リビングが暗くならないための対策方法│後悔しないおしゃれな新築計画
家族が集まってくつろいだり、今日あったできごとを報告したりと、楽しい時間を過ごすはずのリビングが暗くては、なんとなく気分が上がらないと感じられるかもしれません。
また読書をしたり、お子さんの勉強をみたりするにも不便なので、他のスペースを利用することになるでしょう。
リビングが暗いと、いつの間にか家族が集まりにくいスペースになってしまうかもしれません。
家族の笑顔があふれる明るいリビングにしたいのなら、外からの光を十分に採り込むことのできる間取りにする必要があります。
今回はリビングが暗くならない家づくりとして、明るいリビングにするための間取りをご紹介していきます。
その前に、リビングが暗いと気分以外にも起こりうるリスクについてご覧ください。
- point -
- 外の光が入ってこない暗い部屋には、どのようなリスクがあるのかお伝えしていきます。
- 採光しにくい狭小住宅などでも、日差しをたっぷり採り入れることのできる間取りのポイントをご紹介します。
− contents −
◼ 暗いリビングに潜むリスクとは
◼ リビングが暗くならないための対策方法
◼ まとめ
暗いリビングに潜むリスクとは
リビングが暗いと字が読みにくかったり、雰囲気が暗くなったりするだけではなく、生活に悪い影響を及ぼすかもしれません。
まずは暗いリビングに潜むリスクを理解していきましょう。
光熱費が高くなる
リビングが暗いと日中でも照明をつけることになります。
家族構成やお仕事の環境によっては、日中リビングで過ごす時間が長いというご家庭もあるでしょう。
照明をつける時間が長い分、電気代が高くなってしまいます。
またリビングが暗いということは、日差しが入りにくいからなので、冬場は寒いと感じられるでしょう。
部屋を暖めるためにエアコンなどの暖房器具をつけることになるので、さらに電気代がかさんでしまいます。
湿気をため込みやすい
日差しが入りにくい部屋は湿気をため込みやすい特徴があります。
家を留守にしがちで、換気が十分にできていない場合はなおさらです。
湿気の多い環境が長く続くと、カビが発生したり、ダニが繁殖したり、さらには白アリの被害にあうことも考えられます。
アレルギーを引き起こす原因になり兼ねないので、湿気対策をして快適な環境を整えましょう。
リビングが暗くならないための対策方法
リビングが暗くならないためには、新築計画でしっかりと間取りを整える必要があります。
隣の建物との距離が近い狭小住宅であっても、間取りしだいで明るく開放感のある家づくりは可能です。
照明やインテリアで明るさをプラスすることもできますが、間取りを整えて明るい部屋の土台をつくっていきましょう。
吹き抜けをつくる
外の自然な光を取り入れるには、吹き抜けをつくるのが有効です。
吹き抜けとは、下の階の天井を作らずに、上の階と空間を繋げた間取りのことです。
縦に空間が繋がるので、明るく開放的な印象に仕上がります。
1階に窓を設けると防犯性への不安や、プライバシーが守られにくいことを懸念する方もいらっしゃるでしょう。
また窓を設けても、隣との距離が近いので影になるから光が入らないという場合もあります。
吹き抜けをつくると1階部分に窓がなくても上階からの光を共有できるので、明るいリビングに仕上げることが可能です。
敷地面積が狭いと吹き抜けをつくるのがもったいないと思われがちですが、畳1畳程の空間であっても吹き抜けの効果を十分に感じることができます。
リビングの一部に吹き抜けをつくって、高い位置から光を採り入れていきましょう。
関連記事:小さい家に吹き抜けをつける理由とは?│狭小住宅の事例をご紹介
ハイサイドライト(高窓)を取り付ける
ハイサイドライトとは、高い位置に設置した窓のことです。
形状はさまざまですが、横長のタイプが多くみられます。
高い位置に窓を設けると効率よく光を採り入れることができるので、大きな窓を設置しにくい壁側に最適です。
窓の形状にもよりますが、人の目線よりも上に設置できるので、プライバシーが守られやすくなります。
高さがあるといっても隣の上階からの目線が気になる場合があるので、すりガラスを利用するのもおすすめです。
また夜に光が漏れることを避けたいのであれば、カーテンやブラインドをつけることもできます。
またハイサイドライトは換気にも有効ですが、高さによっては開閉しにくい場合があるので注意が必要です。
他の窓だけでは換気が不十分と思われる場合は、チェーン式(手動)の開閉できるタイプがあるので検討してみましょう。
ハイサイドライトを設置することで、プライバシーを確保しながら効率よく採光することができます。
「隣の窓と顔合わせになる」「窓を設けると家具が置けない」「低い窓は防犯面での不安がある」そのような場合は、ハイサイドライトを取り入れてみてはいかがでしょうか。
上階にリビング設ける
高い位置にリビングがある方が採光がしやすいので、1階ではなく2階や3階にリビングを設けるのもおすすめです。
とくに都心に家を建てる場合は土地がコンパクトになるので、土地いっぱいに建物を建てる必要があります。
そのため隣の家との間にスペースがないので、1階部分は影になりがちです。
1階よりも2階、2階よりも3階の方が、周りの環境の影響を受けにくくなるので、採光がしやすくなります。
明るいリビングからは開放感たっぷりの景観が広がるでしょう。
上階にリビングを設けることのデメリットは、家の中での階段移動が増えてしまうことです。
年を重ねてから生活スペースを1階に移動させることを想定したり、ホームエレベーターの設置なども含めて、家族で話し合ってみましょう。
関連記事:【実例】3階建てってどんな間取り?こだわりと合わせてご紹介
部屋の壁を明るくする
新築計画の壁紙選びも、リビングを明るくするための大切なポイントです。
壁紙を白やオフホワイトにすることで、外から入ってきた光を反射させ、より遠くのスペースまで明るく照らすことができます。
さらに床→壁→天井と明るい色を取り入れると、縦の空間が大きく広がるので、開放感のある印象に仕上げることができるでしょう。
関連記事:【新築の壁紙】失敗しない選び方│アクセントクロスでおしゃれ感アップ
まとめ
リビングが暗くならないための対策方法を、お伝えしてきました。
昼間でも暗いリビングは、電気をつけている時間が長いことや、日差しが入らないことで冬はエアコンを利用する機会が増えることから、光熱費がかさばりがちです。
また湿気をため込みやすくなるため、カビ・ダニ・白アリの原因になり兼ねません。
生活環境を整えるためにも、採光は家づくりの大切なポイントです。
- 吹き抜けをつくって上階から採光する
- ハイサイドライト(高窓)をとりつけて、プライバシーを確保しながら効率よく採光する
- 外環境からの影響を受けにくい上階にリビングを設けて採光をする
- 白やオフホワイトなどの明るい壁紙を利用して、外からの日差しをより遠くに届ける
リビングを明るく仕上げると、快適な生活環境を整えることができます。
自然と家族の集まるリビングにして、楽しい毎日を過ごしていきましょう。