【新築住宅】狭いリビングダイニングを広く感じる7つの工夫を解説

狭いリビング

狭いリビングダイニングであっても、設備やレイアウト、インテリアの工夫しだいで、広々と開放的な空間に仕上げることができます。

リビングダイニングを広く快適な空間にすることで、家族が自然と集まりコミュニケーションがとりやすい家づくりができるでしょう。

 

今回はそんな狭いリビングダイニングを、広く感じるための工夫を7つご紹介していきます。

新築計画に取り入れて、広々としたリビングダイニングにしていきましょう。

 


- point -

  • 狭いリビングダイニングでも工夫しだいで、開放的な空間にすることができます。
  • リビングとダイニングを繋げて、生活スタイルに合った仕様にすることで、スペースの節約が可能になります。

 

− contents −
◼ 狭いリビングダイニングを広く感じる工夫​
  ①収納スペースを確保する​
  ②キッチンを壁付けにする​
  ③仕切りをなくしてスペースを繋げる​
  ④キッチンカウンターをつくる​
  ⑤ダイニングテーブルセットをソファにする​
  ⑥高さのある家具を利用しない​
  ⑦明るい色のインテリアに統一する​

◼ まとめ

 

狭いリビングダイニングを広く感じる工夫​

狭いリビングダイニングを広く感じる工夫を、間取りやレイアウト、設備や家具の選び方など、さまざまな観点からお伝えしていきます。

新築計画に取り入れて、開放感のあるリビングダイニングにしていきましょう。

 

①収納スペースを確保する​

クローゼット

リビングダイニングにも、収納を確保しておきましょう。

リビングダイニングに収納がないと、生活をはじめてから収納棚を設置することになり兼ねないので、スペースがさらに狭くなってしまいます。

 

新築計画の際にリビングダイニングを少しでも広くしたいと、収納棚の造作を避けるケースは少なくありません。

リビングダイニングで利用するものは、キッチン近くの収納棚やパントリーに収納すればいいと考える方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし生活をしていると、リビングダイニングで利用するものは意外に多く、収納スペースまでの距離があると、つい物を出しっぱなしにしたりリビングダイニングの隅に山積みしたりと、見た目にもよくありません。

必要に駆られて収納ツールを設置すると、部屋の床面積が狭くなることはもちろんですし、収納量のある大きな棚は圧迫感があります。

 

新築計画で収納棚を造作すれば、コンパクトなスペースでも天井高までの棚を設けることが可能です。

天井高まである大きな棚であっても、部屋に馴染みのいい造作棚であれば圧迫感がありません。

また壁の厚みを利用して棚を埋め込むことができれば、壁はフラットな状態なので床面積は変わらず、収納スペースを確保することができます。

 

さらに床面積を利用しないで、収納を確保するには次の方法もあります。

  • 畳スペースを小上がりにして、段差を引き出し収納にする
  • 対面キッチンの前面に収納棚を設ける
  • 吊り戸棚を設置して、空間を利用する

 

リビングダイニングに収納を確保することで、片付けやすい環境を整えることができます。

狭いリビングダイニングであっても、スッキリとした状態をキープすることができれば、空間を広く感じることができるでしょう。

関連記事:【狭い家におすすめの収納】リビングに適したおしゃれな収納5選

 

②キッチンを壁付けにする​

ダイニング

キッチンを壁付けにすることで、リビングダイニングのスペースを広く確保することができます。

対面キッチンの場合は、キッチンと背面収納の間に通路が必要になりますが、壁付けキッチンは背面収納も通路も必要ありません。

キッチンの側にダイニングテーブルを設置することができるので、キッチンスペースの割合を大きく削ることができます。

 

壁付けキッチンには作業台と対面する収納をつくることはできませんが、写真のようにカップボードなどを横並びにレイアウトすることは可能です。

また壁付けキッチンと相性のいい、吊り戸棚の設置も検討してみましょう。

収納量は十分にありますし、ハンドルで簡単に上げ下げしたり、調味料が整理しやすいように整えてあったりと、使いやすい工夫が充実しています。

さらに床下収納をつくると、大きな物や使用頻度の低い物を収納するのに重宝します。

吊り戸棚や床下収納は、床面積を利用することなく収納を増やせるので、とくに狭いリビングダイニングにおすすめです。

関連記事:壁付けキッチンの間取り│メリット・デメリットをご紹介【事例あり】

 

③仕切りをなくしてスペースを繋げる​

キッチン

リビングダイニングが狭い場合は、仕切りなどを設けずにフロア全体のスペースを繋げていきましょう。

そうすることで、視線が遠くまで届き、広々とした印象を与えることができます。

 

とはいえスペースを繋げると、フロアにメリハリがなくなるので、おしゃれさに欠けてしまうかもしれません。

視界を遮ることなくスペースを仕切ることで、開放感は残しつつおしゃれな空間に仕上がります。

  • 天井を一部下げて、スペースを仕切る
  • 床に段差を設けて、スペースを仕切る
  • インテリアのデザインや照明で雰囲気を変える

狭いリビングダイニングは視界を遮るような仕切りを設けず、必要であれば空間を適度に仕切っていきましょう。

 

④キッチンカウンターをつくる​

キッチンカウンター

キッチンの作業台にカウンターを設ければ、少人数で食事をすることができます。

食事の摂り方によっては、ダイニングテーブルの設置が必要ないかもしれません。

そうなれば狭いリビングダイニングのスペースを大幅に節約できるので、リビングをより広くつくることができます。

 

  • 食事は短時間で済ませて、リビングでくつろぐ時間が長い
  • 食事のタイミングが合わないので、家族そろっての食事はほとんどない

このような生活スタイルであれば、ダイニングテーブルではなくカウンターを利用する方が、スペースの有効活用に繋がります。

キッチンの高さとフラットにせず、カウンターを低くつくることでダイニングテーブル用の椅子を利用することもできるので、リラックスして食事を摂ることも可能です。

関連記事:キッチンのバーカウンター│実用的な魅力を5つご紹介【狭小住宅にも最適】

 

⑤ダイニングテーブルセットをソファにする​

ダイニングテーブルをソファタイプにすると、リビングにソファセットを設置する必要がありません。

リビングダイニングのスペースにゆとりができるので、広々とした印象にすることができます。

 

ソファタイプのダイニングセットがおすすめなのは、次のような生活スタイルのご家庭です。

  • お年寄りや小さな子どもがいるので、低めのソファの方が座りやすい
  • 家族そろって食事を楽しむ時間が比較的長い

 

食事を楽しむためのダイニングテーブルセットですが、ソファにすることでくつろぎやすくなります。

長い時間座っていても、体に負担がなくリラックスした時間を過ごすことができるでしょう。

 

⑥高さのある家具を利用しない​

リビングダイニング

リビングダイニングに限らず、開放感のある部屋にしたい場合は、高さのある家具を置かないようにしましょう。

高さのある家具は視界を妨げますし、圧迫感があるので部屋が狭く感じてしまいます。

壁付けにしている棚やリビングのソファなどは高さの低い物を選んで、開放感を得ていきましょう。

 

⑦明るい色のインテリアに統一する​

リビングダイニングを開放的な印象に仕上げるには、明るい色を利用したインテリアがおすすめです。

明るい色は膨張して見えるので、部屋全体に広さを感じることができます。

壁のクロスや床、天井などに明るい色を利用して、開放的な空間に仕上げていきましょう。

関連記事:【新築の壁紙】失敗しない選び方│アクセントクロスでおしゃれ感アップ

 

まとめ​

リビングダイニング

狭いリビングダイニングを、広く感じる工夫を7つご紹介してきました

  • 造作収納をつくって、片付けがしやすい環境をつくる
  • キッチンを壁付けにして、スペースをコンパクトにする
  • 仕切りなどを設けず、フロア全体のスペースを繋げる
  • キッチンの作業台にカウンターを設けて、ダイニングテーブルを省く
  • ダイニングセットをソファにして、リビングのソファを省く
  • 設置する家具は背の低い物を選んで、部屋に圧迫感を与えない
  • インテリアカラーは膨張色を利用して、開放感を演出する

 

1つでも新築計画に取り入れることができれば、狭い空間を広く感じることができます。

広々としたリビングダイニングに仕上げて、家族との時間を快適に過ごしていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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