【注文住宅】家を建てるために決めることリスト│順番通りに細かく解説

【注文住宅】家を建てるために決めることリスト

注文住宅は家づくりの全てを一から決めるので、理想の暮らしを形にすることができます。

しかしいざ計画を進めようとしても「何から手を付けていいのかわからない……」と、動きが止まってしまうかもしれません。

家を建てるのは一生に一度のこと。ほとんどの方が家を建てるのは初めてなので当然のことです。

 

そこで今回は、注文住宅で家を建てる際に決めることをリストにしてご紹介します。

順番通りに決めていけば、家づくりの概要を整えることができるので非常に便利です。

新築計画をスムーズに進めるために、ぜひお役立てください。

 


- point -

  • 家を建てるために決めることを事前に知ることで、大まかな流れを意識することが可能です。
  • 家を建てるために決めることリストを利用して、事前準備を整えていきましょう。

 

− contents −
◼ 【注文住宅】家を建てるために決めることリスト
◼ ①予算・資金計画を決める
◼ ②土地を決める
◼ ③施工会社を決める
◼ ④家の詳細を決める
◼ ⑤建築を着工したら決めること
◼ まとめ

 

【注文住宅】家を建てるために決めることリスト

注文住宅を建てるために決めていかなくてはいけない項目は数多くあります。

決めることをリスト化していくので、順番に見ていきましょう。

 

①予算・資金計画を決める

住宅ローン 計算

まずは注文住宅を建てるための予算を決めていきましょう。

希望の家から予算を立てる方法もありますが、毎月の支払可能額から資金計画をすると、新しい家での生活が立てやすくなります。

総予算を明確にしたら、詳細は目安程度で十分です。

 

□家づくりに使える自己資金額を決める

両家の親から資金援助を受けるケースも少なくありません、事前に相談してどのくらいの資金を準備でのか決めていきましょう。

 

□借入先を決める

金融機関によって審査内容や金利などが異なります。保険やサービス内容も含めていくつか比較してみましょう。

 

□毎月の支払額、ボーナス払いを設定するか決める

今後のボーナス収入に不安がある場合は、住宅ローンのボーナス払いを利用せずに手元で貯めて繰り上げ返済を利用する方法もあります。

 

□住宅ローンの頭金を決める

頭金が0でも住宅ローンを利用することは可能です。月々の支払額、これからの生活資金、今後のライフイベントなどを踏まえて検討しましょう。

 

□住宅ローンの金利を決める

住宅ローンの金利には主に固定・変動があります。それぞれにメリット・デメリットがあるのでライフプランに合わせてシュミレーションをしていきましょう。

 

□住宅ローンの借り入れ年数を決める

住宅ローンを完済する上限年齢は金融機関によって異なりますが、ほとんどが80歳を設定しています。80歳まで完済年齢を引き延ばす場合は、その時の収入などを想定しておきましょう。

 

□土地・建物・保険・引越し・外構・書類手続きなど全体の予算を決める

全体の予算を決めたら大まかに内訳を決めておくと、予算オーバーを防ぐことができます。家を建てるには細かな手数料や、年払いの保険料などもあるので細かく予算化していきましょう。

 

②土地を決める

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土地を所有していない場合は、家を建てる土地を決めていきましょう。

分譲地によっては建築するメーカーが決められている場合もありますし、お願いしたいハウスメーカーが事前に決まっている場合は土地について相談することも可能です。

 

□住みたいエリアを決める

住みたいエリアを数カ所選定しておくと、理想の土地を見つけやすくなります。

 

□希望する土地の広さを決める

何台分の駐車スペースが必要か、何部屋作るのか、広い庭が必要かなどによって土地の広さが決まります。逆に住みたいエリアの地価によっては予算から割り出す必要もあるでしょう。

 

□周辺環境の希望を決める

通学・通勤・交通の便・治安などの周辺環境も土地の選定条件として整理しておきましょう。

 

□不動産にリストアップしてもらった土地を見学する

朝・昼・夜にわけて見学すると、一日を通した環境を知ることができるのでおすすめです。

 

□手付金の相談をする

手付金とは土地を仮抑えする際の契約金です。本契約をする際は購入金額に充当されます。

 

関連記事:同じ土地でも建てられる家の大きさが変わる? 容積率緩和とは

 

③施工会社を決める

ここで施工会社を決めるとしていますが、建てたい家のイメージが明確であれば最初に施工会社を決めるのもおすすめです。

資金計画から土地探しまで寄りそってサポートしてくれるので、安心して新築計画を進めることができます。

 

□購入した土地のエリアが施工可能な建築会社をピックアップする

ハウスメーカーや工務店は建築可能なエリアが定められているので、購入予定の土地が対応可能か確認しておきましょう。

 

□建てたい家が特徴的なのであれば、その施工を得意とする建築会社をピックアップする

地下室や屋上、4階建てや木造耐火住宅など特徴のある家を計画する際は、これまでの経験を活かせる施工会社を選ぶと安心してお願いできます。

 

施工会社を決めたら土地の購入に進みましょう。

この時点で施工会社に土地の確認をしてもらうと安心です。

 

④家の詳細を決める

リビング画像

まずはどのような家にしたいのか、家族でじっくり話し合ってみましょう。

全ての希望に優先順位をつけて上位から取り入れることで、予算を大きくオーバーせずに済みます。

ここで決める項目が多いので負担に感じるかもしれませんが、注文住宅の醍醐味ともいえるステップです。

施工会社のプランナーに相談しながら、満足のいく計画を整えていきましょう。

 

□何階建ての家にするか

土地の広さに対しての間取り、また二世帯住宅・店舗併用住宅など建物内で空間を分けたい場合は、階層を増やすのも方法の一つです。

 

□木造・鉄骨・鉄筋などの構造

建築費用や工期、防音性や強度など特徴が異なるので、家の構造や生活環境に適した構造を検討しましょう。

 

□建物の気密性・耐震性・防火性などの性能

建物の性能は暮らしの安全性や快適さに直結します。地域性や生活スタイルに合わせて決めていきましょう。

 

□間取り・外観・外構

部屋数や収納、水周りなどの間取りや、外壁や屋根などの外観、玄関ポーチや駐車場などの外構など細かく決めていきます。

 

□デザイン・テーマ

内装と外観のデザインを統一するとオシャレな印象に仕上がります。好みのテーマを決めて、テーマに合ったデザインにしていきましょう。

 

家の詳細を決めたら施工会社に図面を起こしてもらい、住宅ローンの申し込みに進みます。

施工会社との契約を結んで、打ち合わせを重ねていきましょう。

関連記事:【間取り】9つの失敗ランキング|家づくりを後悔しない対策まとめ

 

⑤建築を着工したら決めること

家の建築が始まったら、家が完成するまでに必要なことを決めていきます。

 

□地鎮祭を行うならお願いする神社や日程を決める

地鎮祭とは地域の神様に、家を建てることの許可を得るための儀式です。

 

□上棟式を行うなら必要なものを準備する

上棟式とは無事に棟上げを行ったことに感謝して、工事の安全を祈願する儀式です。

 

□引越し業者を決める

新居に持っていく家電品や家具を選定して、いくつかの引越し業者に見積もりをお願いしましょう。

 

注文住宅の魅力の一つに、家が完成する過程を楽しめることが挙げられます。

可能であれば現場に足を運んで、自分達の家が整っていく様子を見ておきましょう。

関連記事:何をするの?家づくりに必要不可欠な『地鎮祭』の流れとポイント|クレバリーホーム東京

 

まとめ

今回は注文住宅の計画をスムーズに立てるために「決めることリスト」をご紹介しました。

順番を確認しておくと、どのタイミングで何を決めていくのかを把握することができます。

事前にある程度の情報を集めて、家族の考えを整理しておきましょう。

 

注文住宅は決めることが多いので大変な面もありますが、一つ一つ決めることで他にない自分達だけの家が仕上がります。

注文住宅の家づくりを楽しんでいきましょう。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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