4階建ての家がおすすめな人│活用方法に合った間取りのポイントも解説

4階建ての家がおすすめな人

4階建ての家は限られた土地の広さであっても、生活スペースを十分に確保することができます。

生活スペースを広くつくることで、住居とは別の利用目的をもったり、希望のエリアに家を建てたりと生活を豊かにすることが可能です。

こちらの記事ではそんな4階建ての魅力を活かした家づくりが、どのような人におすすめなのか5つのパターンをご紹介します。

それぞれの事例もまとめていくので、4階建ての家づくりを検討中の方はぜひお役立てください。

 


- point -

  • 4階建ての特徴を活かすことで、どのような家づくりができるのか5つのパターンをご紹介します。
  • 4階建ての事例も一緒にまとめていくので、間取りなども参考にしてください。

 

− contents −
◼ 4階建ての家がおすすめな人│間取りのポイントも解説
◼ まとめ

 

4階建ての家がおすすめな人│間取りのポイントも解説

4階建ての家がどのような人に向ているのか、5つのパターンをご紹介します。

  • 二世帯住宅を建てたい人
  • 収入を得ながら住宅ローンの支払いをしたい人
  • 都心などの人気エリアに家を建てたい人
  • ビルトインガレージを設けたい人
  • 自宅と店舗を併用したい人

それぞれの家づくりが快適に整う間取りのポイントも、ぜひ参考にしてください。

 

二世帯住宅を建てたい人

二世帯住宅

施工事例:【完全分離型2世帯住宅】敷地25.86坪|延床42.09坪!ホームエレベーターで親子世帯を結ぶ繋がりのある注文住宅

4階建ての家は、二世帯住宅を建てたい人にもおすすめします。

二世帯が住むだけの居住スペースを確保できたり、生活空間を仕切りやすいのでプライバシーが守られたりと、二世帯住宅にとって魅力と言える特徴があるからです。

 

二世帯住宅はお互いの生活がサポートできることや、新築コストやランニングコストの削減ができることなどメリットも多くありますが、二世帯の距離が近くなる分トラブルに繋がりやすいというデメリットもあります。

このデメリットを対策してお互いにとっていい距離感を保つには、水回りや玄関、リビングなども全て各世帯毎につくる「完全分離型」がおすすめです。

 

この完全分離型の二世帯住宅は広い居住スペースを必要としますが、4階建てにすることで床面積を広く確保することができます。

またフロアーで世帯を分けることができるので、プライバシーが守られやすくお互いの生活を尊重することが可能です。

各世帯毎に音が響きにくい設計や間取りに整えて、生活ペースのズレにストレスを感じることのない家づくりをしていきましょう。

 

さらに4階建てにするとホームエレベーターの設置を検討するケースも増えます。

横割り(フロアで世帯を分離するスタイル)の二世帯住宅の場合、階段の移動が負担にならないよう親世帯の間取りを1階に配置しがちですが、エレベーターを設置すると上階を親世帯にすることも可能です。

親世帯は昼間も家で過ごす方が多いので、景観や風通し、日当たりのいい生活空間を整えることができますし、子世帯を下の階に配置することで外との動線を繋ぎやすくなります。

4階建ての特徴を活かして、親世帯と子世帯が快適に暮らせる間取りを整えていきましょう。

関連記事:完全分離型二世帯住宅の間取り│広い土地は必要ない?

 

収入を得ながら住宅ローンの支払いをしたい人

4階建ての家

施工事例:【半地下活用賃貸住宅】敷地21.27坪|延床58.69坪!縦の空間拡張&メンテナンス性にもこだわった工夫が満載

4階建て住宅にすると居住スペースを大きく広げられるので、建物の一部を賃貸にすることが可能です。

賃貸部分から家賃収入を得られるので、住宅ローンの負担を軽減することができます。

住宅ローンの支払いが終っても家賃収入は続くので、老後生活の安定にも繋がるでしょう。

 

このような住居と賃貸を同じ建物内につくることを「賃貸併用住宅」といいます。

賃貸部分を広げると家賃収入は増えますが、新築コストは大きくなり住宅ローンの理容は難しくなります。

建物が大きくなったり入居者が増えると個人での管理が難しくなるので、専門の管理会社に委託することになるでしょう。

 

また賃貸部分をコンパクトにすると、家賃収入は減りますが新築コストを抑えることが可能です。

1世帯の賃貸であれば、将来に二世帯住宅として利用することもできます。

土地の広さや新築コスト、賃貸の需要があるのかなども含めて、賃貸計画を慎重に検討しましょう。

関連記事:【賃貸併用住宅】おすすめの間取りをご紹介│狭小地での建築計画​

 

都心などの人気エリアに家を建てたい人

4階建ての家

施工事例:【木造4階建て】敷地10.12坪|延床29.56坪!限られた敷地に地下と屋上4階の6層住宅

交通の便がいい都心に家をもちたい人にも、4階建て住宅はおすすめです。

都心部は地価が高いため、広い敷地を購入することは難しいかもしれませんが、コンパクトな敷地であれば土地の購入コストを抑えることができます。

コンパクトな敷地であっても、4階建て住宅にすることで必要な生活スペースをしっかりと確保することが可能です。

 

敷地いっぱいに住宅を建てることになりますが、バルコニーや屋上を設けると開放的な外空間を楽しむこともできます。

コストを抑えながら都心部などの人気エリアに住むことを理想とする場合は、4階建て住宅にして縦に生活スペースを広げていきましょう。

関連記事:おしゃれな細長い家の暮らしやすい間取りアイデア|東京の狭小住宅実例

 

ビルトインガレージを設けたい人

4階建ての家

施工事例:【半地下の駐車場】敷地42.08坪|延床40.64坪!土地探しからご相談いただいていたからこその大胆提案

4階建て住宅にすることでビルトインガレージを設けやすくなります。

建物の1階部分が駐車場になりますが、4階建てにすることで必要な間取りをしっかりと整えることが可能だからです。

 

敷地内に建物と駐車場のスペースを別々に確保できない理由からビルトインガレージを設けることもありますが、ビルトインガレージは車を雨風や紫外線から守ったり、防犯性を高めたりとメリットも豊富にあります。

ガレージから直接室内に入れる動線をつくって、毎日の買い物や、お子さんを連れたお出かけがしやすい間取りに整えていきましょう。

関連記事:ビルトインガレージの後悔しない作り方│狭小住宅に最適な駐車場をご提案​

 

自宅と店舗を併用したい人

4階建ての家

施工事例:【飲食店併用・4F・屋上・太陽光】敷地29.15坪|延床89.98坪!ホームエレベーター活用多世帯はレストラン&8人家族の住まい

4階建ては住宅と店舗を同じ建物内につくる「店舗併用住宅」にも最適です。

事例の飲食店は1階と2階の一部を店舗にしていますが、4階建てにすることで生活スペースを十分に確保できています。

 

店舗併用住宅は業者やお客様の出入りが多くなるので、玄関を遠ざけるなど家族のプライバシーが守られやすい間取りを意識する必要があります。

店舗部分の利用目的がエステや塾など静かな環境を好む場合は、上階の生活音が店舗に響かない設計や間取りを考慮しましょう。

 

店舗併用住宅は、通勤を必要としないので体への負担を軽減でることや、家事との両立がしやすいことなど生活にゆとりを感じることができます。

さらに住居と店舗を同じ建物内につくると、新築費用も大幅に削減することが可能です。

4階建ての広い空間を利用して、生活をする自宅と仕事をする店舗を併用していきましょう。

関連記事:【狭小地】店舗併用住宅の間取り│カフェや美容室を設けた家づくり計画

 

まとめ

リビングダイニング

4階建ての家がどのような人におすすめなのか、5つのパターンをご紹介してきました。

  • 二世帯住宅を建てたい人
  • 収入を得ながら住宅ローンの支払いをしたい人
  • 都心などの人気エリアに家を建てたい人
  • ビルトインガレージを設けたい人
  • 自宅と店舗を併用したい人

4階建ての家は、敷地面積がコンパクトでも生活スペースを大きいく広げられる魅力があります。

広い空間を利用して理想の間取りをつくっていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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