おしゃれな狭小住宅の実例をご紹介│間取りしだいで広い印象へ
狭小住宅とは、狭い土地に建てられた住宅のことなので、ワンフロアがコンパクトで、3階建て・4階建と生活スペースが縦に伸びる特徴があります。
窮屈な生活を送っているように思われがちな狭小住宅ですが、間取りしだいで広々とした空間にすることは十分可能です。
こちらの記事では、そんな狭小住宅の実例をもとに、おしゃれな間取りをご紹介します。
どれもおしゃれな間取りになるだけでなく、実用性も兼ね揃えた魅力的な間取りです。
狭小住宅をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
- point -
- 狭小住宅が広々と感じられる間取りをご紹介します。
- 狭小住宅の事例と共に、おすすめの間取りの特徴をまとめていきます。
− contents −
◼ おしゃれな狭小住宅の間取りをご紹介
◼ 吹き抜けのある間取り
◼ リビング階段のある間取り
◼ ロフトのある間取り
◼ ルーフバルコニーのある間取り
◼ 小上がりのあるリビング
◼ まとめ
おしゃれな狭小住宅の間取りをご紹介
では、おしゃれな狭小住宅の間取りを詳しくお伝えしていきます。
実例と共に、特徴やメリット・デメリットなどをまとめていくのでご覧ください。
吹き抜けのある間取り
吹き抜けとは上階の床をつくらずに、上下階のスペースを繋げた間取りです。
空間が大きく広がるので開放感を得られるだけでなく、高い位置に窓を付ければ下階のスペースまで自然光を採り入れることができます。
狭小住宅を建てるエリアは、家と家の感覚が狭く1階部分は暗くなりがちです。
そんな1階部分まで明るいスペースに整えるには、吹き抜けにするのが最適と言えるでしょう。
吹き抜けをつくるのは主にリビングや玄関です。
では、採光と解放感を得られる吹き抜けの実例をご紹介します。
吹き抜けのある開放的なリビング
新宿区Y様邸 木造 3階建て
敷地面積:53.39㎡(17.96坪)
延べ床面積:84.93㎡(25.69坪)
木目にデザインされた天井には窓が設置されているので、自然の光が部屋いっぱいに広がります。
また夜であっても、壁に取り付けられたスポットが、おしゃれにリビングを照らしてくれます。
リビング階段のある間取り
リビング階段とは、壁で仕切られた階段ではなく、リビングの中を通る階段のことです。
階段に利用されるスペースまで空間が伸びるので、開放的な印象がもてます。
またリビング階段にはおしゃれなデザインが多く、リビングのアクセントとしても際立ちます。
家族の集まるリビングを通って、家の移動をすることが増えるので、家族のコミニュケーションが取りやすくなるでしょう。
デメリットとしては、キッチンのニオイなどが、他の階に広がりやすくなります。
レンジフードを効率的に利用して、少しでも軽減していきましょう。
スケルトンのリビング階段が空間を広げる
文京区Y様邸
敷地面積:56.74㎡(17.16坪)
延べ床面積:91.02㎡(27.53坪)
他の間取りとの兼ね合いで、階段スペースが南側になりましたが、リビング階段と吹き抜けを利用して、効率的な採光ができています。
また鉄骨のスケルトン階段には圧迫感がまったくなく、階段のスペースまで空間が広がった印象です。
ロフトのある間取り
ロフトとは天井裏のスペースを広げて、部屋の一部を2層に分けた上階スペースのことです。
ロフトは収納や寝室に使われることが多くありますが、子ども部屋や書斎としての利用にも適しています。
狭小住宅の場合、生活スペースが限られているので、ロフトを造ることによって利用できる面積を広げられることが大きなメリットと言えるでしょう。
高い空間に位置するので、暑さ対策を整えておく必要があります。
間接照明を利用したおしゃれなロフト
文京区 T様邸
敷地面積:57.30㎡(17.33坪)
延床面積:113.57㎡(34.35坪)
生活スペースを有効に利用するためにつくられたロフト収納です。
実用性を目的とした間取りですが、間接照明などを利用することでおしゃれな仕上がりになっています。
外からロフトの中が見えないように、しっかりと壁を作りながら、換気のためのスペースも整っています。
ルーフバルコニーのある間取り
ルーフバルコニーとは、下階の天井部分を利用した外スペースのことで、基本的に屋根はありません。
広いスペースにすることができるので、洗濯物を干したり、子どもの遊び場にしたり、家族でバーベキューなどをするのにおすすめです。
狭小住宅は庭を広く作ることができませんが、ルーフバルコニーを利用すれば、開放的なプライベートスペースを楽しむことができます。
リビングの掃き出し窓から繋がったルーフバルコニーは、ひとつのフロアのように広々としたスペースに感じられます。
おしゃれなルーフバルコニーで、リビングの空間を外まで広げていきましょう。
リビングと寝室から繋がったルーフバルコニー
練馬区 N 様邸 /
敷地面積:139.11㎡(42.08坪)
延床面積:134.37㎡(40.64坪)
大きな掃き出し窓から出ると、広いルーフバルコニーを利用することができます。
部屋と繋がっているので、水などが必要なガーデニングや家庭菜園を楽しむのもおすすめです。
タイルや芝、照明などにこだわって、おしゃれな空間にしていきましょう。
小上がりのあるリビング
小上がりとは、リビングなどの一角を高くして空間を仕切る間取りをいいます。
小上がり部分を畳みにするケースが多く、和室をつくるような印象です。
子どもの遊ぶスペースにしたり、洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりと多目的に利用することができます。
また特徴である段差を利用して、次のようなスペースに整えることも可能です。
- 小上がりの下を大容量の収納にする
- 小上がりの段差を利用して、掘りごたつをつくる
- 段差に腰かけて、ベンチのように利用する
- 布団を敷いて寝室にする
このような実用性だけでなく、空間に段差をつくることで部屋に奥行きを感じることができます。
小上がりをつくって、おしゃれな部屋に仕上げていきましょう。
畳の色がおしゃれな小上がり
足立区O様邸/
敷地面積:96.60㎡(29.22坪)
敷地面積:129.93㎡(39.3坪)
小上がりはおしゃれな間取りですが、リビングの一角に設けることで、角に足をぶつけたりとケガをする恐れがあります。
こちらの小上がりは、壁に埋め込むような形でつくられているので、段差につまづくことはありません。
個性的な色の畳を方向をかえて設置することで、きれいな市松模様に仕上がっています。
まとめ
狭小住宅は間取りしだいで、広々と開放感のある家にすることができます。
部屋が広く感じられるだけでなく、おしゃれなアクセントになったり生活がしやすくなったりと、どれも魅力のある間取りです。
- 空間が縦に広がって、自然の光を採り入れることができる吹き抜け
- 階段スペースまで空間が広がるので、開放的な印象になるリビング階段
- 収納や半個室として便利なロフト
- 外の空間を楽しめるルーフバルコニー
- 部屋に段差をつけておしゃれなアクセントになる小上がり
狭小住宅を広々と感じさせる間取りを利用して、希望の家づくりをしていましょう。