玄関にトイレがある間取り│後悔しがちなポイントと対策まとめ
玄関付近にトイレを配置する間取りは多くみられますが、つくり方によっては「使いにくい・・・」と感じてしまうかもしれません。
トイレは家族全員が毎日利用する場所なので、快適に過ごせないとなれば後悔することになるでしょう。
そうならないためには、玄関にトイレをつくるデメリットを事前に確認しておくことが大切です。
そのデメリットをしっかりと対策することができれば、トイレの配置に後悔することはないでしょう。
こちらの記事では、玄関にトイレをつくる間取りの、後悔しがちなポイントをまとめてお伝えします。
対策方法を確認して、しっかりとデメリットを回避していきましょう。
快適な間取り計画に、ぜひお役立てください。
- point -
- 玄関にトイレをつくると、どのようなことに困って使いにくいと感じるのか、後悔しがちなポイントをご紹介します。
- 後悔しがちなポイントを事前に確認して、しっかりと対策を立てていきましょう。
- 玄関にトイレをつくるメリットをまとめるので、家族構成や生活スタイルも含めて、トイレの間取り計画にお役立てください。
− contents −
◼ 玄関にトイレをつくるメリット
◼ 玄関にトイレのある間取り│後悔しがちなポイントとは
◼ まとめ
玄関にトイレをつくるメリット
まずは玄関にトイレをつくるメリットを見ていきましょう。
- 出かける前や帰宅してすぐにトイレを利用できる
- お客様にトイレを貸しやすい
- 生活スペースと離れているので、音への気遣いが和らぐ
これらのメリットを活かせるように、快適なトイレ作りをしていきましょう。
玄関にトイレのある間取り│後悔しがちなポイントとは
玄関にトイレをつくると、どのようなことに後悔してしまうのか、確認していきましょう。
玄関の正面にトイレがある
玄関の正面にトイレがあると、玄関からトイレの中が見えやすくなります。
そうなると家族からだけでなく、外からの視線も気になるでしょう。
- トイレから出たときに、帰宅した家族と鉢合わせてしまう
- 玄関のドアが開いていると、トイレに出入りする姿を、外から見られやすくなる
- 玄関からトイレの中が見えやすいと、不快に思わせるかもしれない
玄関の様子を伺いながら、トイレに出入りすることになるので、ストレスに感じられるでしょう。
【対策】トイレの前にパーテーションをつくる
できれば玄関の正面を避けて、玄関の横方向にトイレをつくるのがベストです。
また玄関からまっすぐ廊下が続くのであれば、廊下部分にトイレを配置するのも適しています。
しかし間取りの制限があって、どうしても玄関の正面にトイレを配置しないといけない場合もあるでしょう。
そんな場合は壁などを設けて、直接トイレが見えないようにすることをおすすめします。
トイレを引き戸にすれば、壁までの通路幅を広くとらなくても、扉の開け閉めに負担がありません。
壁にスリットを入れたり、格子にすることで光を通す快適なパーテーションにすることができるでしょう。
玄関先での来客時に利用しにくい
玄関先でお客様を対応しているときに、家族がトイレを利用したくなる場合もあります。
宅配便の受け取りや地域の伝達、ご近所の方との立ち話など、予定していない来客は以外にも多いものです。
お客様の目の前で、トイレに入ったり出たりするのは、気恥ずかしく感じられるでしょう。
【対策】玄関前を通らないですむ動線をつくる
玄関の正面を通らずにトイレに行けるよう、生活動線を整えていきましょう。
- お客様の目の前でトイレの出入りをしなくて済む
- お客様の前を横切ってトイレに向かう必要がない
トイレに向かいやすい間取りにすることで、トイレに行きたい家族を我慢させずに済むでしょう。
トイレが寒い・暑い
生活スペースから離れた玄関周辺は室温の調整がしにくいので、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。
トイレの利用時間が長い方にとっては、特に不快と感じられるでしょう。
また高齢者にとっては部屋とトイレの温度変化に、体調不良を起こしてしまうかもしれません。
【対策】室温の調整ができる家電を取り入れる
トイレ内の室温が整うように、暑さ対策・寒さ対策を立てていきましょう。
- サーキュレーターや扇風機を設置して空気の循環をよくする
- 窓を設けて風通しをよくする
- トイレ用のエアコンを設置する
- 即効性のある温風ヒーターなどを利用する
- 窓を断熱性の高いガラスにする
最近の家電はコンパクトなつくりで、効果的に室温の調整ができる物も多くあります。
とくに狭いトイレであれば即効性も高まるでしょう。
足元にコードがあると危険なので、充電式や電池式の物を利用して、快適な空間を調えていきましょう。
トイレの臭いが気になる
トイレを利用しているときに来客があると、ニオイが玄関に漏れないか気になるでしょう。
芳香剤や脱臭剤、消臭スプレーなどを利用するのも効果的ですが、新築時に設備を整えておくと、さらにニオイ問題を解消することができます。
【対策】家電や設備でニオイ対策をする
ニオイ対策は、トイレを利用したときだけでなく、常に換気ができる設備を整えておくことも大切です。
- 窓を設けて、換気をよくする
- 24時間換気システムの排気口を設置する
- 換気扇を取り付ける
- コンパクトな空気清浄機を設置する
- 脱臭力のある便座を選ぶ
もちろんトイレの掃除を小まめにして、清潔に保つことが重要です。
トイレを流すときはフタを閉めて、周りが汚れないように気を付けましょう。
階段下のトイレは圧迫感がある
玄関ホールから階段が続く場合、デッドスペースになりがちな階段下を利用してトイレをつくるケースもあります。
特に限られた敷地に建てられる狭小住宅にとっては、無駄のない合理的な間取りと言えるでしょう。
階段の上りに向かって、トイレの背面を設置すれば、頭をかがめる必要もありません。
とはいえ見た目に圧迫感を覚えたり、体の大柄な方にとっては窮屈に思えるかもしれません。
【対策】トイレを広く使える設備を整える
トイレの空間が広くとれるように、設備を工夫していきましょう。
- 埋め込み式の照明を利用すると天井が低くなる場合は、間接照明を利用して高さを確保する
- コンパクトな便座を設置する
- 階段の傾斜が急な場合はタンクレスにして、高さのある入り口付近に手洗いを設ける
- 明るい壁紙にして視覚的な解放感を演出する
- 収納はニッチを利用して埋め込む
また階段下のトイレは、背の高いご家族にとって最適とは言えないかもしれません。
今は小さいお子さんであっても、親御さんの背を越えるケースがほとんどです。
家族の体型なども考慮して、トイレの間取りを検討していきましょう。
関連記事:新築のトイレづくり|おしゃれで実用的なデザインとおすすめの機能まとめ
まとめ
トイレを玄関につくるとメリットも多くありますが、つくり方によっては使いにくさや、快適さが失われるかもしれません。
後悔しがちなポイントを事前に確認して、しっかり対策を立てていきましょう。
- 玄関の正面にトイレを配置する場合は、壁などで目隠しをする
- 玄関先で来客の対応をしていても、トイレが使いやすいように動線を整える
- トイレの寒さ対策・暑さ対策として、室温調整ができる家電を利用する
- 家電や設備を整えて、ニオイを対策する
- 階段下のトイレは、広く利用できるように工夫をする
トイレは家族全員が、毎日利用するスペースなので、後悔のないように整えていきましょう。