯れ葉や砂埃、鳥の羽などが入ってくるので、雨水の流れと共に排水口に集まってしまうと排水口が詰まってしまうからです。
屋上で洗濯物を干すのであれば、小さなゴミや洗濯ばさみなども引っ掛かりやすいので気を付けましょう。
さらに排水口付近の劣化も雨漏りのリスクを高めてしまいます。
コーキングの劣化やコンクリート部分のき裂などを見付けた場合は、被害が大きくならないうちに補修作業をしておきましょう。
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まとめ
今回は屋上のある家のデメリットである、雨漏りを起こす原因とその対策方法をご紹介しました。
雨漏りの原因は主に施工に使われる、防水層・コーキング・笠木・パラペット・排水口・トップコート・コンクリートなどの劣化が原因です。
き裂や穴あき部分から雨水が屋内に浸透するので、雨漏りの被害に繋がります。
このような劣化に対応するには一般家庭に使われる素材の耐用年数から、10年程度でのメンテナンスが必要です。
排水口の詰まりは床面の劣化を早めてしまうので、こまめに掃除をして水はけをよくしておきましょう。
屋上のある家は雨漏りのリスクがありますが、通常の屋根であっても同様です。
定期的なメンテナンスを行えば大きな被害、高額な修復にはなりません。
また屋上の施工に経験豊富なハウスメーカーや工務店に建築や設計を依頼することも、雨漏りリスクを低減するポイントです。
メンテナンス方法なども相談できるので、安心して屋上のある家を計画することができるでしょう。
