「キッチンが狭いから作業台が足りない!」とならない5つの対策
狭小住宅などの場合、キッチンに広いスペースを取ることができず、狭い作業台になることがあります。
通常のシステムキッチンであれば、作業するスペースが80~90㎝はありますが、コンパクトなタイプは60㎝程度になります。
また一般的な作業台の広さがあっても、使い方や、一緒に料理する人数によって「狭い」と感じられるかもしれません。
- お料理を配膳する作業スペースが足りない
- 切ったお野菜や、調味料を出しておくスペースがない
- 作業台に物がたくさん並ぶのでコンロ近くは危険
- まな板のスペースが確保できない
作業台が狭いと、効率よく動くことができないので、片付けに時間がかかったり、料理に手間取ったりとムダが増えます。
キッチンに立つのが面倒に思えるかもしれません。
作業台を広げることはできませんが、作業スペースを増やすことはできます。
また作業台を有効に使えるようにキッチンを整えることも大切です。
こちらの記事では、作業スペースを十分に確保する5つの対策方法をご紹介します。
可動式のラックを利用するなどではなく、新築計画に取り入れて欲しい内容になっているので、これからキッチンの間取りを設計する方はぜひ参考にしてください。
狭いキッチンの作業台であっても、快適に利用できるレイアウトに仕上げていきましょう。
- point -
- キッチンの作業台が狭いと作業効率が落ち、動きと時間にムダがうまれます。
- 作業効率を上げるために、作業スペースを広げる方法をご紹介します。
− contents −
◼ キッチンが狭いから作業台が足りない│5つの対策
①ダイニングテーブルを横並びにレイアウトする
②キッチンの作業台にカウンターをつける
③背面収納に作業スペースをつくる
④IHやコンロの上で作業ができるようにする
⑤収納スペースを整える
◼ まとめ
キッチンが狭いから作業台が足りない│5つの対策
作業台が狭いと、作業効率が大きく下がります。
そんな作業台をカバーする方法を5つご紹介するので、生活に合った方法を取り入れてみましょう。
ダイニングテーブルを横並びにレイアウトする
キッチンの横にダイニングテーブルをレイアウトすると、ダイニングテーブルを作業台として利用することができます。
キッチンの左右どちらかが壁についた対面スタイル(ペニンシュラキッチン)の場合に有効な方法で、壁側からコンロ・作業台・シンク・ダイニングテーブルが並ぶことになります。
- 洗ったり切ったりしたお野菜などの一時置きにする
- 料理の下ごしらえをする
- お皿を並べて料理を盛り付ける
- 仕上がった料理を先に並べて置く
キッチンの作業台からダイニングテーブルまでの動線は短いので、移動するのに負担がありません。
またこのレイアウトは作業台がコンパクトなキッチンにのみ有効です。
横に長いキッチンの場合、リビング側までの導線が長くなるので、動きづらくなります。
さらにダイニングテーブルが大きいと、キッチンのスペースを占領してしまうので、ここもコンパクトなタイプにしていきましょう。
ここまでで対面キッチンのレイアウトをお伝えしてきましたが、壁付けキッチンの場合もダイニングテーブルは活躍します。
壁付けキッチンとダイニングテーブルは、近いレイアウトが一般的なので、作業台として利用するのに便利です。
ダイニングテーブルを利用して、狭い作業台をカバーしていきましょう。
キッチンとダイニングを横並びにするレイアウトについては、別記事でさらに詳しくお伝えしています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事:キッチンとダイニングの横並びはどう整える?メリットとデメリットを解説
キッチンの作業台にカウンターをつける
キッチンの横にダイニングテーブルを配置するスペースがない場合は、キッチンの作業台にカウンターを付けるのもおすすめです。
I型キッチンを対面に配置して腰壁を付けると、腰壁の上(笠木)部分をカウンターとして利用することができます。キッチン側から見ると、段差のある奥行きができたような造りになります。
腰壁の幅は約10㎝ですが、カウンターの幅を15㎝程度作れば、食器や食材を一時置きすることが可能です。体の位置をずらしたり、向きを変えることなく、カウンターを利用できるので動きにムダがありません。
そのまま食事ができる幅ではありませんが、ダイニングテーブルに配膳したり、片付けたりが楽になります。
またキッチンに腰壁を付けるスタイルは、カウンターを作れる以外にもたくさんのメリットがあります。別記事にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:キッチンのバーカウンター│実用的な魅力を5つご紹介【狭小住宅にも最適】
背面収納に作業スペースをつくる
対面キッチンの背面に収納ツールを設けて、一部を作業スペースにしていきましょう。
収納ツールはキッチンの高さに合わせると使いやすいので、キッチンのレイアウトを決める際に造作したり、キッチンと同じシリーズのシステム収納を利用したりするのがおすすめです。
カウンターとキャビネットの間を空間にすれば、カウンター上を作業台にすることができます。
家電品などを収納するスペースを確保できるか、しっかりと検討しましょう。
背面の収納カウンター上を作業台として利用できれば、体の方向を変えるだけなので、作業を楽に進めることができます。
IHやコンロの上で作業ができるようにする
コンロを利用していない間は、コンロの上を作業台にすることもできます。
コンロの上に専用のカバーを付けて、フラットな状態にして利用しましょう。
コンロと違いIHはフラットなので、そのままでも物を置きやすい形状ですが、取扱説明書を確認してみるとIHヒーターの上に物を置くことはNGをされています。
電源が入っている状態が分かりにくいので、誤って加熱する恐れがあるとの理由からです。
鍋やフライパン以外の物に熱が伝わると、破裂や発火、爆発の恐れがあるので注意が必要です。
フラットなIHであっても、コンロと同じように専用のカバーを利用することをおすすめします。
コンロやIHを使う前に、お野菜を切ったり、お肉に下味をつけたりと、下ごしらえをするときの作業台として利用しましょう。
コンロなどを利用していないときに、カバーを付けることを習慣にしておくと、コンロのほこり防止や、IHのキズ防止などにも役立ちます。
収納スペースを整える
ここまでで作業スペースを増やす方法をお伝えしてきました。
しかしどんなに作業スペースを増やしても、物があふれかえっていては、有効に使うことができません。
基本的に作業台には何もない状態から作業をはじめて、片付けが終わったら何もない状態に戻しましょう。
そのためには収納スペースを整える必要があります。
キッチンに隣接してパントリーをつくることができれば、家電品なども収納できるので片付けやすくなります。
吊戸棚、カップボード、床下収納など、収納したいものに合わせたスペースを設備していきましょう。
まとめ
キッチンの作業台が狭いと作業効率が下がるので、調理がしずらかったり、片付けに時間がかかったりとムダが増えてしまいます。
キッチンでの作業は毎日続くものなので、快適に作業をこなせるスペースに整えたいものです。
狭い作業台をカバーするには、次の方法をおすすめします。
- ダイニングテーブルを作業スペースにする
- キッチンに腰壁を付けてカウンターを付ける
- 背面収納の一部を作業スペースとして利用する
- 専用のカバーを利用してコンロやIHの上を作業台にする
- 収納スペースを整えて、作業台に物がない状態を保つ
作業スペースを増やして、効率よく動けるキッチンにしていきましょう。