外壁にタイルを施した高級感のある家づくりのコツとは?事例を基にご紹介

外壁にタイルを施した高級感のある家づくりのコツとは?

高級感のある家づくりをするには、外壁にタイルを施すのがおすすめです。

タイル作りから施工にいたるまで手間がかかるが故に、タイル貼りにした外壁からは重厚な雰囲気が感じられます。

 

とはいえタイルの種類は多くありますし、外壁のデザインもさまざまです。

ただタイルを利用するだけでなく、タイルの魅力を活かした外観に仕上げていきましょう。

こちらの記事ではタイルを利用して、外観に高級感を得るためのポイントをご紹介していきます。ぜひ、新築計画にお役立てください。

 


- point -

  • 家の外観に利用されるタイルの特徴をご紹介します。
  • 高級感のある外観に仕上げるには、どのように外壁タイルを利用るすればいいのか事例を基にご覧ください。
  • タイルを利用する以外にも、外観に高級感を得るポイントをお伝えしていきます。

 

− contents −
◼ 外壁タイルの特徴とは​​​
◼ 外壁タイルで高級感のある家づくり​
◼ 高級感のある家づくりのポイント​
◼ まとめ

 

外壁タイルの特徴とは​

タイル

外壁タイルとは、​基本的に屋外用につくられたタイルのことです。

土や砂、石などを高温に焼き固めてつくられるタイルは、耐久性が高いので、雨風をしのぐ必要のある外壁に最適な建材と言えます。

 

1枚1枚つくられるタイルは色・形・大きさ・表面の光沢など種類も豊富なので、素朴で味わいのある雰囲気から、重厚感があり高級な雰囲気など、さまざまなテイストに合わせることが可能です。

サンディングのようにつなぎ目がないので、スッキリと美しい仕上がりになります。

 

また1枚づつ壁に貼り付けるタイプや、数枚がシート状に繋がった物を壁に貼り付けるタイプがあります。

必要に応じて外壁タイルをカットしながら専門の職人さんによって貼り付けられるので、どのような形状の壁にも施工することが可能です。

 

次にタイルのメリット・デメリットを見ていきましょう。

【タイルのメリット】

タイルのメリットは、見た目の高級感だけでなく、耐久性の高さがあげられます。

  • 日差しによる変色がほとんどない
  • 表面についた汚れは、雨などで流れ落ちやすい
  • 耐傷性が高いのでキズが付きにくい
  • 耐水性があるので水の浸透を防ぐことができる
  • 劣化しにくいのでメンテナンスに手間とコストを抑えられる

 

【タイルのデメリット】

タイルを利用するデメリットは、他の外壁施工に比べると初期費用が高いことがあげられます。

しかし耐久性が高いことからメンテナンスの費用を抑えることができるので、長い目で見るとコスパがいいと言るでしょう。

 

関連記事:後悔しない外壁タイルの選び方

外壁タイルで高級感のある家づくり​

家の外観にタイルを利用した事例を基に、高級感のある家づくりのコツをご紹介します。

タイルの形状や色使いで、どの様に家の印象が変わるのか見ていきましょう。

 

天然石のタイルを利用する​

外観

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こちらの事例は地下室を含めた5階層住宅です。

木の玄関、窓のアイアン格子、玄関上の切妻屋根下に「つまかざり」、上げ下げ窓と飾り戸など全てのテイストが、南欧風に統一されています。

可愛い印象になりがちな南欧風の家ですが、趣のある外観タイルを前面に施すことで、重厚な雰囲気が感じられます。

アーチに整えられた入り口部分にも、レンガではなくタイルが使われていて上品な印象です。

 

タイルと塗り壁を組み合わせる​

店舗併用住宅

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こちらの事例は店舗兼住宅で、2階と3階部分が二世帯住宅になっています。

1階部分は塗り壁と木材を利用した暖かみのある外観、2階以上はタイルを施した高級な外観と印象を程よく仕切ることができています。

店舗付き住宅

このようにタイルだけでなく、塗り壁などと組み合わせることで、おしゃれで趣のある雰囲気に仕上がります。

タイルだけのシンプルなデザインも高級感を得られますが、さらに異素材を組み合わせてデザイン性を高めた外観もおすすめです。

 

光を反射するタイルを利用する​

新築住宅の外観

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こちらの事例は3台分のビルトインガレージを整えた、二世帯住宅です。

外観全体に黒いタイルを施した、重厚なたたずまいが印象的ですね。

タイル

全体が黒になると「暗い印象になるのでは」と思われるかもしれませんが、こちらの住宅に使われたタイルは太陽光を受けると反射するので、キラキラと光り輝いて見えます。

輝きをもつ外観から、高級な雰囲気を得ることができるでしょう。

 

門堀やアプローチにもタイルを利用する​

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こちらの事例は、ダークグレーのタイルを全面に貼り付けた高級感のある二世帯住宅です。

玄関周りを程よく隠すようにつくられた門塀にも、同色のタイルを利用することで、外観のまとまりがよくおしゃれな雰囲気に仕上がっています。

全く同じタイルではなく形状を変えることで、いいアクセントにもなっていますね。

このように家の壁だけでなく、門塀や玄関までのアプローチ、ステップなどにもタイルを利用すると、高級感を増すことができます。

 

高級感のある家づくりのポイント

​タイルを利用する以外にも、家の外観に高級感を与えるポイントはあります。

色の配色や外観の形状など、高級な家づくり計画に組み合わせていきましょう。

 

全体を白黒のモノトーンで整える​

新築住宅の外観

>>>こちらの事例を見てみる

こちらの事例は賃貸用店舗と二世帯住宅を併用した、3階建て住宅です。

白と黒のシンプル色使いが高級な雰囲気を演出しています。

 

ツートンカラーで外観をコーディネートする際は、色にメリハリをもたせることが大切です。

色の配色に迷う場合は、1色を白に近い色にすると、大きく失敗することはありません。

もう1色は色味のハッキリしたものを選んで、色の持つイメージを意識していきましょう。

今回の「黒」には、高級感・重厚感・主張・上品などのイメージがあるので、上質な印象に仕上がります。

 

また狭小住宅の3階建てのような、幅がコンパクトで高さのある住宅は、縦に色をわけるとさらに細長く見えるので気を付けましょう。

色を横割りにすると腰が据わったような、落ち着いた印象を与えることができます。

さらに色分けの比重を偏らせることで、逆に家全体のバランスが取りやすくなります。

高級な外観に整えたい場合は、白黒のツートンでシンプルに配色してみてはいかがでしょうか。

 

外観の形状に複雑さをもたせる​

新築住宅の外観

>>>こちらの事例を見てみる

高級感のある外観にするためには、外観の形状に複雑さを取り入れるのもポイントです。

狭小住宅の場合は、床面積を確保するために真四角な家になりがちですが、少しでも外観に変化をもたせることで、デザイン性を高めることができます。

写真の事例は3階部分の角を削り、最上階にルーフバルコニーをつくることで、外観が複雑にデザインされています。

さらに外壁タイルの配色や、ビルトインガレージ手前の乱型タイルがおしゃれな印象です。

 

まとめ​

新築住宅の外観

家の顔でもある外観を高級感漂うおしゃれな雰囲気に仕上げたい場合は、外壁にタイルを利用していきましょう。

タイルのもつ重厚な魅力を活かすことで、高級な印象に仕上がります。

  • 味わい深い天然石のタイルを利用する
  • 木材や塗り壁などの異素材と、タイルを組み合わせる
  • 光のあたる角度によって輝くタイルを利用して、華やかさを演出する
  • 外壁だけでなく、門塀やアプローチなどにもタイルを利用する

 

さらに外観の形状を複雑にしたり、色を2色使ったりしてデザイン性を高めるのも、高級感を得るのに有効です。

これらのポイントをおさえて、理想の外観に仕上げていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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