おしゃれで収納に便利なニッチのある家│リビング・トイレ・玄関の壁を飾ろう
ニッチはフラットな壁に複雑さを加えることができるので、部屋がおしゃれな印象に仕上がります。
ニッチ部分にアクセントクロスやタイルを利用したり、ステキな置物やコンパクトな観葉植物を飾ったりすると、壁を華やかに演出することができるでしょう。
さらにニッチはおしゃれさだけではなく、収納棚としての実用性もあります。
そんなニッチですが、サイズやデザイン、利便性など最適なニッチにするにはどうしたらいいのでしょうか。
無計画に作っては、使いづらく見ためにもよくないニッチに仕上がってしまうかもしれません。
こちらの記事では、そんな疑問を解消するために、お洒落で実用的なニッチについて深堀していきます。
事例を基にさまざまなパターンをご紹介していくので、ぜひ新築計画にお役立てください。
- point -
- ニッチとはどのようなものなのか、その施工方法や魅力をご紹介していきます。
- ニッチをつくって部屋をおしゃれにする方法を、事例を基に解説します。
- 実用的なニッチの利用方法として、ニッチの魅力を活かした収納棚の事例をお伝えしていきます。
− contents −
◼ ニッチとは
◼ 【事例】おしゃれなニッチをご紹介
◼ 【事例】収納に便利なニッチをご紹介
◼ まとめ
ニッチとは
ニッチとは、壁の厚さを利用してつくる「くぼみ」のことです。
一般的に壁の中には柱が等間隔に立てられていて、その柱と柱の間は空間になっています。
その空間部分の壁をくぼませることで、壁にアクセントをつけたり、棚にしたりすることができるのです。
家の構造上壁の厚みや柱のピッチなどに違いがあるので、ニッチを作ることができる大きさや奥行きなどは、事前に打ち合わせしておきましょう。
収納したい物、飾りたい物を明確にして、それらに合ったサイズに仕上げることが重要です。
【事例】おしゃれなニッチをご紹介
おしゃれなニッチをご紹介していきます。
部屋のインテリアになじませたり、アクセントにしたりと、さまざまな楽しみ方があります。
ニッチにタイルを利用しておしゃれに仕上げる
キッチンとリビングの仕切りに、タイルを施したニッチがおしゃれな印象です。
白と明るい木目が中心のリビングに、ブルーのタイルが栄えてほどよいアクセントになっています。
殺風景になりがちな真っ白い壁が、ニッチをつくることでおしゃれに仕上がっています。
玄関周りにニッチをつくって飾り棚にする
玄関のシューズボックスをコの字につくると、飾り棚や鍵などを置くスペースをつくることができます。
しかし写真のようなロッカー型のシューズボックスの場合スッキリとスタイリッシュな印象ですが、殺風景になりがちですし、鍵などを置くスペースがないので不便に感じられるかもしれません。
そこで玄関から入って左手に深みのあるニッチをつくることで、花瓶に花を生けたり、観葉植物を置いたりとおしゃれな空間に仕上げることができます。
ちょっとした受け皿やボックスを用意して、鍵や印鑑などの小物を置いておくのもいいですね。
ニッチの上に照明をつけることで、飾った花や植物、置物などがさらに美しく印象的に感じられるでしょう。
壁のクロスに合わせてニッチも白に統一されていますが、ニッチの床面を木目にすることでメリハリのあるデザインに仕上がっています。
こちらのお写真は、玄関から室内に繋がる通路の壁にコンパクトなニッチをつくった事例です。
小さな置物や家族の写真を飾れるので、玄関に彩りをくわえておしゃれな印象に仕上げることができます。
デザイン性のあるフレグランスなどを置くのもいいですね。
クローゼットの横に見せる収納
クローゼットの横に、広さのあるニッチをつくった事例です。
コレクションしている物を並べたり、写真を飾ったりすると部屋がおしゃれな雰囲気に仕上がります。
また11㎝ほどの奥行きをもたせれば、本棚として利用することも可能です。
高い位置までニッチを作る際は、地震に備えて耐震シートなどを利用すると、並べたものが転倒しにくくなります。
重い物、壊れやすい物は避けて飾るか、またはショーケースのようにガラスの扉を付けるのもおすすめです。
【事例】収納に便利なニッチをご紹介
次に実用的なニッチのご紹介です。
ニッチは床面積を必要としないので、スペースが十分でない間取りや、狭小住宅に適した収納方法と言えます。
トイレ│ニッチで収納をつくる
トイレの収納にニッチを利用すると、スペースを有効に利用することができます。
トイレの幅は一般的に約80㎝で、トイレとして利用するには十分な幅ですが、ここに収納棚を作ってしまうと狭く感じられるかもしれません。
ニッチは床面積を必要としないので、トイレの広さを変えずに収納をつくることができます。
写真のように、飾り棚はもちろん扉付きの収納ケースを埋め込むことも可能です。
トイレの収納品はそう大きくないので、ニッチでつくれる奥行きでも十分に対応ができます。
収納品に合わせた有効なニッチにしていきましょう。
脱衣室│ニッチで収納をつくる
脱衣室に高さのあるニッチをつくると、タオルや洗剤のストックなどを収納するのに便利です。
写真のように横に広がるバーを取り付ければ、足ふきマットやバスタオルを干すことができます。
同じ場所に棚を設置しようとすると、どんなに薄い棚でも扉と干渉してしまいますが、ニッチだからこそ収納スペースの確保が可能です。
ニッチの魅力を活かした実用性の高い収納と言えるでしょう。
階段の壁に収納棚を設置
階段の壁にニッチをつくって、収納スペースにすることもできます。
写真のように厚みを作れば本棚としても利用できますし、お子さんの学校作品を並べるのもいいですね。
可動棚にしておけば、収納品に合わせて棚の高さが調整できるので、スペースに無駄がうまれません。
玄関のスリッパをニッチに収納する
玄関に薄いニッチをつくってポールを設置すれば、スリッパをスッキリと収納することができます。
スリッパ収納は、専用のラックを利用することが一般的ですがスペースが狭くなりますし、お掃除する際にその都度動かさなくてはいけません。
またシューズクローゼットなどに収納することもありますが、お客様の前で扉を開けるのに躊躇してしまいます。
ニッチであれば玄関フロアもスッキリと、出し入れもスマートに行えるのでおすすめです。
モニターや照明スイッチなどを収納する
ニッチの利用方法として人気なのが、モニターやインターフォン、照明のスイッチなどを収納する方法です。
それぞれに厚みや大きさが違いますが、ニッチに収めることでスッキリとした印象になります。
収納したいものの大きさを確認して、ニッチの広さや深さ、またニッチ内の配置などを検討していきましょう。
まとめ
ニッチとは壁の厚みを利用してつくられる「くぼみ」のことです。
ニッチを作ることで、壁をデザインしておしゃれに仕上げたり、飾り棚・収納棚としても役立ちます。
またニッチは床面積を必要としない収納として、狭くなりがちなトイレや脱衣室の収納確保に有効です。
シンプルな壁にニッチをつくって、おしゃれな空間を演出していきましょう。