収納に扉はいらない?扉を外すメリットとは│扉の種類ごとの特徴をご紹介
最近では収納に扉を付けない「オープンクローゼット」への人気が高まっています。
収納に扉を付けないことでどのようなメリットやデメリットがうまれるのでしょうか。
またデメリットに対して、しっかりと対策を取れるのかも重要なポイントです。
こちらの記事では、扉を付けない収納について深堀していきます。
家の収納に利用される扉の種類も一緒にまとめていくので、特徴なども見ていきましょう。
これかの新築計画で、収納の扉をどうしようかとお考えの方はぜひお役立てください。
- point -
- 家の収納に利用される扉の種類と、その特徴をご紹介します。
- 扉のない収納にどのようなメリットがあるのか詳しくお伝えしていきます。
- 扉のない収納のデメリットと、その対策方法を確認していきましょう。
− contents −
◼ 家に利用される主な扉の種類をご紹介
◼ 収納に扉はいらない理由│そのメリットとは
◼ 収納に扉を付けないデメリット
◼ まとめ
家に利用される主な扉の種類をご紹介
収納の扉にはいくつか種類がありますが、戸建て住宅に使われることの多い扉を3つご紹介していきます。それぞれの特徴も確認していきましょう。
引き戸
引き戸とは、左右にスライドして開く扉のことです。
3連などにして大きく開くこともできますし、開閉する際は比較的軽い力ですみます。
横にスライドさせるだけで扉を開いた状態にできるので、車いすの方に利用しやすいつくりです。
閉まる手前で扉の動きがゆっくりになる(ソフトクローズ)機能もあるので、お子さんが手をはさむ心配がありません。
開き戸
開き戸とは、手前に引いて開ける扉のことです。
扉を開けた間口が広いので、収納品の出し入れがしやすいという魅力があります。
収納を開くには、扉幅のスペースが手前に必要なので、基本的に横幅がコンパクトな収納に利用されます。
折れ戸
折れ戸とは、上下のレーンに沿って山折りに折れながら開く扉のことです。
これまでお伝えしてきた、引き戸や開き戸は収納はもちろん、玄関ドアや部屋のドアなどにも利用されます。
しかし折れ戸が利用されるのは、基本的に収納の扉です。
クローゼットやパントリー、最近では押し入れなどにも使われることがあります。
扉が折れるので、手前のスペースはコンパクトにすみますが、扉の厚み分、間口がが狭くなってしまいます。
収納に扉はいらない理由│そのメリットとは
では収納に扉を付けないことで、どのようなメリットがうまれるのかお伝えしていきます。
収納品の出し入れが楽
収納品を取りだしたり仕舞ったりする際に「扉の開け閉めをする」というワンアクションを減らすことができます。
このたった一つの動きがあるかないかで、収納品の出し入れは大きくかわってきます。
例えば収納したい物を両手に持っているときでも、扉がないとスムーズに収納することが可能です。
しかし扉があると収納したい物を一度手から降ろさなくてはいけません。
収納したものを取り出す場合であっても同じです。
このように収納品の出し入れがしやすくなるのはもちろん、人が入る収納スペースであればスムーズに動くことが可能になります。
初期費用を抑えることができる
扉を付けなければ、その分の費用が必要ないので、新築時の初期費用を抑えるこができます。
扉の価格幅は広いですが、収納に使われる扉の場合、低い価格であっても約5万円は必要です。
扉数枚を見積もりから外すだけでも、大きくコストダウンすることができます。
コストを削る際には扉の必要性を再検討してみましょう。
関連記事:3階建ての家|気になる費用や間取り・デメリットは?
通気性がいい
扉を付けないことで、常に空気の通りをよくすることができます。
収納スペースに、湿気がこもりにくくなるのでカビやダニの対策になります。
扉を付けると定期的に換気を行ったり、収納品を陰干ししたりする必要がありますが、扉を付けないことでこのような手間を省くことが可能です。
見せる収納を楽しめる
収納の扉を付けずに、見せる収納を楽しむのもおすすめです。
部屋の棚収納にお気に入りのコレクションや写真を飾ったり、キッチンの背面収納に素敵な調理器具などを設置すると、部屋全体がおしゃれに仕上がります。
収納品の統一感やバランスを考える必要がありますが、部屋のインテリアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
小さいお子さんに危険がない
開き戸や折れ戸の開け閉めは、指を挟む危険性があるので、小さなお子さんがケガをしがちです。
また引き戸であっても、扉を引き込む側に手を挟んだり、吊り下げタイプは下のちょっとしたすき間に足を挟んだりするので全く安全とはいえません。
子どもにとって絶対安全はありませんが、扉を付けないことでこのようなケガを減らすことが可能になります。
関連記事:狭い家でも子育てしやすい家づくり│ストレスにならない工夫をご紹介
部屋が広く感じられる
収納に扉を付けないと、収納部分まで部屋の空間が伸びるので、部屋を広く感じることができます。
特に各部屋がコンパクトになりがちな狭小住宅などは、オープンな収納にすることで開放感を得ることができるでしょう。
関連記事:狭い家を広く感じる工夫│間取り・インテリア・収納など総合的に解説
収納に扉を付けないデメリット
扉を付けないデメリットもあるので、しっかりと確認しておきましょう。
どのように対策をして、デメリットを軽減するかが大切です。
棚の中がみえてしまう
当然のことながら扉がないのと、収納品が見えてしまいます。
見せる収納であれば問題ありませんが、プライベートなものを収納していて、さらにお客様が出入りするスペースであれば対策を取る必要があります。
必要な時だけロールスクリーンで目隠しをしたり、おしゃれなスダレなどをかけておくのもいいですね。
収納品にホコリが付きやすい
収納品にホコリが付きやすくなるので、お手入れに手間がかかってしまうかもしれません。
ホコリが付きやすい物に軽く布をかけたり、部屋の換気を十分にして小まめに部屋の掃除をしておきましょう。
部屋全体の印象がスッキリとしない
収納品に統一感をもたせることは難しいので、収納スペースが雑多な印象になると、部屋全体もスッキリしません。
洋服を収納するスペースであれば長さや色でわけたり、小物を収納するボックスを統一させたりするのがおすすめです。
防虫効果が薄れる
収納スペースに扉を付けないと、密封することができないので防虫剤の効果が薄れてしまいます。
しかしメリットでもお伝えしたように通気性のいい状態を保てるので、湿気の多い環境を好む虫への対策を取ることは可能です。
その上で、虫の被害にあいやすいウールやシルクなどは収納ケースに入れて、防虫剤を利用することをおすすめします。
まとめ
収納スペースに扉を付けないと、扉で手をはさむ危険性がありませんし、収納品の出し入れがしやすく便利です。
また通気性がいいので収納品にとってもいい環境を保つことができるでしょう。
収納部分まで部屋のスペースが続くので、部屋に広がりを感じることができます。
デメリットもありますが、しっかり対策をとれば回避することが可能です。
- 来客時に収納スペース内を隠したい場合は、ロールスクリーンやすだれなどを利用する
- ホコリが付きやすい収納品は布をかぶせたり、こまめな換気と掃除を心がける
- 収納品が雑多になりがちな場合は、色や大きさでわけたり、収納ボックスを利用して統一感をもたせる
- 防虫効果を活かしたい衣料は、収納ケースなどを利用する
収納に扉を付けるかは、収納スペースの利用方法や、設置場所が大きく影響してきます。
今回の記事を基に、収納に扉が必要かもう一度見直してみましょう。