ファミリークローゼットの後悔しないつくり方│4つのポイントをご紹介​

ファミリークローゼットの後悔しないつくり方

最近では「ファミリークローゼット」への人気が高まり、新築住宅の間取りに取り入れる方が増えてきました。

家事動線・生活動線が整いやすく、家族の洋服を管理しやすいと魅力のあるファミリークローゼットですが、つくりによっては後悔するケースも少なくありません。

ファミリークローゼットのメリットを活かした収納にするには、どのようなポイントを意識すればいいのでしょうか。

 

こちらの記事では、ファミリークローゼットに後悔しないつくり方を、4つのポイントにわけご紹介していきます。

これから新築の間取りにファミリークローゼットを取り入れようとお考えの方は、ぜひお役立てください。

 


- point -

  • ファミリークローゼットは、生活にどのようなメリットがあるのかご紹介します。
  • ファミリークローゼットに適切な広さやレイアウト、配置などを解説します。
  • ファミリークローゼットを、将来的な利便性のあるつくりにしていきましょう。

 

− contents −
◼ ファミリークローゼットとは​​
◼ ファミリークローゼットの後悔しないつくり方​​
◼ まとめ

 

ファミリークローゼットとは​

ファミリークローゼット

ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類やバック、帽子などをまとめて収納するウォークイン型(ウォークスルー型)のクローゼットです。

ファミリークローゼットを間取りに取り入れると、家族の洗濯物を別々に収納する手間が省けるので、家事効率を上げることができます。

小さなお子さんの洋服を子ども部屋に取りに行く手間も省けますし、3階建て4階建てになる狭小住宅であれば、リビングでくつろいでいる時にちょっと上着が欲しい、出かける際に帽子を忘れたとなっても動線を短くすることができるので非常に便利です。

関連記事:家事動線のいい間取りを考えよう│毎日の家事が楽しくなる家づくり

 

ファミリークローゼットの後悔しないつくり方​

家事動線

ファミリークローゼットは、次のポイントをおさえてつくることをおすすめします。

  • 適切な広さにする​
  • スペースに無駄のないレイアウトを整える​
  • 家族の成長に対応可能か​
  • ファミリークローゼットの配置は適切か​

それぞれ詳しくお伝えしていきます。

 

適切な広さにする​

ファミリークローゼットの広さは3畳以上を目安にして、収納量や使い方によって必要な広さを整えていきましょう。

ファミリークローゼットは基本的にウォークイン(ウォークスルー)なので、人が歩くスペースが含まれます。

そのためコンパクトなウォークインクローゼットの場合であっても、3畳は必要です。

それより狭くなると、人が入るスペースが無駄になるので、壁付けの収納にする方が他の間取りを充実させることができます。

 

収納量や使い方については、次のポイントを確認していきましょう。

まずは、ファミリークローゼットに収納する衣類の量を把握していきます。

  • 家族の人数や衣類の量
  • 衣類以外にも収納する物があるか
  • 寒い地域に住む方は、衣類がかさばりやすい

 

さらにファミリークローゼット以外に、衣類を収納する場所を作るかも確認します。

必然的にファミリークローゼットに収納する衣類が減るので、スペースを削減することが可能です。

  • コートや上着、帽子などは玄関の土間に収納する
  • タオルや下着、パジャマなどはランドリールームに収納する
  • 納戸などを利用して、衣替えを行うのか

 

ファミリークローゼットは、衣類の収納だけではありません。

他の用途として利便性を広げるなら、その分のスペースも必要になります。

  • ウォークインクローゼット内で着替えをする
  • 家事室として洗濯物を畳んだり、アイロンがけをするスペースをつくる

 

このようなポイントをおさえて、ファミリークローゼットの広さを整えていきましょう。

 

スペースに無駄のないレイアウトを整える​

ファミリークローゼット内にデッドスペースがないか、また収納品に合ったレイアウトになっているか確認していきましょう。

 

【デッドスペースがないか】

棚やバーをコの字にレイアウトすると、重なり合う所がデッドスペースになりがちです。

そのスペースに出し入れを頻繁にしない物を収納するなど有効利用できるのであれば問題ありませんが、使いづらく感じると空間が空いたままになるでしょう。

二の字型といって、両サイドに棚やバーを取り付けるスタイルであれば、重なり合う部分がないのでおすすめです。

 

また棚の高さも収納量に合っていないと空間が空いてしまうので、デッドスペースができてしまいます。

可動棚にして、収納量に棚の高さを合わせられるようにしましょう。

 

さらにバーの奥行きや棚の奥行きに無駄がないか確認する必要があります。

ハンガーバーは55㎝、棚は35㎝あれば十分収納することができます。

収納ケースを利用する場合は、先に収納ケースを決めて奥行きを整えるのもおすすめです。

 

【収納品に合ったレイアウトになっているか】

バーを多く設置して、洗濯物を干した状態でそのまま収納するスタイルが人気です。

しかし意外にも棚に収納する物は多いので、十分な量の棚がレイアウトされているか確認しておきましょう。

  • バッグや帽子を棚置きにする
  • ハンガーの型が付きそうなものを畳んで収納する
  • 靴下や下着などの小物を収納する
  • アクセサリーやストールなどを収納する
  • 玄関と近い場合はシーズンオフのシューズを収納する

棚収納のメリットは一覧性があるので、必要なものが見つけやすいということです。

収納ケースを利用するものスッキリとした印象ですが、引き出しの開け閉めがなく収納品の取り出しができる棚収納も検討してはいかがでしょうか。

関連記事:狭小住宅でも収納に困らない工夫│住居スペースの確保に繋がります

 

家族の成長に対応可能か​

ファミリークローゼットは小さなお子さんの居るご家庭に人気の間取りですが、お子さんの成長と共にメリットが薄れる傾向にあります。

成長したお子さんは自分の部屋に洋服を収納するようになるので、ファミリークローゼットに収納する物が減りスペースが大きく空いてしまうでしょう。

そうなった時を想定して、取り外し可能な棚やバーにしておくと、ファミリークローゼット内の利用方法を見直すことができます。

家事スペースや書斎、趣味を楽しむスペースとしてファミリークローゼットの一角を利用するのもいいですね。

関連記事:子ども部屋を間仕切る方法を解説│将来を見据えた家づくり計画​

 

ファミリークローゼットの配置は適切か​

ファミリークローゼットの配置を失敗してしまうと、ついソファに洋服をかけてしまったり、畳んだ洗濯物がリビングに置きっぱなしになったりと、ファミリークローゼットの利用頻度が自然に落ちてしまいます。

ファミリークローゼットの配置に後悔しないよう、ポイントをおさえておきましょう。

 

家事動線を整える

家事動線とは、家事を行う場所を点として、動きを線で繋いだ「動線」のことです。

この家事動線が短かったり、遮るものがなくスムーズに繋がったりすると、家事動線が整っていると言えます。

 

ファミリークローゼットは洗濯した衣類を収納する場所なので、洗濯物を畳むスペースと繋げていきましょう。

洗濯物をどこで畳むかを決めて間取りを隣接させると、家事をスムーズに進めることができます。

衣類をハンガーにかけた状態で収納するのであれば、洗濯物を干すランドリールームやテラスなどと隣接させるのも有効です。

 

生活動線を整える

生活動線とは、毎日のルーティンを繋げた「動線」のことです。

例えば朝の身支度や帰宅してからの動き、また就寝前の動作などはある程度決まっているので、その動きに合わせた間取りにすると、生活をより快適に送ることができます。

 

ファミリークローゼットを利用するのは朝の身支度が主なので、リビングや玄関との動線を整えていきましょう。

朝起きて身支度をする前後に食事をとるので、リビングダイニングとファミリークローゼットの動線が短ければスムーズに動くことがができます。

 

さらにファミリークローゼット内で、上着を着て鏡で全身を確認して出かける流れがあるのなら、玄関までの動線も整えておきましょう。

帰宅した際にファミリークローゼットに寄って、上着をかけてからリビングに向かう動線も同時に整えることが可能です。

生活の流れの中で、いつファミリークローゼットを利用するのか検討して、家の中の配置を決めていきましょう。

 

まとめ​

ファミリークローゼット

ファミリークローゼットを間取りに取り入れたことを後悔しないためには、広さやレイアウト、配置をしっかりと検討していきましょう。

さらにお子さんの成長にあわせて、ファミリークローゼット内のレイアウトが変更しやすいように、取り外しのしやすい棚やハンガーバーにしておくのがおすすめです。

後悔のないファミリークローゼットに整えて、毎日の生活を快適に送っていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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