【賃貸併用住宅の成功例】間取りを成功させる3つのポイントをご紹介
賃貸併用住宅の成功例を間取りのポイントに絞ってお伝えします。
賃貸併用住宅とはオーナーである施主様の居住スペースと、賃貸部分が同じ建物内にある住宅のことです。
賃貸部分の家賃収入を得ることができるので、住宅ローンの軽減や、老後の生活を安定させることが期待できます。
そんな賃貸併用住宅を成功させるためには、快適だと感じられる間取りに整えることが大切です。
生活空間への満足度を高めることで、入居率を安定させることができるでしょう。
今回は間取りを整えるポイントを3つご紹介するので、ぜひ賃貸併用住宅の新築計画にお役立てください。
- point -
- 賃貸併用住宅の成功例をご紹介するので、それぞれの特徴をご覧ください。
- 賃貸併用住宅を成功させるためのポイントを、間取りづくりに焦点を置いて3つご紹介します。
− contents −
◼ 【賃貸併用住宅の成功例】間取りの事例をご紹介
◼ 賃貸併用住宅を成功するための間取り│3つのポイント
◼ まとめ
【賃貸併用住宅の成功例】間取りの事例をご紹介
賃貸併用住宅の実際の間取りをご紹介します。
それぞれのこだわりポイントも合わせてご覧ください。
【賃貸6世帯+オーナールーム】1人暮らしにおすすめの賃貸併用住宅
文京区K様邸
敷地面積:80.11㎡
敷地面積:293.48㎡
こちらの賃貸併用住宅の特徴はまず外観にあります。
海をイメージした光沢のあるタイルと、砂浜をイメージした真っ白な壁がおしゃれな印象です。
特徴のある魅力的な外観にすることで、他の賃貸住宅との差別化ができます。
賃貸部分の間取りは、一人暮らしに最適な2Kのお部屋が6世帯つくられています。
キッチン・ダイニング(3.8帖)・ベッドルーム(4.3帖)が一列に並んだ縦長の間取りなので、採光が1面からしか取れず暗くなりがちですが、磨りガラスタイプの間仕切りを取り入れることで奥の部屋まで光が届く工夫がされています。
さらに扉の上に空間を作っているので、外からの風を部屋中に届けることが可能です。
オートロックや宅配ボックスも設置されているので、女性の一人暮らしでも安心して利用することができます。
防音対策バッチリ│総タイル張りの3階建て賃貸併用住宅
足立区S様邸
敷地面積:83.25㎡(約25.18坪)
延べ床面積:145.51㎡(約44.02坪)
こちらの賃貸併用住宅は、1階が賃貸、2階と3階がオーナー家族4人の住まいになっています。
それぞれの玄関を建物の端に分けることで、顔を合わす機会を極力減らす配慮がされています。
プライバシーの保護にも繋がるので、お互いにとってストレスの軽減になるでしょう。
賃貸併用住宅を横割りにすると、音問題がトラブルの原因になりがちですが、水回りの間取りを縦に揃えることと、床と天井の間に防音効果のある施工をすることで万全の対策が整っています。
水回りの配管をまとめることは初期費用の削減にもつながる上に、メンテナンスにも手間がかからないのでおすすめです。
このように生活環境を快適に整えることで、入居者の満足度が上がり入居率の安定に繋がるでしょう。
また外観は総タイル張りが施されているので、重厚かつおしゃれな印象に仕上がっています。
タイルは汚れやキズがつきにくく経年劣化しにくいことから、メンテンナンスフリーでキレイな状態が長持ちするというメリットがあります。
入居者にとっては間取りや立地だけでなく、外観の状態も賃貸選びのポイントになるので、手間なくキレイな外観を保てるタイル貼りは見た目も含めて魅力が高いといえるでしょう。
賃貸併用住宅を成功するための間取り│3つのポイント
賃貸併用住宅を成功させるにはさまざまな要因があります。
今回は間取りに絞ったポイントを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
周辺環境に適した間取りにする
まずは周りの施設や交通の便、住宅環境などから、一人暮らしへの需要が高いのか、家族住まいに需要が高いのか見極めることが大切です。
【一人暮らし向けの賃貸にする場合】
ターゲットとする年齢層や性別によってはセキュリティの関係から2階以上を好まれる傾向にあります。
そのためオーナーの住まいを1階に設けて、2階以上を賃貸にするのもおすすめです。
また各部屋ごとに日あたりや風通しがいいように窓を設置したり、収納スペースや壁の厚みを設けたりと、暮らしやすい部屋作りをしていきましょう。
【家族住まい向けの賃貸にする場合】
お子さんのいる世帯であれば1階の賃貸が好まれる傾向にあります。
お子さんの足音が下の階に響くのを気にしながらの生活はストレスを感じますし、外との動線が短いことで動きが取りやすくなります。
お子さんの遊び場や寝室になる畳スペースを設けたり、お子さんの様子を見守りやすい対面キッチンを取り付けたりして子育てしやすい部屋作りをしていきましょう。
オーナーと賃貸スペースを分けた間取りにする
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賃貸併用住宅の特徴は、オーナーが同じ建物内に住んでいるということです。
オーナーが近くに居ることを安心と思う方もいますが、その距離感を窮屈に思う方も少なくないでしょう。
賃貸併用住宅のこのような特徴を抑えるためには、オーナーと賃貸のスペースを分けた間取りにすることが大切です。
- 玄関や、玄関に続く建物の入り口を分ける
- 駐車場を建物の反対側に設ける
- 郵便受けを離して設置する
このように共有部分をつくらないことで、入居者と顔を合わす機会を極力減らすことができます。
プライバシー保護にも繋がるので、オーナー側にとってもメリットと言えるでしょう。
間取りで生活音への対策をとる
いくつかの世帯が同じ建物に住む賃貸住宅では、生活音でのトラブルが起こりやすくなります。
建物の構造や壁の厚さ、材料などで生活音への対策を取ることができますが、間取りの配置も重要です。
【縦に居住スペースが繋がる場合】
縦に居住スペースが繋がる場合は、生活音の出やすい間取りも静かに過ごしたい間取りも、縦に繋げていきましょう。
例えば生活音の出やすい水回りを縦に揃えることで、水が流れる音が下の階に響いたとしても生活のストレスになることはありません。
静かに過ごしたい寝室や書斎などの真上も同じ間取りを配置することで、静かな環境を保ちやすくなります。
【横に居住スペースが繋がる場合】
横に居住スペースが繋がる場合は、生活音の出やすい間取りを隣り合わせにして反転させると、静かなスペースを確保しやすくなります。
また静かなスペースを繋げて、生活音の出やすい間取りを遠ざけるのもおすすめです。
リビングなどが隣り合わせになる場合は、間に収納スペースを設けると、テレビの音や話し声が響きにくくなります。
まとめ
賃貸併用住宅の成功例と成功するポイントをまとめてお伝えしました。
まずは周辺環境を調査して、需要のある賃貸の間取りを理解しておきましょう。
その上で、入居者が快適だと思える間取りに整えることが大切です。
- オーナーとの距離を窮屈だと感じさせないために、顔を合わせる機会を極力つくらない間取りに整える
- 生活音へのストレスがトラブルの原因になり兼ねないので、生活音を軽減する間取りへの配慮が必要
このような間取りに仕上げると、入居率が高まり安定させることができます。
賃貸併用住宅の目的でもある家賃収入を得て、理想のオーナー生活を始めてみてはいかがでしょうか。