【3階建て住宅】間取りがおしゃれな事例3選│インテリアのポイントもご紹介
3階建ての家をおしゃれにするには、間取りの計画がポイントになります。
とくに狭小地に建つコンパクトな住宅は、生活スペースの確保を重視するので間取りが平面的になりがちです。
広いスペースをつくるためには必要な収納や理想の設備を諦めることもあるでしょう。
しかし間取りの整え方次第で生活スペースを広く確保できますし、印象を大きく変えることも可能です。
開放的な空間はリッチな印象もあるので、おしゃれな家づくりに繋がります。
今回はそんな3階建て住宅のおしゃれな間取りを、事例の中から3つご紹介します。
ぜひ3階建ての間取り計画にお役立てください。
- point -
- 広い生活スペースを確保するために建物を3階まで伸ばすケースがほとんどなので、スペースが広く感じられる間取りをご紹介します。
- おしゃれな間取りに加えて、おしゃれなインテリアのポイントもまとめてお伝えします。
− contents −
◼ 【3階建て住宅】間取りがおしゃれな事例3選
・水回り2つのコンパクト設計でもこだわりの二世帯住宅
・元からあるお庭を活かした屋上バルコニー付き3階建て
・最大限に空間を活かしたボリュームのある建物
◼ まとめ
【3階建て住宅】間取りがおしゃれな事例3選
3階建て住宅のおしゃれな間取りをご紹介します。
建物ごとにまとめていくので、間取り同士の相性やインテイリアのポイントなどもご覧ください。
【約20坪の二世帯住宅】敷地19.60坪|延床31.24坪!玄関1つ、水回り2つのコンパクト設計でもこだわりの二世帯住宅
豊島区N様邸
敷地面積:64.80㎡(約19.60坪)
延べ床面積:103.29㎡(約31.24坪)
こちらの3階建て住宅の間取りポイントは、このリビングの開放感です。
床や天井、壁を白で統一することで空間に広がりを感じることができますが、それだけでは間延びした印象をもたれるかもしれません。
そこでリビング階段との間にあるパネルとテレビの背面、キッチンの色で空間にアクセントを加えています。
またリビング階段横のパネルは、印象が重たくならないように広いすき間をつくって、視界を通すようデザインされています。
リビング階段の空間まで視界が伸びるので、空間をさらに広く感じることができるでしょう。
開放的なリビングに更なる広がりを加えるのが、大きな掃き出し窓から繋がるルーフバルコニーです。
ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用した外のスペースのことです。
屋根を利用してつくられるので、奥行きを広くつくることができます。
洗濯物やお布団を干すなど実用的な用途もありますが、ソファやテーブルセットを置いて第二のリビングとしての利用もおすすめです。
周辺の環境によっては、かなりプライベートスペースになるので、家族でゆったりとくつろぐことができます。
また週末には友人を呼んで食事をしたり、夜はお酒を楽しんだりとおしゃれな時間を過ごすことができるでしょう。
関連記事:戸建てルーフバルコニーの間取りと費用|理想の活用法5選
【土間のある注文住宅】敷地33.83坪|延床35.7坪!元からあるお庭を活かした屋上バルコニー付き3階建て
中野区 S様邸
敷地面積:111.84㎡(33.83坪)
延床面積:118.02㎡(35.7坪)
玄関を入ってすぐに目を引くのは、玄関ホールのヘリンボーンフローリングです。
玄関は家の顔ともいえる間取りなので、玄関をおしゃれにデザインしていると家全体の印象もよくなります。
また正面に階段が続いているので、縦の空間にも広がりを感じられるでしょう。
さらに左側には土間収納とパソコンスペースが広がります。
ジャケットや小物、自転車なども収納できるので生活動線が繋がりやすくなります。
奥にはデスクが造作されているので、パソコン作業などをする書斎としての利用が可能です。
庭の木を活かした設計を希望されていたので、作業をしながら庭の木を眺めることができるのは嬉しいですね。
リビングには小上がりの和室スペースがあります。
小上がりとはスペースの一角に段差を付けて、空間を仕切る間取りのことです。
ワンフロアがコンパクトな場合は個室をつくると狭く感じてしまいますが、小上がりは段差をつけるだけなので空間の広がりはかわりません。
また小上がりの段差を利用すると大容量の収納をつくることができます。
段差に腰を掛けたり、子どもの遊びスペースにしたりと用途はさまざまです。
年を重ねると階段を利用して3階まで移動するのは、足や腰の負担になります。
階段の利用を最小限にするには、生活空間をコンパクトにまとめることがポイントです。
リビングの一角に小上がりを作っておくと、ベッドとしても利用できるので便利です。
関連記事:小上がりをリビングにつくるメリットとは?快適な小上がりの整え方
【吹き抜けのある3階建て住宅】敷地17.96坪|延床25.69坪!最大限に空間を活かしたボリュームのある建物
新宿区Y様邸 木造 3階建て
敷地面積:53.39㎡(17.96坪)
延べ床面積:84.93㎡(25.69坪)
こちらはリビングは吹き抜けをつくることで、開放感たっぷりの空間に仕上がっています。
吹き抜けはリビング側につくられることが多くありますが、事例のように細長い形状のリビングダイニングの場合、真ん中に配置されるダイニングが暗くなりがちです。
真ん中に天窓のある吹き抜けをつくることで、高い位置から効率的に採光することができています。
また勾配天井を利用することでデザインが複雑になるので、よりおしゃれな印象です。
勾配天井部分に木のアクセントクロスを利用しているので、高さがありながら落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
この縦の空間を活かしたリビングに、鉄骨のスケルトン階段を取り入れることで、更に広々とした空間が広がります。
スケルトン階段とは踏み板と踏み板の間がなく、骨組みだけなので、視線を階段の向こうまで伸ばすことができる階段の種類です。
またハイサイドライト(高い位置に設置する横長の窓)を設置することで、効率的な採光ができます。
狭小住宅は隣の家との距離が近いので、同じ高さに窓を配置すると、カーテンさえ開けにくい窓になってしまいます。
ハイサイドライトで位置をずらしてすりガラスにすることで、視界を遮ることができるでしょう。
キッチンは通常ダイニングやリビングの方に向けて設置するので、横幅のない家の場合はコンパクトなキッチンを選びがちです。
事例はキッチンを横に向けることで、大きなペニンシュラキッチンを取り入れることができています。
キッチンの照明につくられたスタディスペースも、アクセントクロスがおしゃれな印象です。
関連記事:小さい家に吹き抜けをつける理由とは?│狭小住宅の事例をご紹介
まとめ
>>>【事例紹介】見所は玄関と連続した和室を設けた広々エントランス
今回は3階建ての、おしゃれな間取りの事例を3つご紹介しました。
コンパクトな敷地に建てる住宅は、生活スペースを広げるために3階建てにするケースがほとんどです。
ワンフロアが狭くなりますが、間取りしだいで広く開放的な空間になります。
インテリアでもおしゃれな家づくりは可能ですが、おしゃれな間取りを取り入れると家全体の雰囲気を底上げすることができます。
理想の暮らしのために、おしゃれな間取り計画を立てていきましょう。