リモートワークがしやすい部屋のつくり方│最適なレイアウトをご紹介
最近では会社に出勤せずに家で業務をこなす「リモートワーク」が増えてきました。
一緒に住む家族がいる場合、リモートワークができる部屋が整っていないと、仕事に集中できなかったり家族に気を遣わせたりと、快適に仕事を進めることができないかもしれません。
今後も仕事内容によっては、リモートワークという働き方が定着すると考えられるので、必要に応じてリモートワークができる部屋を用意しておきましょう。
こちらの記事では、リモートワークがしやすい部屋作りのポイントや、部屋の一角を利用するなら家のどの位置にレイアウトすると最適なのか、詳しくご紹介していきます。
新築計画に取り入れることで、部屋だけでなく設備なども整いやすくなるので、ぜひお役立てください。
- point -
- リモートワークをするために必要な広さや周辺環境、防音対策などをご紹介します。
- 個室を設けず、部屋の一部をリモートワークスペースとする場合、どの部屋にレイアウトすると最適かまとめていきます。
− contents −
◼ リモートワークがしやすい部屋のつくり方
◼ リモートワークの部屋におすすめのレイアウト
◼ まとめ
リモートワークがしやすい部屋のつくり方
リモートワークとは、出社せずに会社以外で業務をこなすことを言いますが、ここでは在宅で働く環境を整える方法をご紹介していきます。
またリモートワークは、自宅で通常の業務を行うのに加えて、仕事のやり取りをメールやチャット、WEB会議などを利用して共有していきます。
そのためパソコンとインターネット環境は必須と言えるでしょう。
ではこのようなリモートワークを快適に行える部屋にするには、どのようなポイントに注意したらいいのか見ていきましょう。
リモートワークに必要な広さ
リモートワークに必要な広さは、約1畳から2畳です。
部屋の一角をリモートワークスペースとする場合は、この範囲でコンパクトに仕上げることができます。
作業デスクとイス、イスを引くスペースを確保できれば、パソコンを設置してリモート作業をすることが可能です。
テーブルの奥行きが狭いと、壁までの距離が近くなるので、窮屈に感じられるかもしれません。
造作でテーブルを作る際は奥行きをもたせることをおすすめします。
壁に小さな窓があると、開放的な気分で仕事を進めることができるでしょう。
またリモートワークができるスペースを個室にする際は、3畳からがおすすめです。
書斎のように大きな棚や機材などを設けて、十分な環境を整えることができます。
部屋の一角にリモートワークスペースをつくるなら1畳~2畳、個室をつくるなら3畳以上の広さが必要です。
背景の仕切り方│部屋が汚い場合もOK
メッセージのやり取りをしていて、急にリモートでミーティングに切り替えることを提案されることもあるでしょう。
部屋が片付いていないと「だらしない」と思われるかもしれませんし、どんなに身なりをきれいに整えても、仕事の話をする雰囲気としてはふさわしくないと感じられるかもしれません。
またプライベートな部分を仕事関係の方に見せること自体、抵抗を感じるのも当然です。
リモート会議をしていても、背景に部屋が映らないよう対策を立てていきましょう。
- パーテーションを立てて、背景を隠す
- 天井からカーテンレールを取り付けて、カーテンで仕切る
- オンライン会議ツールにあるバーチャル背景を利用する
背景を隠すと、家族がカメラに映りこむのを防げるので、家族にとっても気兼ねなく部屋を動けるようになります。
手軽に背景を隠して、いつでもリモート会議ができる環境を整えておきましょう。
防音対策をして集中できる環境をつくる
生活スペースで仕事をするリモートワークは、どうしても生活音や外からの音が気になって作業に集中できないこともあります。
またWEB会議中に家族の話し声がマイクに入ってしまうと、会議の妨げになるかもしれません。
逆に会議の話がうるさく、家族に迷惑をかけてしまうこともあります。
完全な防音室をつくるまではなくても、防音対策をして音への配慮をしていきましょう。
- 壁や天井に吸音パネルを利用して、声の反響を抑える
- 防音カーテンやパーテーションを利用してスペースを仕切る
- 遮音性の高いドアを設置する
- 24時間換気システムの給気口にサイレンサー利用して、外からの音を遮断する
さらにノイズキャンセル可能なイヤフォンを使うことで、外部の音をシャットアウトできますし、専用のマイクを使うことで大きな声を出す必要がありません。
部屋の防音設備を整えると同時に、機能性の高いイヤフォンやマイクの使用を検討してみましょう。
リモートワークの部屋におすすめのレイアウト
個室を設けずに、部屋の一部をリモートワークスペースにする場合、家のどの部分にレイアウトするかで、仕事のしやすさは大きく違います。
リモートワークに最適な部屋をご紹介するので、生活スタイルや家族構成などを含めて検討していきましょう。
寝室
寝室は日中使われない部屋なので、リモートワークをするのに最適です。
寝室はリビングなどの生活スペースから離れていることや、外からの音への配慮もされた間取りに位置しているので、すでに静かな環境が整っていると言えるでしょう。
寝室の一角に造作棚とイス、照明を整えれば快適なリモートワークスペースの完成です。
寝室の照明は暗い電球色が使われることが多いので、リモートワークをするには明るさが足りません。
仕事中のデスクを照らすためのスタンド、リモート中に光をあてる照明を利用して、必要な明るさを確保していきましょう。
寝室をリモートワークスペースにするデメリットは、家族が就寝する時間帯に利用することが難しいという点です。
明かりを漏らさないようにパーテーションやカーテンを設置すれば、デスクワークなどは可能ですが、声を出す必要のあるWEBでの打ち合わせなどは控えるべきです。
パソコンなどの環境が可能であれば、リビングなどに移動して対応することができるでしょう。
ウォークインクローゼット
主寝室のウォークインクローゼットの中も、リモートワークスペースに適しています。
扉を閉めればコンパクトな個室になりますし、家族の出入りも頻繁ではないので、集中しやすい環境と言えるでしょう。
リモートワークという働き方も増えてきましたが、今後の働き方に変化がないとは限りません。
転職や部署移動なども考えられるので、リモートワーク以外の利便性を見つけておくことが大切です。
ウォークインクローゼット内であれば、いずれリモートワークが必要なくなったとしても、収納を広げるだけなのでスペースの無駄にはなりません。
リビング
家族が出払っている時間帯のみ仕事をする場合や、基本的にオンラインでのビデオ通話などが必要ない働き方であれば、リビングの一角をリモートワークスペースにすることも可能です。
リビングはある程度の広さがあるので、スペースの確保もしやすいでしょう。
また、お子さんの居るご家庭であればリビング学習のためのスタディコーナーを設ける場合があります。
このスタディコーナーとワークスペースを共有するのもおすすめです。
ちいさなお子さんをリビングで遊ばせながら仕事をすることができますし、家事をしながら仕事を進めることもできます。
働き方や生活環境を踏まえて、生活スペースでリモートワークをするという選択も検討してみましょう。
まとめ
会社に出勤せずに自宅で働くリモートワークは、今後も定着すると考えられる働き方の一つです。
リモートワークがしやすい環境を整えて、新しい働き方に対応していきましょう。
リモートワークスペースは1~2畳あればつくれるので、部屋の一部を利用することができます。
- 寝室は静かな環境が整いやすい
- ウォークインクローゼット内は、利用しなくなった場合の利便性がある
- リビングは生活と仕事の両立がしやすい
もちろん個室を用意すれば、さらに快適な環境に整えることが可能です。
仕事内容や家の間取り、家族構成や生活環境など、さまざまな要因を含めて、快適にリモートワークができる部屋にしていきましょう。