【新築】アクセントクロスの選び方│失敗しがちなポイントをご紹介

【新築】アクセントクロスの選び方

アクセントクロスを効果的に利用すると、イメージにあった部屋のテイストに仕上げることができます。

アクセントクロスの種類は豊富なので、きっと理想の色柄を見つけることができるでしょう。

 

しかしアクセントクロスの選び方や、貼る位置などの判断を間違うと、イメージ通りに仕上がらず「失敗した…」と後悔することになり兼ねません。

こちらの記事では、そのような失敗しがちなパターンから、アクセントクロスの選び方についてご紹介します。

間取り別に、アクセントクロスを利用するおすすめの位置などもまとめていくので、ぜひお役立てください。

 


- point -

  • アクセントクロス選びについて、失敗しがちなポイントをご紹介します。
  • アクセントクロスの有効な利用方法を、間取り別にご覧ください。

 

− contents −
◼ アクセントクロスとは​
◼ アクセントクロスの失敗しない色や柄の選び方​
◼ アクセントクロスを利用するとおしゃれな場所​​​
◼ まとめ

 

アクセントクロスとは​

小上がり

アクセントクロスとは、部屋の壁や天井の一部分を、全体と違うクロスにして、インテリアのアクセントにする方法です。

  • 色を変える
  • 柄物にする
  • 素材を変える
  • 織り地を変える

クロスの種類は豊富なので、さまざまなパターンを作ることができます。

 

アクセントクロスを利用すると、部屋に奥行きがでて広く感じられたり、重厚感のある大人の雰囲気に仕上がったりと、部屋の印象を大きく変えることができます。

部屋のイメージを明確にして、アクセントクロスを効果的に利用していきましょう。

 

アクセントクロスの失敗しない色や柄の選び方​

部屋の壁

アクセントクロスは小さなサンプルを見て選ぶことがほとんどなので、実際に貼った部屋を見て「失敗した!」と後悔することも少なくありません。

どのような仕上がりに失敗したと思うのか、3つのパターンを見ていきましょう。

 

明るい色を選んだら目が疲れる​

「明るい色を見ていたら、目がチカチカと疲れてしまった」といったという経験はありませんか?

明るい色は光を反射しやすく、目に対して強い刺激を与えます。

さらに明るさに鮮やかさが加わると、さらに色から受ける印象が強いので目が休まりません。

 

部屋を落ち着いた雰囲気にするには、ナチュラルな色味を利用しましょう。

自然界にある色は、神経を和らげて穏やかな気持ちにしてくれます。

広い範囲にアクセントクロスを利用しても、目が疲れることはないでしょう。

 

とはいえ理想の部屋にするには、インパクトのある色や、明るい色のアクセントクロスを利用したい場合もあります。

そんな場合は、アクセントクロスを貼る場所が大切です。

  • 部屋での定位置から視界に入りにくい場所
  • 収納スペースなどの奥ばった場所
  • 小さなスペース

その部屋で過ごす間、常にアクセントクロスが視界に入る状態であれば、目が疲れてしまうかもしれません。

アクセントクロスを貼る場所を工夫して、アクセントクロスから受ける刺激を調整していきましょう。

インパクトのあるアクセントクロスであれば、視線を向けなくても印象に残るので、イメージ通りの部屋に仕上がるはずです。

 

トイレをアクセントクロスにしたら落ち着かない​

トイレ

トイレは四方を壁に囲まれて殺風景になりがちなので、アクセントクロスを利用することが多い間取りです。

何となく暗い印象もあるので、明るいクロスや柄物のクロスでアクセントをつけるデザインも少なくありません。

しかしトイレは落ち着いて用を足す場所なので、あまり明るく元気な雰囲気だと利用目的にズレが生じます。

また地味な色味であっても、アクセントとベースのコントラストが明確で、インパクトが強かったのかもしれません。

 

トイレにアクセントクロスを使う場合は、便器の背面の壁を利用するのがおすすめです。

便器の後ろであれば、トイレに入ったときにアクセントクロスが目に入りやすいので、理想の印象を与えることができますし、用を足している間は視界に入らないので、落ち着いて過ごすことができます。

便器の背面の壁を利用して、アクセントクロスから受ける印象を調整していきましょう。

 

人気のグレー壁は少し濃いくらいがおすすめ​

狭小住宅 吹き抜け

グレーのアクセントクロスは、どのようなインテリアとも馴染みがいいので、利用されることの多い色です。

アクセントクロスを選ぶ時は、グレーに限らずワントーン濃い色味を選ぶようにしましょう。

 

色には「面積効果」というものがあり、狭いスペースは濃く、広いスペースは明るく見えてしまいます。

そのため小さなサンプルでクロスを選んでいると「思ったよりも明るかった」とイメージのズレを感じてしまうのです。

クロスの色を選ぶときは、サンプルを取り寄せるなどして、できるだけ広い状態で確認していきましょう。

 

黒などの暗い色を選んだら部屋が狭く感じられる​​

アクセントクロス暗い色のクロスを広範囲に利用すると、部屋全体が狭く感じられるかもしれません。

そのため暗い色のクロスを利用する場合は、面積が広くならないように気を付けましょう。

窓がある壁を選んで、明るい色のカーテンを利用するなど面積の微調整が必要です。

 

暗い色のクロスには、次のような魅力があります。

  • 遠目で見ると奥行きが感じらる
  • ベースカラーとのコントラストがおしゃれ
  • 部屋が落ち着いた雰囲気なる

暗い色のクロスを効果的に利用して、理想のイメージをつくっていきましょう。

 

アクセントクロスを利用するとおしゃれな場所​

間取り別に、アクセントクロスを利用するおすすめの場所やポイントをご紹介していきます。

 

リビング​

アクセントクロス

リビングにアクセントクロスを利用する場合は、テレビの背面がおすすめです。

テレビの後ろも白のクロスだと、テレビを観ているときに白い壁から光の反射を受け、目が疲れやすくなってしまいます。

テレビの背面を少し落ち着いた色味にして、視線を長く向けていても、目の負担にならないようにしていきましょう。

関連記事:リビングの内装をおしゃれにする7つのポイント|間取りのアイディアまとめ

 

キッチン​

キッチン 前面収納

キッチンの天井に、アクセントクロスを貼るのもおすすめです。

キッチンはダイニングやリビングと広く繋がった空間に位置するので、場合によっては単調な印象に感じられるかもしれません。

キッチンの天井にアクセントをつけることで、キッチンを視覚的に仕切ることができます。

リビングから見ると奥行きが感じられることや、スペースにメリハリが出ることから、おしゃれな印象に仕上がります。

関連記事:キッチンの天井を下げるとは?特徴やメリット・デメリットを解説

 

子ども部屋​

子ども部屋

お子さんの部屋にもアクセントクロスを利用すると、楽しく可愛い雰囲気にすることができます。

お子さんの好みにあった色柄を利用して、自分の部屋をもつ喜びを感じてもらいましょう。

窓のある壁にアクセントクロスを利用して、貼る面積を少し減らすとくどくなり過ぎるのを軽減できます。

 

とはいえお子さんの好みは、年齢を重ねると少しずつ変わっていくものです。

小さい時に選んだクロスを「子どもっぽい」などと言いだす時期が来るでしょう。

そんな時はクロスの張り替えを検討してはいかがでしょうか。

クロスの張り替えは約10年が目安とされているので、お子さんの好みが変わるタイミングと合うかもしれません。

 

寝室​

寝室

寝室のアクセントクロスは、ヘッドボードのある壁に利用するのがおすすめです。

ベッドに横になれば、視界に入りにくいので、就寝時に強い刺激を受けることがありません。

 

とはいえ、寝室は家の中で最もリラックスしたい場所なので、興奮状態になりやすい赤や、照明を落としても色がうかぶ派手なものは避けましょう。

おすすめなのは緑や青、茶色などの明るさを抑えた色味です。

 

また部屋全体を白やオフホワイトのクロスにするのが一般的ですが、さらにワントーン落とした色味にすると、寝室全体に落ち着いた雰囲気がうまれます。

ワントーン暗めのベースカラーと、落ち着いた印象のアクセントカラーのクロスを利用して、入眠しやすい環境を整えていきましょう。

 

トイレ​

トイレトイレのアクセントクロスは先述した便器の背面の壁以外にも、腰壁と言って腰から下にアクセントクロスを利用するデザインがおすすめです。

トイレ全体の壁は白やオフホワイトを利用することが一般的ですが、小さなお子さんのいるご家庭では、汚れが付いて目立たないか心配になります。

腰から下をアクセントクロスにすれば、汚れがついても白のように目立つことはありません。

消臭効果や汚れが落ちやすい機能性のあるクロスを利用すれば、さらに安心してトイレを利用することができるでしょう。

 

まとめ​

収納

アクセントクロスを利用すると、イメージにあった理想の部屋に仕上がります。

失敗しがちなポイントをおさえて、計画と実際とのズレをなくしていきましょう。

  • 明るく強い印象のアクセントクロスは、視界に入りにくい場所に利用する
  • カタログで色を選ぶ際には、ワントーン濃い色を選ぶ
  • 暗いアクセントクロスは、面積を狭くする

 

真っ白なクロスだけで仕上げた部屋には、清潔感があり開放的な印象を受けます。

しかし部屋全体が単調になり、家具やカーテンでしかデザインすることができません。

壁にアクセントをつけて、イメージにあった部屋づくりをしてみてはいかがでしょうか。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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