インナーガレージとビルトインガレージの違いは?快適な駐車場の整え方
「インナーガレージ」と「ビルトンガレージ」には違いがあるのでしょうか。
言葉を直訳すると次のようになります。
インナー・・・内側、内面、内部
ビルトイン・・・はめ込む、内蔵する
こちらの記事では、インナーガレージとビルトンガレージの違いと、その特徴について詳しくご紹介します。
メリット・デメリットや、快適なガレージに整えるためのポイントなどもまとめていくので、ぜひお役立てください。
- point -
- インナーガレージとビルトンガレージには違いがあるのか解説します。
- ガレージの特徴や、快適なスペースにするためのポイントをお伝えします。
− contents −
◼ インナーガレージとビルトインガレージの違いはあるのか
◼ インナーガレージ・ビルトインガレージの特徴
◼ インナーガレージ・ビルトインガレージ│快適な整え方
◼ まとめ
インナーガレージとビルトインガレージの違いはあるのか
インナーガレージとビルトインガレージには違いがなく、どちらも建物内に埋め込まれた駐車場のことです。
狭い敷地でも駐車場付きの家を建てることができるので、都心の人気エリアに建つ狭小住宅によく見られます。
インナーガレージよりもビルトインガレージのほうが、一般的に浸透しているので、聞き馴染みがあるかもしれません。
こちらの記事でも、ここから先は「ビルトインガレージ」に統一して、お伝えしていきます。
ビルトインガレージ以外には、次のような種類の駐車場があります。
- 天井や壁に覆われた建物式の駐車場で、扉が付いているタイプもある
- 柱と屋根だけで構成されたカーポートを設置して、車を駐車する
- カーポートなどを設置せずに、車を駐車するスペースだけを整える
これらの駐車場とビルトインガレージとの大きな違いは、建物に埋め込んだ状態か、独立した状態かになります。
では建物に埋め込んだ状態のビルトインガレージには、どのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
インナーガレージ・ビルトインガレージの特徴
ビルトインガレージの特徴に繋がる、メリット・デメリットをご紹介していきます。
ビルトインガレージをつくることで、どのように生活が変わるのか確認していきましょう。
メリット
ビルトインガレージのメリットは次の通りです。
- 狭い土地であっても、駐車スペースを設けることができる
- 車を雨風から守ることができる
- 車の手入れをする趣味部屋として利用できる
- 扉を付ければ倉庫としても利用できる
- 車を利用している間は、子どもを遊ばせることができる
ビルトインガレージのメリットは、駐車場をもてることと、利便性の良さにあります。
家に駐車場を設けることができるかという問題は「車を所持する」ことへの判断材料にもなるでしょう。
また駐車場と家の動線を繋げれば、雨風を気にすることなく車への乗り降りができますし、車をいい環境で管理することができます。
ビルトインガレージをつくることで、車生活が快適なものに整うでしょう。
デメリット
ビルトインガレージをつくるデメリットは次の通りです。
少しでも解消することはできないか、対策を立てていきましょう。
- 土地が狭いと生活スペースが2階以上になる
- ビルトインガレージの音が生活スペースに響く
- 建築費用が高くなる
【解消法①】土地が狭いと生活スペースが2階以上になる
ビルトンガレージのデメリットの中でも、生活に大きく影響を与えるのは、1階部分に生活スペースをつくれないことです。
狭小住宅の場合は、ビルトンガレージと玄関だけで1階部分を占めることも少なくありません。
敷地がコンパクトなため、建物自体は3階建て4階建てと階層を増やして、生活スペースを確保すす必要があります。
縦に伸びた構造は見晴らしがよくなるなどの魅力はありますが、やはり階段の移動が生活に負担をかけることになるでしょう。
重い荷物を持っての移動や、小さなお子さんを連れての移動、お年寄りの足腰への負担など毎日の生活に影響します。
このデメリットを解消できるのは、やはりホームエレベーターの設置になります。
ホームエレベーターは、後付けもできるので、年齢を重ねてから採り入れるのもおすすめです。
【解消法②】ビルトインガレージの音が生活スペースに響く
ガレージ内の音には、ドアを閉める音、エンジンをかける音、車を整備する音、シャッターを閉める音などがあります。
シャッターの開け閉めは、電動のタイプの方が音が小さい傾向にあるのでおすすめです。
エンジンやドアの開閉音、車を整備する音に関しては制限しにくいので、家の壁や床の防音性を高めて対策しましょう。
またビルトインガレージの上に、寝室や子供部屋を設けない間取りに整えるのもポイントです。
【解消法③】建築費用が高くなる
ビルトインガレージの建築費用は高額なので、新築費用の負担に感じられるかもしれません。
しかし駐車場分の敷地を購入するとなると、都心部などでは比較にならない程の金額になるでしょう。
また駐車場を敷地内に設けず別で借りるとなると、毎月の出費がかなりの負担になります。
ビルトンガレージはランニングコストがあまりかからないので、条件によっては逆にコスパのいい駐車場と言えるかもしれません。
インナーガレージ・ビルトインガレージ│快適な整え方
ビルトインガレージを、快適な空間に整える方法をお伝えしていきます。
必要な広さや設備、家までの動線について見ていきましょう。
必要な広さを確保する
車1台用のビルトインガレージに必要な広さは、間口約3.5m、奥行き約6.5mになります。
この広さを確保しておけば、車の買い替えのときに選択の幅も広がりますし、ストレスなくドアの開け閉めをすることが可能です。
とはいえ家族構成や敷地の広さ、車の好みなどで駐車スペースに必要な広さは大きく差が出ます。
駐車するときの運転に負担がないように、間口に余裕をもたせたいなどの希望があるかもしれません。
さらに車以外にも自転車やバイクなどを一緒に駐車する場合は、それらのスペースもしっかりと確保しておきましょう。
車の用具を収納する棚を設ける
ビルトインガレージ内に、車の用具などを収納するための棚を設けると便利です。
ビルトインガレージを希望される方は、生活のために車を所持するケースと、車やバイクを手入れをすることを目的とさているケースがあります。
生活のためであれば車の駐車スペースだけで十分ですが、車の手入れなどを趣味とされている方は、工具などを多く所持されているので収納スペースが必要です。
ビルトインガレージで利用するのもは、ビルトインガレージに収納して、すぐ取り出せるようにしておきましょう。
工具専用の棚を購入して設置するしたり、可動式の造作棚をつくって大容量の収納を確保したり、収納品の量や大きさにあわせて収納棚を整えていきます。
さらに水が使えるように水道を通しておくと、洗車や車を触った後の手洗いなどにも便利です。
扉を付けて締め切った状態で作業を続けることが想定されるのであれば、換気扇やエアコンなどで空調が整うようにしておきましょう。
ガレージと室内の動線を繋げる
ビルトンガレージから外にいったん出なくても、そのまま家に入れる間口をつくると便利です。
雨が降っていても車の乗り降りが楽にできますし、重い荷物を持っているときなど、家の中までの動線が短いと負担が少なくて済みます。
ビルトインガレージの入り口にシャッターを付けていても、家に入る間口のドアには、しっかりと鍵を付けて施錠を忘れないようにしましょう。
まとめ
インナーガレージとビルトンガレージに違いはなく、どちらも建物内にある駐車場のことです。
ビルトインガレージは、敷地内に駐車ができるだけでなく、建物に囲まれたスペースなので、整った環境の中で車の管理をすることができます。
また天気の悪い日であっても、車の乗り降りがしやすいので、小さなお子さんを連れたお出かけも楽になります。
車種の好みや家族構成などを基に、駐車場に必要な広さを確保しておきましょう。
さらに空調、水道などの設備も整えておくと、ガレージ内で過ごす時間が快適なものになります。
ビルトインガレージのある家で、理想のカーライフ生活を送ってみてはいかがでしょうか。