【新築】ランドリールームに最適な広さとは│用途を制限すれば狭くても快適!!

【新築】ランドリールームに最適な広さとは

ランドリールームの最適な広さについてご紹介していきます。

用途を制限すれば狭いスペースでも利用しやすいランドリールームにすることができますし、少し広さにゆとりをもつと、他の間取りと兼用することができます。

 

まずは、どのようなランドリールームにしたいのか、またランドリールーム内で何をしたいのか、用途を明確にしてから必要な広さを確認していきましょう。

こちらの記事では、2畳と3畳の広さ別でどのようなランドリールームに整えることができるのか、またランドリールームと兼用しやすい間取りについてご紹介していきます。

理想のランドリールームづくりに、ぜひお役立てください。

 


- point -

  • 2畳・3畳のランドリールームは、どのように整えることができるのがご紹介します。
  • ランドリールームと、どの間取りを兼用すると生活がしやすくなるのかお伝えします。
  • 家事楽以外のランドリールームの魅力をまとめていきます。

 

− contents −
◼ ランドリールームの広さ│2畳・3畳別にご紹介
◼ 3畳のランドリールーム│他の用途との兼用が可能
◼ ランドリールームの魅力とは​
◼ まとめ

 

ランドリールームの広さ│2畳・3畳別にご紹介

ランドリールームの広さ│2畳・3畳別にご紹介

ランドリールームの広さは、2畳から3畳が一般的です。

2畳と3畳の広さで、どのようなランドリールームをつくることができるのか見ていきましょう。

 

2畳のランドリールーム​

「物干し」を天井近くまで上げることのできる昇降タイプのランドリールーム

2畳のランドリールームは、比較的コンパクトな印象です。

洗濯物を干した状態の「物干し」を天井近くまで上げることのできる昇降タイプにすれば、下のスペースにも洗濯物を干すことができます。

縦の空間を無駄なく利用することで、家族4人程度の洗濯物であれば十分に干すことができるでしょう。

 

またランドリールームをコンパクトにするメリットは2つあります。

まず他の間取りに負担をかけないということです。

ランドリールームをつくることで、他の間取りが狭くなったり、諦めたりすることを避けられるでしょう。

次に除湿機を利用して洗濯物を乾かす場合、スペースが狭い方が除湿機を効率的に稼働させることができます。

洗濯物の乾きが早くなるので、作業の効率化や節電に繋がります。

 

洗濯物を畳むテーブルを置くことはできますが、その他の設備を充実させることは難しいかもしれません。

洗濯をするスペースとしてだけの用途であれば、2畳の広さで十分と言えるでしょう。

 

3畳のランドリールーム​

3畳のランドリールーム​

3畳のランドリールームは、洗濯物をゆとりをもって干すことができます。

シーツやタオルケットなど大きな物も広げて干すことができるので、外からの換気だけでも洗濯物が乾きやすくなります。

 

またスペースに余裕があるので、必要な設備を整えることも可能です。

  • 洗濯物のつけ込みや手洗い、靴洗いに便利なスロップシンク
  • お風呂に隣接している場合は、タオルや下着などを収納するチェスト
  • 洗濯機を2台設置して、洗うもので使い分ける
  • 大型の乾燥機
  • 洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりする台
  • 洗濯物を分別するためのカゴ
  • 洗濯物を乾かすための除湿機やサーキュレーター

 

3畳あればさらに他の用途と兼用して、スペースの有効活用をすることも可能です。

 

3畳のランドリールーム│他の用途との兼用が可能

前術したように3畳の広さがあれば、ランドリールームに他の用途を加えることができます。

用途別に仕切るよりも狭いスペースにまとめることができるので、床面積の節約にもなるでしょう。

また壁や建具などを減らすことができるので、コストカットにも繋がります。

そんなランドリールームと相性のいい間取りをご紹介していきます。

 

脱衣室とランドリールームを兼用する​間取り

脱衣室とランドリールームを兼用した間取りの事例

元々洗濯機は脱衣室に置くことが多いので、そのまま洗濯物を干すスペースを広げた印象です。

ランドリールームと脱衣室を兼用すると、さらに家事動線を整えることができます。

 

お風呂に入る前に脱いだ洋服をランドリーバスケットなどに入れる

→洗濯物をランドリーバスケットから洗濯機に入れて洗濯する

→洗濯物を干す

→洗濯物を畳む

→タオルや下着、パジャマなどを脱衣室内に収納する

→お風呂に入る際にタオルや下着などを取りに行く必要がない

このような一連の流れを、1つのスペースで完結させることができます。

 

逆にランドリールームと脱衣室のスペースを兼用するデメリットは、お風呂の湿気です。

お風呂を利用する時間帯と洗濯をする時間帯が重なると、脱衣室は湿度が高い状態になります。

そうなると洗濯物が乾きにくくなるので、乾燥するまでに時間がかかって生乾きの原因などになりかねません。

 

対策としては洗濯する時間帯を調整するか、脱衣室の除湿機能を高めることが大切です。

  • 24時間換気システムの排気口を付ける
  • 除湿機を付ける
  • エアコンを設置してドライ運転を利用する
  • 換気をよくする

デメリットへの対策を立てて、家事動線をさらに高めたランドリールームに仕上げていきましょう。

関連記事:家事動線のいい間取りを考えよう│毎日の家事が楽しくなる家づくり

 

洗面所とランドリールームを兼用する​間取り

洗面所とランドリールームを兼用した事例

​洗面所とランドリールームを兼用すると、家族がお風呂に入っている時間帯でも洗面台を使いやすくなります。

廊下などに洗面台を作る間取り案もありますが、個室ではないので身支度をしている姿を見られることや、洗面台での音がデメリットになってしまいます。

とはいえ洗面台だけの個室にすると、前述したように建具や壁のコストがかかる上にかなり狭いスペースになるので、圧迫感は避けられません。

 

ランドリールームに洗面台を設けることで、時間や音を気にせず、また身支度する姿を表に出さなくてすみます。

3畳程のスペースがれば圧迫感はありませんし、横幅の広い洗面台を設置することも可能です。

特に女の子の居るご家庭は、洗面台を利用する時間帯が長くなりがちなので、ランドリールームと洗面台を兼用する間取りを検討してはいかがでしょうか。

関連記事:家事室に最適な間取りと利便性をご紹介│家事室をつくるメリットとは

 

ランドリールームの魅力とは​

日当たりの良いランドリールーム

​ランドリールームの魅力は家事動線が整う事以外にも多くあります。

外干しする必要がないことから、さまざまなメリットが派生するので確認していきましょう。

 

【天候に左右されず洗濯ができる】

ランドリールームで洗濯物を干せるので、雨の日でもいつもと変わらず洗濯ができます。

  • 雨が続いて洗濯物がたまる
  • リビングなどに干して部屋が狭くなる
  • コインランドリーの乾燥機を利用する

このように天候に左右されて家事のルーティンが崩れるのは、かなりのストレスです。

ランドリールームがあると、天候に関係なく洗濯ができるので、快適に家事を進めることができるでしょう。

 

【時間を気にせず洗濯ができる】

ランドリールームで洗濯物を干せるので、時間を気にせずいつでも洗濯ができます。

夜に屋外に出て洗濯物を干す必要がありませんし、盗難の心配もありません。

 

共働きのご家庭は日中に家事ができないので、仕事前の早朝や、仕事終りの夜に家事を進めることになります。

そんな時間帯であってもランドリールームなら快適に家事をこなすことができるので、非常に便利です。

 

洗濯物を乾かしやすいランドリールーム

【外気を入れず乾燥させれば、黄砂や花粉などが付着する心配がない】

ランドリールームで洗濯物を干せば、外気の環境が悪くても、洗濯物を清潔な状態で乾かすことができます。

黄砂・火山灰・排気ガス・花粉・鳥のフン・虫などの被害にあわずにすむので、アレルギー対策としても有効です。

また日光にあたって洗濯物が色あせるのを防げるので、洋服などを長く愛用することができるでしょう。

 

このような魅力を活かしたい場合は、窓からの換気などをせず、密閉した部屋で除湿する方法を整えてください。

密閉することで24時間換気システムの効率を上げることにも繋がります。

 

このようにランドリールームをつくることで、洗濯をするタイミングを計ることなく、生活のスタイルやルーティンを自由に整えることができます。

洗濯物の衛生面も守れるので、アレルギー対策としても有効です。

 

まとめ

ベランダに出入りしやすいランドリールーム

ランドリールームに最適な広さは2畳から3畳程度です。

洗濯室としてだけの用途なら、家族4人であっても2畳のスペースで、快適に利用することができるでしょう。

3畳のランドリールームはスペースに余裕ができるので、洗面室や脱衣室と兼用することも可能です。

理想のランドリールームを明確にして、必要な広さを確保していきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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