【狭い寝室のレイアウト】ベッドの配置やインテリアをご紹介

狭い寝室のレイアウト

狭小住宅の場合、生活スペースが限られているので、とくに寝るための寝室は狭くなりがちです。

狭い部屋と聞くとネガティブな印象を受けますが、寝室においては狭さに落ち着きを感じる方も少なくありません。それは、広い空間では脳が活発に動くのに対し、狭い空間ではその動きが緩やかになるからと言われています。

 

もちろん狭い寝室に圧迫感があり、インテリアだけでも開放感を得たいと考える方もいらっしゃるでしょう。こちらの記事では、そんな狭い寝室のレイアウトやインテリアについてご紹介していきます。

 

  • 6畳の寝室にどのくらいのベッドを利用できるのか?
  • おしゃれなベッドのレイアウトがわからない
  • 狭い寝室が広く感じられるインテリアが知りたい

このような疑問や悩みを解消する内容となっています。

狭い寝室を有効に利用して、居心地のいい空間に仕上げていきましょう。

 


- point -

  • 狭い寝室にどのくらいのベッドが配置できるのか、そのレイアウトなどをまとめます。
  • 狭い寝室を広く感じさせるインテリアの工夫をご紹介します。

 

− contents −
◼ 狭い寝室でも可能なベッドの配置​​
◼ 狭い寝室のインテリア│おしゃれに仕上げる5つのコツ​​
◼ まとめ

 

狭い寝室でも可能なベッドの配置​

狭い寝室には、どのサイズのベッドがレイアウトできるのでしょうか。

4畳半と6畳にわけてお伝えしていきます。

 

また狭小住宅の場合は上階に寝室をつくることが多くあるので、階段の運搬が可能か確認しておきましょう。できれば部屋で組み立てるタイプが安心です。

 

4畳半の寝室​

4畳半の寝室には、シングルのベッドなら2台、ダブルのベッドなら1台設置するのがおすすめです。

余裕はありませんが、コンパクトなディスクやチェスト、照明やテレビなどを置くこともできます。

 

クイーンサイズの設置も可能ですが、部屋に残されたスペースは通路だけになります。

引き戸の扉や、クローゼットの折れ戸などと、ベッドが干渉しないか確認しておきましょう。

 

またベッドを壁際に配置すると、部屋を広く使うことができますが、掛け布団を落とし込めるすき間がなくなります。

掛け布団がズレやすくなるので、少なくても10㎝程度は壁から離して配置しましょう。

 

ヘッドボード部分を壁の中央に寄せて、両サイドを空けて配置すると、ホテルライクな余裕がうまれます。

ベッドの間にコンパクトなテーブルなどを置くと、スマホを置いたり、飲み物を置いたりするのに便利です。

 

4畳半の寝室に大きなベッドを配置することはできますが、その他の家具や電化製品を配置したいのであれば、少しスペースが足りないかもしれません。

寝室を夫婦で寝るだけのスペースとすれば、基本的にベッドだけのレイアウトになるので、4畳半でも十分な印象です。

 

6畳の寝室​

6畳の寝室であれば、キングやクイーンのような大きいベッドも配置できます。

また2台のベッドをレイアウトする場合は、セミダブルがおすすめです。

必要な通路幅を確保ができますし、コンパクトな物であれば家具や家電の設置も可能です。

 

もし寝室を書斎のように利用したり、映画鑑賞をするための大型なモニターなどを配置する場合は、ベッドをコンパクトする必要があります。

 

このように4畳半の寝室と比べると少しゆとりができるので、寝室を別の目的で利用することもできます。

しかし利用目的を絞って、物が増え過ぎないように気を付けましょう。

 

狭い寝室のインテリア│おしゃれに仕上げる5つのコツ​

狭い寝室をおしゃれに仕上るインテリアの工夫をご紹介します。

寝室は基本的に寝るための部屋なので、気持ちが穏やかになる空間にしていきましょう。

 

① 間接照明を利用する​

眠る前に気持ちが落ち着くよう、暖かみのあるやわらかな照明にしていきましょう。

照明スタンドなどを置くのもおしゃれな印象ですが、場所を取るので部屋が狭く感じられるかもしれません。

寝室が狭い場合は、壁や天井を利用して、間接照明をつけるのがおすすめです。

  • 下がり天井にした部分に間接照明をつけて、部屋全体を優しく照らす
  • 壁にカバー付きのブラケットライトを取り付ける
  • 壁に凹凸をつけて、間接照明を設置する
  • ベッドと床のすき間に間接照明をつけて足元を安全に照らす

寝室に利用する照明は、温かみのあるライトをおすすめします。

白く光る電球よりも、ホッとする雰囲気に仕上がるでしょう。

 

もし寝室で読書やパソコンワーク、メイクなどをする場合は、ある程度の明るさが必要です。

ピンポイントで明るさのカバーができるよう、照明を整えていきましょう。

 

また寝室の照明はダウンライトを利用するケースも多くあります。

ダウンライトについては、こちらの記事を参考にしてください。

▶▶▶【注文住宅】ダウンライトの後悔しない選び方

 

② カーテンレールを高くする​

カーテンを設置する窓がある場合は、カーテンレールを少し高くつけていきましょう。

カーテンの設置位置が上がることで、天井にも高さを感じることができ、開放的な印象になります。

またカーテンを長く吊り下げることで、部屋に縦のラインができ、広々とした空間を演出できるでしょう。

 

③ ニッチをつくって小物を置く​

ベッドの横にコンパクトなテーブルを置いて、小物置きにする方法を先述しましたが、部屋を広く見せようとすれば、できるだけ家具を置かないことが大切です。

ヘッドボードに小物を置くスペースが整っているタイプもありますが、その分ベッドが縦に長く伸びるので、通路の確保などが難しくなります。

 

そこでおすすめなのが、壁に「ニッチ」をつくって、小物を収納、又は一時置きする方法です。

ニッチとは壁に作るくぼみのことです。

柱と柱の間の壁をくりぬくので、出っぱりのない棚をつくることができます。

深さ15センチ程度の物も作れるので、メガネやリモコン、飲み物などを置いて実用的に利用するのもいいですし、ミニ観葉植物や写真立て、目覚まし時計などをおしゃれに置いてインテリアのポイントにするのも素敵です。

 

ニッチがつくれる場所や深さは家の構造などによって大きく違います。

新築計画の間取りを決めるときに確認して、家具のレイアウトと共に整えておくことをおすすめします。

狭い寝室に便利なニッチで、スッキリとした収納棚をつくっていきましょう。

 

④ ベッドは背の低い物を利用する​

狭い寝室に置くベッドは背の低いタイプにしましょう。

背の高いベッドには、ホテルのような重厚感がありおしゃれな印象ですが、その存在感が部屋を狭く感じさせてしまいます。

部屋を広く見せるためには、背の低いベッドをレイアウトして、スッキリとした印象にしていきましょう。

 

⑤ 部屋のベースカラーを明るくする​

部屋のカラーをコーディネートするときは、広い範囲に使うベースカラーから決めていきます。

部屋を広い印象にしたい場合は、ベースカラーを白や薄いベージュ、白に近いグレーなど明るい色を選びましょう。

部屋のベースカラーにあたるのは、壁や天井、床などです。

明るい色は膨張するので、部屋に広がりを演出することができます。

 

次に寝具やカーテン、ラグなどのメインカラーを、ベースカラーより少し濃い目の色にして、クッションや置時計などのアクセントカラーを全体と相性のいいお好みの色で引き締めます。

部屋の広い部分に明るい色を利用して、部屋の空間に広がりをもたせていきましょう。

 

まとめ​

ベッド

狭い寝室は大きなベッドを置きにくいと思われがちですが、4畳半であってもシングルサイズ2台の設置は可能です。

他に家具などを置く必要がないのであれば、クイーンサイズのベッドを設置することもできます。

 

寝室で寝ること以外に、メイクをしたり書斎として利用したりするなら、ベッドはコンパクトな物を選んで、スペースを空けていきましょう。

寝室の広さだけでなく、寝室での過ごし方によってもベッドの大きさやレイアウトは変わってきます。

狭い寝室を快適に整えて、ゆっくりと体を休められる空間に仕上げていきましょう。

 

LINEでお問い合わせ

監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

詳しいプロフィールはこちら