コンセントの使い勝手は高さが重要|空間ごとに適切な位置を解説​

コンセントの使い勝手は高さが重要|空間ごとに適切な位置を解説​

生活する上で必須な設備であるコンセントですが、注文住宅の打ち合わせで「位置と数は詳しく確認したが、高さをあまり意識しなかった」という方は意外と多いのが実情です。

「コンセントの高さを自由に選べると知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。

実際、東京で注文住宅を手がけるクレバリーホーム城東店・新宿店にも、これまでの住まいで「コンセントがソファに隠れて挿しにくかった」「掃除機のコンセントが低くて抜き差しが辛かった」など、“高さ”に関するご相談をいただきます。

注文住宅では、空間によってコンセントの高さを自由に設定することが可能で、使いやすい高さのコンセントがあると、家事の効率や安全性が向上します。

コンセントの高さは「床から25cm」が標準ですが、何を使うか(用途)に合わせて空間ごとに変えるのが、コンセント計画を失敗しないためのポイントです。

そこで今回の記事では、コンセントの高さを決める際の基本的なポイントと空間の用途別で高さの目安を紹介します。

よくある失敗例とその対策も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムのポイント

  • コンセントの高さは「床から25cm」が標準ですが、何を使うか(用途)に合わせて空間ごとに変える必要があります。
  • 高齢者や車イスに乗った人でも使いやすいコンセントの高さは「床から40cm」が目安になるので、バリアフリーを前提とする場合は注意が必要です。
  • 使いやすいコンセントにしたい場合は、高さに加えて位置・数・種類も確認しましょう。

一般的なコンセントの高さは「床から25cm​」

一般的なコンセントの高さは「床から25cm​」

施工事例>>>ホームエレベーター付き住宅|敷地11.34坪・延床・23.54坪(文京区)

一般的に採用されるコンセントは「プレートの中心が床から25cm」が標準です。

コンセントの標準的な高さ

特に指定をしなければ、この高さにコンセントを取り付ける住宅会社がほとんどです。

この床から25cmの高さ設定は、使い勝手とデザイン性を考慮して定着した寸法です。

低すぎる(床から近い)コンセントは抜き差しが大変ですし、床と壁の間に施工された巾木とぶつかってしまいますよね。

逆に、必要以上に高い(床から遠い)コンセントを取り付けると、目立ちすぎたり、デザインのバランスを損ねたりする場合があります。

そのため、利便性・デザイン性の観点から“ちょうどいい”「高さ25cm」が一般的になりました。

ただし、一部の住宅会社では「高さ30cm」を基本仕様としているところもあり、「高さ25cm」はあくまでも一般論で、ご自身にとっての使い勝手を考えて適切な高さを考えることが大切です。

【空間別】おすすめのコンセントの高さ​|目安の早見表

【空間別】おすすめのコンセントの高さ​|目安の早見表

コンセントは「高さ25cm」を標準としているものの、空間用途によって便利とされる具体的な高さは異なります。

まず一般的に便利とされるコンセントの高さ目安がわかる早見表を紹介します。

※以下は床(一部、天板の上端)からプレート中心高さの目安であり、用途・家具・家電のサイズで調整が必要です。

空間用途 高さの目安 ポイント・注意点
基本位置(居室などの壁一般) 床から25cm(標準) 見た目と使い勝手のバランスが良いため、多くの住宅会社の標準寸法
掃除機用(廊下など) 床から30〜40cm 抜き差しが楽になるが、床から高いほど目立つので要注意
ソファ周り 床から40〜60cm 座ったままでスマホ充電などが可能で、ソファの背で隠れないようにすることが重要
デスク・カウンターの上 天板から10〜20cm 座り作業での抜き差しが楽になるため、書斎・スタディコーナーにおすすめ
カップボードの上 天板から15cm前後 家電を置いたときに配線が見えにくいため、見た目がすっきりする
洗面化粧台横 カウンターから15〜30cm ヘアドライヤーなどを使うのに便利で、水はねする可能性がある場所は位置を高めにする
洗濯機用 床から105〜110cm 洗濯機の買い替えでサイズが変わっても対応しやすい高さにして、必要に応じて乾燥機用も設置する
壁掛けテレビ 床から100〜110cm テレビ本体の背面に隠れる位置にして、隠蔽配管とセットで計画し、必要に応じて付属機器用も設置する
高齢期

バリアフリー

床から40cm前後 かがまずに抜き差しできるため、腰への負担を軽減できる(将来を見据える場合の目安)

 

では、それぞれの空間ごとに詳細を解説します。

玄関​

玄関のコンセント高さ

施工事例>>>リノベーション二世帯住宅|敷地34.07坪・延床71.91坪(中央区)

玄関のコンセントは、部分ごとにおすすめの高さが異なります。

  • 玄関ホールの壁:床から25~40cm(30cm以上は掃除機用の場合)
  • 玄関収納のカウンター上:上端から10~15cm
  • シューズインクローゼット(SIC)の内部:床から40~100cm(目的に応じて変える)

玄関ホールの壁は、クリスマスツリーなどの季節物を飾るなら、標準の高さ25cmにするとコンセントが視界の邪魔をしにくくなります。

コードタイプ掃除機の使い勝手を優先したいなら、床から30~40cmがおすすめです。

ただし、標準より高い位置はプレートが目立ちやすいため、玄関を入った時に死角になる位置に取り付けましょう。

玄関収納上のスペースにコンセントを施工するなら、カウンター上10~15cmの高さが便利です。

カウンター上にスタンドライトを置くことができます。

玄関のコンセント高さ

施工事例>>>屋上付き3階建て住宅|敷地27.90坪・延床49.34坪(中野区)

シューズインクローゼットの内部は、プレートが目立っても気になりにくいため、使い勝手を最優先に高さを決めましょう。

棚を設置する場合は、その高さとの関係もチェックが欠かせません。

床と棚のどちらに電源が必要なものを置くのか考えて、高さを調整しましょう。

リビング​

リビングのコンセント高さ

施工事例>>>木造耐火の家|敷地17.33坪・延床34.35坪(文京区)

リビングは、複数の家電製品を配置するため、用途に応じてそれぞれの高さを1カ所ずつ検討する必要があります。

用途別のおすすめ高さは、以下のとおりです。

  • 壁の一般コンセント:床から25cm
  • ソファ周り:床から40~60cm(配置するソファが決まっている場合は、そのサイズも確認)
  • テレビ周り:置き型の場合は床から25cm、壁掛けの場合は100~110cm

リビングはデザイン性を意識する方が多いため、原則は、見える部分のコンセントは高さ25cmに統一することをおすすめします。

加湿器やサーキュレーターなど、頻繁に抜き差ししない機器用のコンセントは、使い勝手より見た目のバランスを重視しましょう。

ただし、ソファに座りながらスマホの充電をしたい方や、サイドテーブルに充電スタンドを設置したい場合は、コンセントの高さに注意が必要です。

床から25cmのコンセントは、ソファの裏に入り、スムーズに使えない可能性があります。

クレバリーホーム城東店・新宿店の狭小地の事例では、ソファの位置に合わせて壁のコンセントを40〜60cmの高さに上げ、座ったままスマホを充電できるようにしています。

テレビ周りは、通常の置き型テレビは高さ25cm、壁掛けテレビの場合は100~110cmくらいの高さがおすすめです。

壁掛けテレビは、隠蔽配管などをしてコンセントやコードを目立たせなくする工夫も検討しましょう。

テレビ周りには、オーディオなど周辺機器が多いため、その分の差し込み口も確保することがポイントです。

壁掛けテレビの場合は、テレビ用とは別に標準的な高さのコンセントが必要になります。

その他に飾り棚やカウンターがある場合には、高さに合わせてコンセント位置を調整しましょう。

コンセントの高さや位置を検討する際には、家具の配置を先に決めて置くことが重要なポイントです。

ダイニング​

ダイニングのコンセント高さ

施工事例>>>ルーフバルコニー付き住宅|敷地15.89坪・延床33.60坪(江東区)

ダイニングは、壁面以外にテーブル近くにコンセントがあると、ホットプレートなどを使いやすく便利です。

  • 壁の一般コンセント:床から25cm
  • テーブル横の壁(袖壁)など:天板の上端から10~20cm

ダイニングのコンセントもリビング同様に目立ちやすいため、基本的には25cmがおすすめです。

ただし、ダイニングテーブルが壁付けの場合、テーブルの高さに合わせてコンセントを設置すると、延長コードなしでホットプレートなどを使いやすくなります。

ダイニングテーブルが空間の中央にあり壁に接していない場合は、フロア(床用)コンセント※という選択肢もあります。

※フロア(床用)コンセント:床に埋め込むタイプのコンセントで、使用しない間は蓋を閉められてほぼフラットになる

フロアコンセント

キッチン​

キッチンのコンセント高さ

施工事例>>>LDKの広々空間|敷地17.16坪・延床27.53坪(文京区)

キッチンは、多くの家電製品を使う空間であるため、適材適所に配置したコンセントが欠かせません。

  • 対面キッチンの袖壁:天板の上端から15cm前後
  • パントリーの内部:床から80~115cm前後

パントリーの中に家電を置きたい場合は、棚の高さに合わせてコンセントの高さを決めましょう。

対面型や壁付けタイプのキッチンには、前面や側面の壁にコンセントをつけることもできます。

上記写真は、対面型I型キッチンの立ち上がり壁にコンセントを施工した事例です。

キッチンの近くにコンセントがあると、ミキサーなどを使いやすくなり、スマホで動画を見ながら料理を作ることもできます。

最近のシステムキッチンは、オプションでキッチン本体の側面などにコンセントを追加できるものもありますので、アイランドキッチンなど周囲にコンセントをつけられる壁面がない場合は、メーカーの仕様を確認しましょう。

▶︎キッチンの選び方は「【注文住宅】こだわりキッチンの選び方とポイント」の記事をご覧ください。

キッチンのカップボード側

キッチンのコンセント高さ

施工事例>>>生活感のない店舗兼住宅|敷地144.76坪・延床143.86坪(川口市)

カップボード側はキッチンやパントリー以上に多くの家電製品を置く可能性があるため、位置と数、高さには注意が必要です。

カップボードやキッチンカウンターの上に家電を並べる場合は、天板から15cm前後にコンセントをつけましょう。

冷蔵庫用のコンセントは、本体があっても踏み台などを使えば抜き差ししやすいように、床から170〜190cm程度の高さに設定する場合が一般的です。

カップボード上のコンセントの高さを揃えると、電子レンジや炊飯器を並べたときに配線が目立ちません。

ただし、冷蔵庫のようにやむを得ない場合を除き、コンセントの位置が高すぎると、家電の配線が見えてキッチンがすっきりしないので注意が必要です。

そして、設置する家電製品や設置条件によっては注意点もあります。

  • 炊飯器・電気ケトルなど蒸気が出る家電:蒸気が直接当たる位置を避け、家電の奥や上方をずらして配置
  • 電子レンジ・オーブンレンジ:アース付き(必要に応じて200V)とし、重い家電の定位置を先に決めてから高さを合わせる
  • 家電を横並びにする場合:2〜3口を横向きに、天板から15cm前後でそろえると見た目も使い勝手も安定
  • 引き出し・扉の内部に隠す場合:建具との干渉に注意し、採用するキッチンメーカーの納まりを確認する

当社の事例でも、家電製品の定位置を想定してから背面のコンセント高さを決め、配線が見えないすっきりした仕上がりにしています。

▶︎冷蔵庫の位置を決める際のポイントは「【キッチン】冷蔵庫の最適な位置は?使いやすさ・おしゃれさ別にご紹介」をご覧ください。

洗面脱衣所​

洗面脱衣室のコンセント高さ

施工事例>>>動物病院併用3階建て住宅|敷地266.9坪・延床216.38坪(江戸川区)

洗面脱衣所は、狭い空間でありながらも、ヘアドライヤーや電動歯ブラシ・ヒゲ剃りシェーバーの充電など、複数の用途でコンセントが必要です。

また、ランドリースペースも兼ねている場合は、そのためのコンセントも設置しなくてはいけません。

  • 掃除機用:床から30〜40cm
  • ヒーターや扇風機用:床から25cm
  • 洗面台周りの壁:カウンターの上端から15~30cmくらい
  • 洗濯機用:床から105~110cm

洗面化粧台の横にコンセントを設置する場合は、水はねしない位置と高さにすることが重要なポイントです。

洗面ボウルと壁が離れているなら、洗面台から15cmくらいの低めの位置でも問題ありませんが、近い場合は高めの位置に設定しましょう。

洗面脱衣室のコンセント高さ

施工事例>>>家の中にすべり台とブランコがある家|敷地30.71 坪・延床63.36 坪(文京区)

クレバリーホーム城東店・新宿店では、お客様の生活ルーティンに合わせたコンセントの配置を提案しており、上の事例では洗面化粧台上のカウンターに電動歯ブラシの充電器を置けるように、2カ所のコンセントを設置しました。

洗濯機用コンセントは、床から105~110cm(本体の上端から20cmくらい上)が理想的です。ただし、背の高いドラム式の洗濯機の場合は、120~130cmにする場合もありますので、状況に応じて最適な位置を確定します。

メンテナンスや機器の交換をする際のコンセントの抜き差しが容易で、ホコリが溜まっても掃除しやすいため、トラッキング火災※の原因となるのも防止できます。

※トラッキング火災:コンセントとプラグの間にホコリが溜まって、そこに湿気が加わるとショートして発火する火災

乾燥機を別で設置する場合は、その分のコンセントも忘れずに設置しましょう。

トイレ​

トイレのコンセント高さ

施工事例>>>木造3階建て二世帯住宅|敷地37.44坪・延床49.40坪(足立区)

トイレのコンセントは、基本的に洗浄便座用として使用します。

  • 便器背面もしくは側面の壁:床から25cm

以前「目立たないようにコンセントを低くしたい」というご要望をいただいたことがあります。

しかし、洗浄便座のコード先端には、漏電遮断器などが内蔵された四角いボックスが付いています。

そこに無理に低い位置へ差し込むと巾木と干渉してコードが曲がって部分的な負荷がかかり、故障の原因になることがあるため、高さ25cm以上のコンセントにすると安心です。

洗浄便座以外に、冷暖房器具や消臭機能を備えた空気清浄機を設置したい場合は、置き場所を決めて、別のコンセントを追加しましょう。

寝室​・子供部屋

寝室​・子供部屋のコンセント高さ

施工事例>>>採風採光の工夫を凝らした快適二世帯住宅|敷地38.78坪・延床57.93坪(江戸川区)

寝室や子供部屋のコンセントは、原則として高さ25cmで良いですが、デスクやベッドの周りは高めにしておくことをおすすめします。

  • 壁:床から25cm
  • ベッドの頭側:床から60〜90cm(ベッドで隠れない高さ)
  • デスク:天板から10〜20cm

ベッドに寝ころびながらスマホを充電したい場合は、ベッドのサイズに合わせてコンセントの高さや位置を決めます。

将来ベッドを買い替えることも考えて、高さや位置を決めましょう。

勉強机や鏡台を置く場合は、その位置とサイズも必ずチェックしてください。

廊下​・階段・ホール

廊下​・階段・ホールのコンセント高さ

施工事例>>>木造3階建て準耐火構造住宅|敷地21.80坪・延床41.73坪(葛飾区)

廊下・階段室・ホールは、基本的に掃除機用のコンセントだけで十分な場合もありますが、近年はホールとワークスペース・フリースペースを兼ねるプランも人気なので、空間用途に応じて必要な分のコンセントを配置しましょう。

壁(掃除機用):床から30〜40cm

壁(足元灯用):床から25cm

センサー付きの足元灯(フットライト)をコンセントに挿したままにする場合は、標準的な25cmの高さがおすすめです。

掃除機用の高めに設置したコンセントに足元灯を挿すと、足元を十分照らせない可能性があるので注意しましょう。

クレバリーホーム城東店・新宿店では、上の写真のように、ホールの一部に造作棚やワークカウンターを設置するプランを提案しており、用途によっては天板の上にもコンセントを設ける場合もあります。

書斎​

書斎のコンセント高さ

施工事例>>>3階建て狭小住宅|敷地40.65坪・延床23.42 坪(文京区)

書斎は、パソコンやプリンター、デスクライトなど、意外といくつもの差し込み口が必要です。

ただし、コンセントの差し込み口が1つのプレートに4口・6口あるタイプはコードが混線しやすいため、設置箇所の数を増やすプランをおすすめします。

  • 壁(プリンターやルーターをデスク下に置く場合):床から25cm
  • デスク周り:天板の上端から10~20cm

上記の他に、掃除機や電気ストーブ、空気清浄器などのためのコンセントは、他の空間と同様の高さで問題ありません。

デスク上をすっきりしたい場合、床に近い部分にコンセントを集約して、天板にコードを通すための穴※を開けておくと、コードが邪魔にならないため、クレバリーホーム城東店・新宿店でも多くの事例に採用しています。

※専用の配線キャップをつけると、穴を適宜開閉できます。

▶︎ホームオフィスのある間取りについては「在宅勤務の環境が整った家づくり|憧れのライフスタイルを手に入れる秘訣」をご覧ください。

高齢者用の空間(バリアフリー)

高齢者の方が過ごす部屋や、将来を見据えてバリアフリーにしたい空間は、コンセントの高さを高めにしておくことをおすすめします。

なぜなら、身体能力が衰えると、標準的な高さ25cmのコンセントでも、腰をかがめてコードを抜き差しするのが大変になるためです。

また、車イスの生活になると、標準の高さでは手が届きません。

そのため、高齢者などが多く利用する公共施設では、コンセントの高さを床から40cmで設定する例が多くあります。

バリアフリーを意識したコンセント高さ

(引用:国土交通省|建築物におけるバリアフリーについて|高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和7年度改正版)|【本編】) 

※上の数値は、あくまでも目安であり、必ず守らなければいけない規定ではありません。

コンセントは“位置と数”だけでなく“高さ”で使い勝手が決まります。

図面を見ると、平面的な位置しかわからないため、必ず高さ関係も建築士と相談しましょう。

また、図面上のデータだけで判断せず、置く家具・家電の寸法と、抜き差しする姿勢までイメージして決めるのが失敗しないコツです。

​コンセントの種類で高さ・位置は変わる

​コンセントの種類で高さ・位置は変わる

コンセントの適切な高さや位置は、空間の用途だけではなく、種類によっても変わります。

コンセントの種類 設置場所・注意点
アース※付きコンセント 洗濯機・電子レンジ・エアコン・冷蔵庫など水気・大電力の家電用に設置する

設置場所(洗濯機用は105〜110cmなど)に合わせて高さを変える

200Vコンセント
  • IHクッキングヒーター・エアコン・EV充電など、大電力の機器用に設置する
  • 使う家電が決まっている場所に専用で設置する
USB付きコンセント
  • スマホ・タブレットの充電用に導入する場合も
  • ソファ周り・寝室・スタディコーナーなど“充電する高さ”に設置する
  • 今後、差し込み口の規格が変わる可能性がある点には要注意
防水(屋外用)コンセント
  • 玄関ポーチ・バルコニー・駐車場などに設置する
  • 高さは地面から30〜40cm前後が目安だが、用途で調整する
抜け止め・ホコリシャッター付きコンセント 抜けやすい場所やトラッキング火災が心配な場所に設置する

※アース:漏電時に電気を地面へ逃がし感電・火災を防ぐ配線

このように、コンセントの種類によっても適した高さや位置が異なるため、「どの家電を・どこで使うか」を先に決めてから高さを合わせることが重要です。

高さと合わせて考えたい「コンセントの数」

高さと合わせて考えたい「コンセントの数」

施工事例>>>【東京ゼロエミ水準3】断熱と省エネ性能の高い家|敷地35.08坪・延床49.09坪(大田区)

コンセントの高さだけを整えても、数や位置が足りないと延長コードだらけになり、結局、使い勝手が悪くなってしまいます。

そのため、間取りを検討する際には、空間用途ごとに必要となるコンセントの数について、目安を把握しておきましょう。

  • リビング:4〜5カ所(差し込み口は8〜10口)
  • キッチン:4〜5カ所(差し込み口は8〜10口)
  • 寝室:2〜3カ所(差し込み口は3〜6口)
  • 書斎・ワークスペース:2〜3カ所(差し込み口は3〜6口)
  • トイレ:1〜2カ所(差し込み口は1〜3口)
  • 洗面脱衣室:1〜2カ所(差し込み口は2〜4口)

※上記はあくまでも目安になりますので、実際の数は建築士と入念にご検討ください。

本記事と合わせて以下の記事を読むと、コンセント計画の全体像がわかります。

▶︎関連記事:【新築】暮らしを快適にするコンセント計画

コンセントの高さを決めるときに大切なこと

​コンセントの高さを決めるときに大切なこと

施工事例>>>木造3階建て準耐火構造住宅|敷地41.65坪・延床55.95坪[住宅部分34.6坪](世田谷区)

コンセントの高さを決める際には、以下の点に着目しましょう。

具体的な用途を考える

コンセントの高さを決めるときは、具体的な用途を考えることが大切です。

何のためにコンセントをつけるのか考えることで、適切な高さは大きく変わります。

例えば、ソファの近くにある高さ25cmのコンセントをスマホの充電用として使うと、不便ですよね。

空気清浄機用のコンセントが100cmの高さにあったら見栄えが悪いです。

コンセントの高さが低いと家具と被ることもありますので注意しなければなりません。

生活イメージを膨らませながら、使いやすい高さにコンセントをつけましょう。

 

コンセントが目立つ場合は色や形にこだわる

使い勝手を重視してコンセントを高くすると、悪目立ちするというデメリットがあります。

しかし、デザイン性の高いコンセントを選ぶことで、この問題を改善することも可能です。

例えば、クロスと似た色のコンセントを選べば、壁に馴染んで目立ちません。

また、敢えてオプションでスタイリッシュなシルバーデザインにしてアクセントデザインとするプランも人気です。

目立つ場所のコンセントは、デザイン性にもこだわりましょう。

高さ変更をしたら図面と現場のチェックは忘れずに

高さ変更をお願いしたら、図面に反映されているか必ずチェックすることが大切です。

コンセントは電気配線図という図面で確認することができます。

標準的な高さの場合はコンセントの位置記号だけしか表記されません。

しかし、高さを変えると高さの表記も追加されるので必ず確認しましょう。

施工スタッフは図面を元にして工事をするため、記載漏れがあると施工ミスにつながります。

さらに工程が進み始めたら、プラン通りにコンセントが設置されているか現場で確認することも必須です。

早く間違いに気付けば、最小限の手間で修正することができます。

もちろん現場スタッフも細かく確認していますが、自分自身も現場で高さを確認することをおすすめします。

高さで後悔しがちな失敗例と対策

コンセントの高さ設定でよくある後悔例とその対策は、以下のとおりです。

  • 「ソファ・ベッド・デスクの背でコンセントが隠れて挿せない」→家具の高さ・奥行きを先に決めてそれに合わせる
  • 「掃除機用が低くて抜き差しが辛い」→廊下・階段は高さを30〜40cmに上げる
  • 「カップボードのコンセントが高すぎて家電の上から見える」→高さを天板から15cm前後にそろえる
  • 「洗面台の低い位置で水がかかる」→水はねする場所は高めに設置するか、位置をずらす
  • 「壁掛けテレビの配線が丸見えになる」→高さ100〜110cmで計画し、隠蔽配管とセットにする
  • 「コンセントが多すぎると空間デザインを損ねる」→見せ場の壁には付けない、見えない場所に集約する

これらの失敗例を頭に入れておくと、プラン検討の参考になります。

下の記事では、新築住宅におすすめの設備を紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

▶︎関連記事:新築住宅でいらない設備10選・あったら嬉しい設備10選|後悔を防ぐ選び方とプロが教える判断基準

【FAQ】コンセントの高さに関するよくある質問

【FAQ】コンセントの高さに関するよくある質問

ここでは、住宅におけるコンセントの高さに関して、多くの方からいただくご質問を紹介します。

Q.コンセントの一般的な高さは何cmですか?

A.多くの住宅会社では、コンセントの中心が床から25cmになるように施工します。一部で30cmを標準とする会社もあります。

用途に合わせて変更でき、掃除機用は30〜40cm、洗濯機用は105~110cm(大型ドラム式などは120~125cm)などが目安です。

Q.スイッチの高さは何cmが標準ですか?

A.照明スイッチは床から110〜120cm前後が一般的です(コンセントとは別の高さ設定)。

車いす利用を想定する場合は低めにするなど、使う人に合わせて調整します。

照明計画のポイントは、下記の記事で紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

▶︎関連記事:【新築住宅】おしゃれな照明の選び方│和室や玄関など間取り別にご紹介

Q.コンセントの高さは後から変更できますか?

A.工事が始まる前なら電気配線図で変更できます。

標準高さは位置記号のみ、変更した場合は高さの表記が図面に追加されるため、記載漏れがないか必ず確認しましょう。

着工後は壁内の配線工事のため、変更に手間・費用がかかるため、ご注意ください。

Q.高齢の家族に配慮した高さはありますか?

A.かがまずに抜き差しできる床から40cm前後が目安です。

よく使う場所だけ高めにするなど、将来の暮らしを見据えて部分的に調整することをおすすめします。

バリアフリー住宅のポイントは、下記の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。

▶︎関連記事:【新築】バリアフリー住宅を建てるポイントと注意点|身体に優しい住まいづくり

まとめ​

コンセントは細かい部分ですが、高さを用途に合わせるだけで、家事の効率も見た目の美しさも大きく変わります。

失敗を避けたい方は、以下の3点を必ず押さえましょう。

  • 標準25cmを基準に、頻繁に抜き差しする場所は使う姿勢に合わせて高さを上げる
  • ソファ・カップボードなど家具・家電の位置を先に決めてから高さを合わせる
  • アクセントクロスやタイルの壁では、コンセントが目立ちすぎないよう位置と色に配慮する

東京の狭小地では、限られた壁面を無駄なく使うコンセント計画が住み心地を左右します。

ou2(オーツー)が運営するクレバリーホーム城東店・新宿店は、「10cmも無駄にしない®」設計思想で、家具・家電の配置から逆算した高さ・位置・数をご提案しております。

コンセントやスイッチなどの細部から間取り、資金計画、土地探しまで、トータルにサポートします。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社(オーツー株式会社) 専務取締役 / 一級建築士

早稲田大学商学部卒業後、「完全な文系人間」から建築の世界へ飛び込み、一級建築士として活躍。10年にわたる商業建築で培ったシビアな空間設計ノウハウと、25年の戸建住宅の設計実績を併せ持つ。特に東京都内の木造密集地域や防火地域において、施工性と設計の柔軟性を活かした木造耐火4階建て住宅(もくよん®等)や、天災時には避難場所となる地下室・屋上を備えた災害住宅の提唱・実践を続けている。

プライベートでは子育てを終え、現在は登山やキャンプ、スキーなど活動的な休日を過ごしている。また、「空き家レスキュー」や「こども食堂」、シェアハウスの運営を通じた地域活動の場を提供するなど、地域社会支援にも精力的に取り組んできた。スペックだけでなく、住まう人の「暮らしの温かさ」に深く寄り添う提案を得意としている。

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