家事室に最適な間取りと利便性をご紹介│家事室をつくるメリットとは
家事室とは、主に家事をするためのスペースのことです。
家事室をつくると、家事がしやすくなるので、時間にも気持ちにもゆとりをもつことができます。
そんな家事室ですが、どのくらいの広さがあれば快適なスペースを整えることができるのでしょうか。
また利用しやすい間取りにするのは、家のどのあたりにつくるのが適しているのでしょうか。
今回は家事室を作る際のポイントとして、必要な広さや利用しやすい間取りなどについてご紹介していきます。新築計画にぜひお役立てください。
- point -
- 家事室はどのような目的でつくられるのか、利便性についてご紹介します。
- 家事室に必要な広さや、利用しやすい間取りについてお伝えします。
− contents −
◼ 家事室とは
◼ 家事室に最適な間取りと利便性をご紹介
◼ まとめ
家事室とは
家事室とは、主に家事をするためにつくられるスペースのことで、ユーティリティルームとも呼ばれています。
- 洗濯機を設置して洗濯をする
- 洗濯物を干す、乾かす
- 洗濯物を畳む
- アイロンをかける
- 洋服のボタンをつけたり、裾上げなどの裁縫をする
- 家計簿をつける
- 掃除道具を収納する
主に毎日おこなう洗濯が、家事室内で完結できるように整えてあります。
また洗濯専用のスペースと、家計簿や書類整理などをするスペースを分けた間取りにするケースも少なくありません。
家事室の利用目的を明確にして、快適なスペースに整えていきましょう。
家事室に必要な広さ
家事室に必要な広さを利用目的別にご紹介します。
洗濯全般とデスクワークができる広さ
洗濯全般の家事と、デスクワークを利用目的として家事室をつくる場合は、3畳ほど確保する必要があります。
洗濯物を干すためのバーの間隔もしっかりと開けて、2本設置することができるので、家族4人の洗濯物もゆとりをもって干すことが可能です。
寝具などを洗濯する場合も、干すスペースに困ることはないでしょう。
乾燥機やスロップシンクなどを設置するスペースもありますし、机を置いてアイロンがけや、書き物などをすることもできます。
また2畳ほどのスペースでも、洗濯機と物干しを2本設置して、小さ目の机を置くことは可能です。
しかしコンパクトなスペースで洗濯物を干そうとすると、自分の立ち位置さえも確保しにくいので、無理な体制をとらなくてはいけません。
洗濯物を干している時間帯は、デスクワークをすることは難しいでしょう。
そんな2畳の家事室にも、メリットはあります。
スペースがコンパクトなので、除湿器を効率よく稼働させることができます。
他の間取りとの兼ね合いや、洗濯をする頻度、家族構成なども含めて、必要なスペースを検討してみましょう。
デスクワークができる広さ
書き物やパソコン作業をするための家事室を、設置するケースも少なくありません。
- ランドリールームとは別にしたい
- 洗濯物は外干ししたい
- ランドリールームほどのスペースを確保することが難しい
作業をする机や、椅子、収納棚などを設置する個室を設ける場合は、1.5~2畳ほど確保しておきましょう。
机の奥行きは60㎝程度がおすすめです。
一般的に販売されている机よりも少し大きいと思われるかもしれませんが、壁に向かって作業をすることになるので、机の奥行きが狭いと圧迫感が出てしまいます。
また椅子を引けるスペースも十分にとっておくと、動きにストレスを感じることがないでしょう。
家事室をつくるメリット・デメリット
家事室をつくるメリット・デメリットについてご紹介していきます。
家事室をつくるメリット
- 時間や天候に左右されることなく洗濯ができる
- 花粉や排気ガス、黄砂などに悩まされることがない
- リビングなどに家事をもちこまないので、キレイな状態が保てる
家事室をつくることで、洗濯をするタイミングを選ばずに済みます。
お仕事から帰ってきた夜でも、雨の降る日でも、いつものルーティンをこなせるのでストレスを感じることがないでしょう。
家事室で全ての作業を完結できるので、他の部屋に生活感が出にくくなります。
家事室をつくるデメリット
- 個室での作業を、寂しいと感じるかもしれない
- 他の間取りが狭くなる場合がある
家事室で作業をしている間は、家族とのコミュニケーションが取りづらくなります。
和室でアイロンをかけながら学校の話を聞いたり、家族とテレビを観ながら洗濯物を畳んだりすることもできません。
家事室の利用方法
家事室は家事をするためのスペースとお伝えしてきましたが、家事以外でも多目的に利用することができます。
- パソコンを利用した在宅ワークをする
- ミシンを利用して、お子さんの洋服をつくる
- 趣味のアクセサリー作りを楽しむ
- お気に入りの椅子を用意して読書に没頭する
家事室は家事などの作業をする専用の部屋なので、作業のための道具や材料を広げた状態でも、生活に支障はありません。
またドアなどを利用すれば、小さいお子さんが道具に触ってケガをすることもないでしょう。
書斎は夫の利用スペースとしてつくられることがほとんどですが、家事室は家事作業だけでなく、妻の趣味などを楽しむためのスペースとしてつくられることも多くあります。
好みのインテリアなどで、お気に入りの空間に仕上げていきましょう。
家事室に最適な間取りと利便性をご紹介
家事室はどこにつくると便利なのか、利用目的別におすすめの間取りをご紹介します。
洗濯全般とデスクワークができる家事室
洗濯作業を中心に整えられた家事室は、キッチンの近くにつくると家事効率が上がります。
洗濯や料理は毎日する作業なので、同時にこなすことで家事の時間短縮ができるからです。
2つの間取りを隣接させることで、家事動線が短くなり移動に負担がありません。
また脱衣室やファミリークローゼットと隣接させるのも家事効率アップのコツと言えます。
洗濯物を家事室に回収しやすくなりますし、洗濯した後の衣類を収納する動線も整います。
一連の家事が流れるように進む動線を想像しながら、仕上げていきましょう。
デスクワークのみできる家事室
主にデスクワークができるように整えられた家事室は、個室として設けることもできますが、他の間取りの一角に作業スペースを整えることもできます。
【個室スペース】
個室にするなら、階段下などを利用するのがおすすめです。
さらにスキップフロアや、スキップフロアの段差、ロフトなどを利用すれば、半個室のスペースをつくることもできます。
【間取りの一部を利用する】
他の間取りの一部に、テーブルとイス、収納棚などを設置すれば、デスクワーク専用の家事スペースをつくることができます。
- ファミリークローゼットの中
- キッチンパントリーの中
- 洗面脱衣室の中
- 主寝室のクローゼットの中
- 玄関土間の一部
- キッチンの中
設置する間取りの位置や広さ、家族構成やリビングなどとの動線も意識して、利用しやすい場所を検討してみましょう。
関連記事:家事動線のいい間取りを考えよう│毎日の家事が楽しくなる家づくり
まとめ
家事室に必要な広さや、利用しやすい間取りについてご紹介してきました。
家事室とは主に洗濯を中心とした、家事をおこなうためのスペースです。
とはいえ家事以外にも、趣味を楽しんだり、1人でくつろいだりと多目的に利用することができます。
家事室の利用目的を明確にして、利用しやすいスペースに整えていきましょう。
また家事室に必要な広さは3畳程です。
キッチンや脱衣室、ファミリークローゼットの間取りと隣接して、さらに家事効率を上げていきましょう。