廊下のない間取りに後悔しない家づくり│メリット・デメリットまとめ
限られた敷地に建てる狭小住宅には、廊下のない間取りもおすすめです。
廊下をつくらないことで生活がしやすくなり、スペースを有効に利用することができます。
もちろんメリットだけではなく、デメリットもあるので事前に確認をしておきましょう。
デメリットにしっかりと対策を立てることで、後悔のない家づくりが叶います。
こちらの記事では、そんな廊下のない間取りの特徴や、メリット・デメリットについて深堀していきます。
デメリットへの対策も一緒にまとめていくので、ぜひ新築計画にお役立てください。
- point -
- 廊下のない間取りとはどのような家になるのか、特徴をご紹介します。
- 廊下をなくすことで生活がどのように変わるのか、メリットを確認していきましょう。
- 廊下のない間取りのデメリットを理解して、後悔のないように対策を立てていきましょう。
− contents −
◼ 廊下のない間取りの特徴│狭小住宅におすすめの理由とは
◼ 廊下のない間取りのメリット
◼ 廊下のない間取りのデメリット
◼ まとめ
廊下のない間取りの特徴│狭小住宅におすすめの理由とは
廊がない間取りとは、どのような特徴があって、生活がどのように変化するのかお伝えします。
家族の生活スタイルにマッチするのか、ご覧ください。
玄関からリビングが繋がっている
廊下のない間取りの一例として、玄関からリビングに向かう廊下がなく、玄関ホールとリビングが繋がっている間取りが挙げられます。
玄関を開けるとリビングが丸見えになるのではなく、壁や扉などを利用することでリビングのほとんどを目隠しできます。
荷物の受け取りやセールスなど、玄関内で対応することもあるので、プライバシーを守る工夫は必須です。
リビングが廊下の代わりになっている
各部屋をリビングで繋げば廊下をつくる必要がありません。
リビングが廊下の代わりになるので、家族が顔を合わせる機会が自然に増えるでしょう。
逆に人の行き来が多くなり、場合によっては落ち着かなく感じられるかもしれません。
こちらの対策も後ほどお伝えしていくので、ぜひご覧ください。
廊下部分を収納スペースにする
廊下の両サイドに棚を付けて、収納スペースにすることもできます。
ウォークスルーのパントリーやクローゼットにすれば、収納スペース+通路スペースが共有できます。
廊下をつくることにはなりますが、収納を付けることでスペースの有効活用に役立つでしょう。
収納に入り口と出口があるので、生活動線も繋がりやすくなります。
廊下のない間取りのメリット
廊下のない間取りのメリットをご紹介していきます。
廊下のない間取りのメリットから、生活がどのように変化するのか見ていきましょう。
部屋を広げることができる
廊下を作らないことで、各部屋や共有スペースなどを広くつくれます。
廊下の幅は約90㎝なので、このスペースが部屋などに利用できるとなると、かなりの広がりが感じられるでしょう。
狭小住宅は部屋の広さを確保することが難しいですが、廊下をなくすことで希望の広さに近づけることができます。
家具を増やすこともできますし、スペースの広がりから開放感を得られるでしょう。
動線が短く繋がるので動きやすい
廊下のない間取りは、各部屋や共有スペースなどへの動線が短くなるので、生活がしやすくなります。
無駄な動きが減るので、朝の忙しい時間帯もスムーズに動くことができるでしょう。
廊下があると、廊下に沿って進む必要がありますが、廊下がなければ行きたい間取りにまっすぐ進むことが可能です。
廊下ですれ違うことにストレスを感じることもありませんし、廊下を通っていて部屋のドアが急に開くなどの危険もありません。
家の中での動きがとりやすくなるので、生活に快適さを感じられるでしょう。
家族のコミュニケーションがとりやすい
前術しましたが、廊下のない間取りは家族の気配を感じやすいので、自然とコミュニケーションを取ることができます。
子ども部屋に行くまでの動線にリビングがあれば、家族と顔を合わせる機会が増えるでしょう。
顔をあわせれば、自然に挨拶や会話がうまれるので、コミュニケーションが取りやすくなります。
廊下のない間取りのデメリット
次に廊下のない間取りのデメリットを確認していきましょう。
デメリットをカバーするための対策もまとめていくので、ぜひ参考にしてください。
トイレの配置が難しい
トイレの配置にはニオイや音への配慮が必要ですが、廊下がないと間取りでの対策が難しくなります。
廊下は間取りを繋げる通路であると同時に、分ける役割もあるからです。
生活スペースの近くにトイレを設置すると、音やニオイが届きやすくなるでしょう。
廊下のない間取り│トイレ配置への対策
廊下がなくても、トイレの音やニオイを他のスペースに届きにくくすることはできます。
特に新築時に、設備などで対策をしていくのが有効です。
- トイレの扉は引き戸ではなく開き戸にする
- 壁に防音対策をする
- 水の流れる配管に防音対策をする
- 設置するトイレは、水を流す音も確認する
- 換気システムを強化する
廊下のない間取りは、トイレと生活スペースが近くなりますが、デメリットだけではありません。
年を重ねるとトイレが近くなるので、暮らしやすいと感じられるでしょう。
また小さなお子さんが居るご家庭は、トイレのお世話がしやすくなるので便利です。
関連記事:新築のトイレづくり|おしゃれで実用的なデザインとおすすめの機能まとめ
プライバシーが保たれにくい
廊下のない間取りは、プライバシーが保たれにくくなります。
玄関先で対応するお客様に、リビングでの会話が聞こえてしまったり、しっかりと目隠しができていないと、プライベートなスペースが目に入りやすくなるでしょう。
また家族間であっても、電話の会話が他の部屋に届きやすいことや、行動を必要以上に把握されることに窮屈さを感じてしまうかもしれません。
コミュニケーションが取れるメリットの逆を行くのは不本意です。
しっかりとプライバシーが保たれるように対策を立てていきましょう。
廊下のない間取り│プライバシーへの対策
まずは玄関ホールからリビングが見えないよう、しっかりと目隠しをしましょう。
できれば扉を設けてスペースを区切ると、さらにプライバシーが保たれやすくなります。
部屋が隣接することで家族間のプライバシーが保たれにくいと感じる場合は、収納でクッションを設けるのも有効です。
部屋と部屋との間にお互いのクローゼットを設ければ、生活音が通りにくくなります。
納戸を設けるのもおすすめです。
部屋を通路にすると落ち着かない印象に
廊下がないと、部屋の一部を通路として利用する場合があります。
部屋の中を何度も行き来することになれば、部屋でくつろいでいる家族にとって「落ち着かない部屋」と感じられるでしょう。
生活スタイルや、家族構成、リビングなどでの過ごし方によっては、快適さが失われるかもしれません。
廊下のない部屋│部屋を通路にする場合の対策
部屋の一部を通路として利用する場合は、部屋の中の動線も整えておきましょう。
もちろん、ソファでくつろいでいる家族の目の前を、横切るような動線は避けるべきです。
また動線上に家具などの配置がないようにレイアウトして、通りやすいように整えておきましょう。
関連記事:【狭小住宅のリビング】広く感じるレイアウトの実例をご紹介
まとめ
廊下のない間取りは、狭い敷地に建つ狭小住宅におすすめです。
約90㎝幅の廊下を、部屋や共有スペースに利用できるので、開放感のある家づくりが叶います。
デメリットへの対策をしっかりと立てて、後悔のないように仕上げていきましょう。