【新築の壁紙】失敗しない選び方│アクセントクロスでおしゃれ感アップ

【新築の壁紙】失敗しない選び方

新築住宅を「どんな家にしようか」と家族で話し合っている時間は、家づくりの醍醐味といえるでしょう。

そんな内装のベースをつくるのが、壁や天井などの壁紙です。

面積が広いので、色や柄、素材などによって部屋の印象に大きく影響します。

 

  • 柄の壁紙をとりいれたいけど、飽きないか心配
  • アクセントクロスのおしゃれな使い方はあるのか
  • 部屋のイメージにあった壁紙がわからない

 

壁紙選びを失敗しないように、まずは壁紙の種類や特徴などを理解していきましょう。

さらに壁紙を選ぶ際に注意したいことなどを、お伝えしていきます。

おしゃれでお気に入りの空間に仕上げるために、ぜひお役立てください。

 


- point -

  • 壁紙にはどのような種類があるのか、さらにそれぞれの特徴を確認していきましょう。
  • 壁紙を選ぶ際に注意したいポイントをご紹介します。
  • アクセントクロスのおしゃれな利用方法をお伝えしていきます。

 

− contents −
◼ 壁紙の主な種類​
◼ 新築の壁紙│失敗しない選び方
◼ おしゃれなアクセントクロスの使い方​
◼ まとめ

 

壁紙の主な種類​

アクセントクロス

​壁紙の主な種類を、それぞれの特徴と合わせてご紹介します。

  • ビニールクロス・・・日本で一般的に利用されている壁紙で、お手入れがしやすく、比較的安く利用できる。
  • 紙壁紙・・・紙でできた壁紙で、和風の物から洋風の物まである。人と環境にやさしい。
  • 珪藻土クロス・・・自然素材の珪藻土でできた壁紙で、塗り壁のような雰囲気が楽しめる。
  • 木質系クロス・・・薄く切り出した木や、コルクをシートに打ち付けてつくられるので、木のぬくもりが感じられる。
  • オレフィンクロス・・・合成樹脂でつくられた壁紙で、お手入れも楽。焼却しても有害物質が発生しづらいので、地球に優しい。
  • 織物クロス・・・織地でつくられた壁紙で、高級感がある。ホコリがつきやすいのがデメリット。

 

このように壁紙の種類は多いですが、日本の一般住宅には、ビニールクロスが使われることがほとんどです。

その理由はお手入れのしやすさや低価格の他に、デザインや機能性が豊富なことがあげられます。

 

ビニールクロスの機能性

アクセントクロス

ビニールクロスの機能性についてみていきましょう。

部屋の利用目的にあった壁紙を選ぶことで、生活に快適さを増すことができます。

 

【キズが付きにくく汚れにくい機能性】

壁紙の表面に加工が施してあるので「キズが付きにくい」「汚れにくい」「汚れが落ちやすい」という特徴があります。

そのため次のようなスペースの壁におすすめです。

  • 油汚れが飛び散りやすいキッチン
  • ペットが室内で自由に動けるスペース
  • 物をぶつけたりしがちな子ども部屋

 

【調湿機能】

一般的なビニールクロスは、通気性がないので湿気をためやすく、カビの原因になることもあります。

調湿機能のあるタイプを選ぶことで、湿気が気になるスペースの悩みを軽減できます。

  • クローゼットや納戸など、湿気が溜まりやすい収納
  • トイレや洗面脱衣室など、水を利用する場所
  • 結露が心配される窓付近

 

【消臭機能】

壁紙の表面に消臭剤を加工しているので、気になるニオイを消臭します。

消臭効果は永久ではなく約10年とされていますが、一般的な壁紙の張り替え時期と変わりません。

家の中でニオイの気になる場所に利用しましょう。

  • ペットのゲージなどを設置している部屋
  • トイレの壁
  • 玄関の靴箱付近
  • タバコを吸うスペース
  • ゴミを一時置きするスペース

 

【抗アレル物質壁紙】

アレルギーの原因となる物質を壁が吸着し、空気中に舞い上がるのを防ぎます。

室内の環境を整える働きがあるので、クリーンな空間を維持しやすくなります。

  • 外との繋がりがある玄関ホール
  • 空間環境を整えたい子ども部屋
  • ペットが自由に動くことができるスペース

 

このような機能性を活かすことで、生活スペースが快適に整います。

壁紙の機能性をかけ合わせることもできるので、各部屋の利用シーンにあわせて選んでいきましょう。

 

新築の壁紙│失敗しない選び方

​新築の壁紙選びを失敗しないためのコツをご紹介します。

「カタログを見ながら慎重に決めたけど、実際と違った!」ならないように、意識しておきましょう。

 

広さによって壁紙の色が変わる​

アクセントクロス

壁紙は広いスペースに使われるので「面積効果」が起きやすくなります。

面積効果とは、面積の広さによって色の印象が変わることです。

  • 明るい色は、面積が広くなるとより明るく感じる
  • 暗い色は、面積が広くなるとより暗く感じる

 

メインの壁紙は明るい白やオフホワイトなどを利用することが多いので、カタログや小さいサンプルと比較すると、実際の方が明るく感じられるかもしれません。

カタログから気になる壁紙を見つけたら、大きめのサンプルを試せないか、または同じ色味を使ったショールームなどがないか、問い合わせてみることをおすすめします。

 

壁紙によって部屋の感じ方が変わる​

アクセントクロス

壁紙は部屋のイメージを大きく左右すると冒頭でお伝えしましたが、イメージだけでなく広さや雰囲気にも変化を与えることができます。

例えば、利用されることの多い白やオフホワイトは、部屋全体の空間を広げて開放的な雰囲気に仕上がります。

床面が暗く、天井に向けて明るい色をつかうと、縦の空間に広がりが感じられるので、天井が高く感じられるでしょう。

また奥の壁に暗めの壁紙を貼ると部屋に奥行きが感じられ、天井に暗めの色を貼ると落ち着いた雰囲気になります。

 

このように壁紙の色や配色などによって、部屋の雰囲気を変えることができます。

どのような部屋にしたいのかイメージをして、壁紙を選んでいきましょう。​

関連記事:狭い家を広く感じる工夫│間取り・インテリア・収納など総合的に解説

 

おしゃれなアクセントクロスの使い方​

アクセントクロスとは、その名の通り部屋のアクセントになる壁紙のことです。

部屋の一部や、壁の一部に、色や柄の壁紙を利用することで、おしゃれな雰囲気に仕上がります。

どこにアクセントクロスを利用すると効果的なのか、見ていきましょう。

 

天井をアクセントクロスにする​

キッチン

天井にアクセントクロスを利用すると、落ち着きのある雰囲気に仕上がります。

例えばリビングの天井に木目のクロスを貼ると、部屋全体に重厚感がうまれるので大人な印象です。

また寝室の天井を暗めのアクセントクロスにすると、リラックスして体を休めることができるでしょう。

関連記事:キッチンの天井を下げるとは?特徴やメリット・デメリットを解説

 

収納スペースの中​

階段収納スペース

柄物や色味の濃いアクセントクロスを、収納スペースに利用するのもおすすめです。

扉のある収納スぺースであれば、お客様の目に触れないので、好みの壁紙を利用しておもいっきり楽しむことができます。

扉を開けた時にしか見ることはないので、飽きることもそうそうないでしょう。

 

また扉のないオープンスタイルであっても、収納棚に奥行があるので、アクセントクロスが目立ちすぎることはありません。

 

キッチンの背面​

キッチンの背面にアクセントクロスを利用することで、空間に奥行きがうまれます。

リビングからキッチンまでの距離が遠く感じられて、部屋が広く感じられるでしょう。

 

キッチンの壁面は、収納や作業台などが設置されるので、程よくアクセントクロスが隠れます。

キッチン全体と、色の相性をあわせて、部屋馴染をよくしていきましょう。

 

テレビの背面​

アクセントクロスをテレビの背面に利用するのもおしゃれです。

テレビが設置される壁の全体や、一部をアクセントクロスにすることで、インテリアのポイントになるでしょう。

 

また利用されることの多い白い壁紙をずっと見ておくと、目が疲れる場合もあります。

明るい色を見ることで、目の筋肉が緊張状態にあるからです。

テレビの背面を少し落ち着いた色に変えて、目に優しい環境を整えましょう。

 

まとめ​

新築の壁紙選びを失敗しないために、壁紙の種類や特徴、選ぶ時のポイントなどをお伝えしてきました。

日本で主に利用されている「ビニールクロス」はデザインやカラー、機能性が豊富なので、イメージにあった壁紙がきっと見つかるはずです。

壁紙を選ぶ際は、次のポイントをおさえておきましょう。

  • 明るい色は、面積が広くなるとより明るく感じる
  • 暗い色は、面積が広くなるとより暗く感じる
  • 白やオフホワイトは開放的な雰囲気に仕上がる
  • 床面が暗く、天井に向けて明るい色をつかうと、天井が高く感じられる
  • 奥の壁に暗めの壁紙を貼ると部屋に奥行きが感じられる
  • 天井に暗めの色を貼ると落ち着いた雰囲気になる

どのような部屋にしたいのかイメージを整えて、最適な壁紙を選んでいきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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