【対面キッチン】ペニンシュラキッチンのデメリット?回避法をご紹介
キッチンの型はいくつかありますが、今回は人気のペニンシュラキッチンについて深堀していきます。
家族とコミュニケーションが取りやすい対面キッチンは、リビングとの繋がりがあることから、おしゃれさも求められています。
フラットな天板がスタイリッシュなペニンシュラキッチンは、見た目と実用性を兼ねたキッチンスタイルと言えるでしょう。
しかしそんなペニンシュラキッチンにもデメリットがあり、しっかりと対策をしておかないと、生活がしにくくなったり、キッチンの作業効率が悪くなったりと、後悔に繋がるかもしれません。
ペニンシュラキッチンの特徴などもしっかりと確認をして、魅力を活かしたキッチンに整えていきましょう。
ペニンシュラキッチンを新築に取り入れようか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
- point -
- ペニンシュラキッチンのサイズや特徴を詳しくお伝えしていきます。
- ペニンシュラキッチンのデメリットを理解して、しっかりと対策を立てていきましょう。
- ペニンシュラキッチンの実例を3つご紹介します。
− contents −
◼ ペニンシュラキッチンとは
◼ ペニンシュラキッチンのデメリット
◼ ペニンシュラキッチンのメリット
◼ ペニンシュラキッチンの事例をご紹介
◼ まとめ
ペニンシュラキッチンとは
ペニンシュラキッチンとは、対面キッチンの型のひとつです。
ペニンシュラとは「半島」のことで、キッチンカウンターの片側を壁につけて設置されます。
アイランドキッチンと比較すると、広いスペースを必要としないので、狭小住宅であっても取り入れやすいスタイルです。
またフラットな天板が特徴で、スタイリッシュな印象がキッチンを華やかに演出します。
ペニンシュラキッチンのサイズ
ペニンシュラキッチンのサイズは、次のようにかなりの幅があるので、家の間取りに合わせやすい印象です。
横幅・・・180~300㎝
奥行き・・・75~100㎝
高さ・・・80~90㎝
間取に合わせるのも大切ですが、ショールームなどで実際にキッチンの前に立って、サイズを決めましょう。
キッチンのカウンターが狭いと料理の盛り付けや、調理作業がしにくくなりますし、広すぎると作業の動線が長くなり効率が下がりやすくなります。
またカウンターの奥行きを広くつくれば、軽食を済ませることもできます。
キッチンでの作業や生活ルーティンをイメージしながら、サイズを検討してみましょう。
アイランドキッチンとの違い
アイランドキッチンとの違いは、ズバリ施工の仕方です。
基本的には同じ商品で、壁に付けるか付けないかの施工方法で違いが出ます。
- ペニンシュラキッチン・・・キッチンカウンターのどちらか片方を壁につけて設置する
- アイランドキッチン・・・キッチンのどの面も壁についてない状態で設置される
腰壁があるキッチンとの違い
ペニンシュラキッチンは対面キッチンとしてつくられているので、カウンターの側面全てにデザインが施されています。
キッチン側だけでなく、ダイニング側にも収納や飾り棚、又は素敵なパネルが利用され、おしゃれな仕上がりです。
そのため基本的に腰壁を付ける必要はありません。
ペニンシュラキッチンのように、どちらかを壁につけて設置され、腰壁が付いているキッチンスタイルがあります。
ペニンシュラキッチンと混合しがちですが、こちらはI型キッチンと言って、キッチンの壁に向けて設置するようにつくられたものです。
そのI型キッチンに腰壁を付けることで、対面式に設置することができます。
くり返しになりますが、ペニンシュラキッチンは側面すべてにがデザインがされているので、I型キッチンよりも高価です。。
腰壁を付けるのなら、キッチンカウンターにデザインのないI型キッチンを利用した方がコスパ的にもいいでしょう。
しかしペニンシュラキッチンに腰壁を付けることも不可能ではないので、気に入ったモデルがあれば施工方法をメーカーに確認してみましょう。
ペニンシュラキッチンのデメリット
では次に、ペニンシュラキッチンのデメリットを見ていきましょう。
同時にデメリット対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
収納スペースが少ない
ペニンシュラキッチンはオープンスタイルの対面キッチンなので、基本的にキッチンの上に吊戸棚をつけません。
もちろん付けることはできますが、キッチンの上に壁ができてしまうので、セミオープンスタイルのように少し開放感がそがれてしまいます。
オープンスタイルにこだわって収納スペースを確保するのであれば、次の様な方法をご提案します。
- 床下収納をつくる
- キッチン内に天井高までのパントリーをつくる
- キッチンに隣接させて、ウォークインタイプのパントリーをつくる
- 壁面収納の上に吊戸棚を付ける
- キッチンカウンターの幅を広げて、引き出し収納を増やす
オープンキッチンはリビング側からキッチン内がよく見えるので、いつでもきれいな状態を保つ必要があります。
そのためにも、十分な収納スペースを用意して、物であふれないよう整えていきましょう。
調理中のニオイや煙が広がりやすい
オープンキッチンスタイルは、空間を共有するダイニングやリビングに、調理中の煙やニオイが広がりやすい特徴があります。
ニオイや煙の対策としては、レンジフードの効率を上げるのが一番です。
- レンジフードのお手入れを小まめにする
- キッチンに近い吸気口を全開にする
- 調理の前後も稼働させる
空気を外に押しだすには、空気の入り口をしっかりと確保する必要があります。
空気の流れを作って、レンジフードを効率よく稼働させていきましょう。
ダイニングを横並びにしにくい
ペニンシュラキッチンは一方を壁付けにするので、もう一方にダイニングテーブルを設置することができます。
しかしキッチンとダイニングテーブルが横並びに長く続くので、リビング側に移動するときは、大きく回り込む必要が出てきます。
ペニンシュラキッチンとダイニングテーブルを横並びにするには、キッチンとダイニングテーブルをコンパクトなタイプにしましょう。
そうすることで移動距離が短くなり、 無駄な動きを減らすことができます。
油や水が跳ねてダイニングが汚れやすい
ペニンシュラキッチンはリビングに向いて調理をするので、油や水がはねてダイニング側の床などを汚してしまうことがあります。
腰壁を作れば油や水を受け止めることができますが、オープンキッチンにこだわるのであれば、キッチンカウンターの奥行きを広げていきましょう 。
カウンターの奥行きを広げることで、油や水をカウンター内で受け止めることができます。
それでも油ハネが気になる場合は、取り外しのできるクリアなパネルを設置して対応しましょう。
ペニンシュラキッチンのメリット
ペニンシュラキッチンのメリットは、フラットなデザインがとにかくおしゃれなことです。
またアイランドキッチンのように複数人での調理もしやすいですし、リビングで過ごす家族とのコミュニケーションもとりやすくなります。
コンパクトなキッチンスペースでも設置しやすいので、間取りへの制限がないのも魅力と言えるでしょう。
ペニンシュラキッチンの事例を紹介
ペニンシュラキッチンの事例を3つご紹介します。
それぞれにテイストは全く違いますが、スッキリとした印象が非常におしゃれです。
部屋のメインカラーを使った存在感のあるペニンシュラキッチン
豊島区N様邸
敷地面積:64.80㎡(約19.60坪)
延べ床面積:103.29㎡(約31.24坪)
直線的なデザインと重厚感のある色味が、スタイリッシュな雰囲気をさらに引き立てています。
コンロ前はレンジフードまでをクリアな板で仕切っているので、視界を遮ることなく、煙・ニオイ・油跳ね対策ができています。
バーカウンターのようなペニンシュラキッチン
江戸川区 S様邸
敷地面積:882.6㎡(266.9坪)
延べ床面積:715.33㎡(216.38坪)
リビング側の半分を空間にすることで、椅子を利用して座っても、足元のおさまりがよくなっています。
リビング内の小物を収納するのに便利なスペースも設けて、より実用的なキッチンに整っています。
おしゃれな家具のようなペニンシュラキッチン
新宿区Y様邸 木造 3階建て
敷地面積:53.39㎡(17.96坪)
延べ床面積:84.93㎡(25.69坪)
真っ白い内装に、真っ白いキッチンが素敵なペニンシュラキッチンです。
キッチンのシンク側にリビングダイニングが続くので、調理中のニオイや煙が比較的広がりにくい間取りになっています。
まとめ
ペニンシュラキッチンについて詳しくお伝えしてきました。
人気のスタイルにもデメリットはありますが、しっかりと対策を立てることで、回避することは可能です。
ペニンシュラキッチンの魅力を活かしたスタイリッシュな雰囲気で、空間をおしゃれに仕上ていきましょう。