4階建ての家の活用方法【実例あり】快適な間取りに整えるポイントをご紹介
都心部などに家を建てようと土地を探しても、希望のエリアに狭いスペースしか確保できないケースは少なくありません。
そんな時でも、4階建ての家にすることで、生活スペースを十分に整えることができます。
また住居とは別の目的を併設することもできるので、生活に広がりをもたせられるでしょう。
こちらの記事では、4階建て住宅でどのような生活が送れるのか、その活用法をご紹介します。
4階建ての家の実例もまとめるので、狭小地に家を建てる計画がある方は、ぜひ参考にしてください。
- point -
- 4階建て住宅は、どの様な活用方法があるのかご紹介します。
- 4階建て住宅で快適に過ごすための間取りについて解説します。
- 実例をもとに、4階建て住宅の間取りのポイントをご覧ください。
− contents −
◼ 4階建ての家を活用する方法
◼ 4階建ての家│快適な間取りに調える工夫
◼ 4階建ての家│事例をご紹介
◼ まとめ
4階建ての家を活用する方法
4つのフロアで構成される4階建ての家は、延床面積が広くなるだけではなく、階ごとに区分けしやすい特徴があります。
そのため住宅としても、それ以外の用途としても、利用目的を大きく広げることが可能です。
4階建てにすることで、どの様な家づくりが叶うのか、詳しくみていきましょう。
店舗併用住宅
4階建ての家にすることで、1階部分を店舗としても、3つのフロアを生活スペースにあてることができます。
生活をする住居と、仕事をする店舗を併設することで、通勤の必要がなく仕事の負担を減らすことができます。
さらに子育てや介護との両立もしやすく、働く選択を大きく広げることが可能です。
店舗と住居をしっかりとわけて、プライバシーや安全性を確保していきましょう。
賃貸併用住宅
4階建ての家は、賃貸部分をつくることで家賃収入を得ることができます。
例えば3階と4階をオーナースペースにして、1階と2階をそれぞれ賃貸に利用します。
2世帯分の家賃収入を得られるので、建築にかかったローンの負担を減らすことが可能です。
周辺環境を調査して、需要のある間取に整えていきましょう。
二世帯住宅
4階建ての家は、二世帯住宅にもおすすめです。
敷地の広さによっては3階建てだと「部屋数が足りない」「水回りの設備を整えることができない」などとなり兼ねません。
フロアを増やすことで、希望の間取りに整えることができます。
ビルトインガレージ
都心部の狭小地では、近隣に駐車場を見つけるのは難しく、また見つかったとしても高額なので、維持するのが難しい印象です。
しかし敷地いっぱいに家を建てる必要があるので、敷地内に駐車場のスペースを確保することもできません。
そこで建物の1階部分を駐車場にする、ビルトインガレージをおすすめします。
住居は2階からになりますが、4階建てにすれば3フロアを生活スペースにあてることができます。
特に車が好きな方にとっては、愛車をしっかりと守ってくれるビルトインガレージが、趣味のスペースとなるでしょう。
4階建ての家│快適な間取りに調える工夫
次に4階建ての家を、生活しやすい快適な間取りにするにはどうすればいいのか見ていきましょう。
階段の負担を軽減する
4階建てとなると、若い内であっても、階段での移動が負担に感じられます。
リビングを中央階に設置して、階段移動が最小限で済む間取りに調えていきましょう。
また費用的な問題がクリアになれば、ホームエレベーターの設置がおすすめです。
家事動線・生活動線を考慮した間取りにする
毎日の家事や、生活のルーティンを考えて間取りを整えれば、無駄な動きを極力減らすことができます。
例えば、洗濯をした後、水を含んだ洗濯物を別階にもって移動するのは、かなりの負担になります。
同じ階で洗濯が完結するように整えれば、家事効率を大きく上げることができるでしょう。
また朝の身支度の動線を考えて、階段の行き来をしなくて済むよう、リビングダイニングの階にファミリークローゼットをつくるのもおすすめです。
朝食を取った後に、階移動をせず着替えを済ませることができます。
このように毎日の動きを想定して、快適な間取りにしていきましょう。
4階建ての家│事例をご紹介
ここまでで4階建ての家の魅力や、間取りへの工夫などをお伝えしてきました。
では実際にどのような4階建ての家が建てられているのか、事例を見ていきましょう。
防火地域に建てられた木造4階建ての家
防火地域とは都市計画などで定められた、火災の危険性を排除する必要のある地域です。
この防火地域に建物を建てるさいは、火災が起きにくい、又は燃え広がりにくいなどの基準を満たした物しか建てることができません。
木造住宅は燃えやすく弱い印象をもたれがちですが、実際は燃えにくく熱に強い特徴があります。
さらに燃えにくい建材や、外壁などを利用することで、建築基準を満たした建物にすることが可能です。
あえて木造住宅にする理由はいくつかありますが、やはり一番の理由は費用を抑えられることと言えるでしょう。
防火地域の基準を満たす必要性に合わせて「狭小地の建築」「木造の4階建て」など、クリアするテーマがある場合は、経験豊富な施工会社にしっかりとしたプランニングをたててもらうことをおすすめします。
狭小住宅は快適な生活スペースの維持をするために、収納スペースをしっかりと確保することが大切です。
収納スペースが確保できていない家は、部屋に物があふれたり、収納ツールを買い足したりして、部屋が狭くなる可能性があります。
こちらの4階建ての家は、ロフトをつくることで、大型の収納スペースの確保ができています。
使用頻度の低い季節ものなどを収納するのに便利ですし、子どもの遊び場として楽しむのもいいですね。
先述しましたが、4階建ての家は部屋間の移動に階段を利用することも多いので、生活導線を意識した間取りにすることが大切です。
そのため家に帰ってすぐに手洗いができるよう、1階のトイレには大きな洗面台が設置されてあります。
トイレの手洗い場と、洗面台を共有することで、貴重なスペースを節約することもできています。
因みに上階に洗面室は設けてあるので、朝の身支度などもスムーズに行うことが可能です。
4階建ての店舗併用住宅│ホームエレベーターあり
1階と2階の半分を飲食店とした、4階建ての店舗併用住宅です。
さらに2階の半分と3階部分を子世帯、4階部分を親世帯とした二世帯住宅になっています。
フロアを増やすことで「店舗併用住宅」と「二世帯住宅」の両方を実現することができています。
店舗を1階に設ける必要があるので、親世帯の生活スペースが上階になりますが、ホームエレベーターがあるので、階段の負担を感じることはありません。
店舗を併用する際は、同居する家族のためにもプライバシーの確保が重要ですが、飲食店への入り口と、住居への入り口を遠ざけることで建物に入る動線もしっかり分けることができています。
さらに洗濯物を干すスペースも建物の中心に設置しているので、人の目を気にする必要がありません。
屋上を設けることで、外の空間を家族で楽しむこともできます。
また屋上の一部に太陽光発電のシステムを設置して、二世帯住宅、店舗の電気代を賄っています。
まとめ
4階建ての家は、フロアの多さからさまざまな活用方法があります。
- 店舗併用住宅にして、住居と仕事場を共有する
- 賃貸併用住宅として家賃収入を得る
- 二世帯住宅として希望の間取りを整える
- ビルトインガレージにして、駐車場の確保をする
もちろん4階すべてのフロアを、1世帯の生活スペースとして利用するのもおすすめです。
敷地に制限がある狭小地であっても、十分な部屋数をつくることができるでしょう。
生活に広がりをもてる4階建て住宅で、理想の家づくりをしていきましょう。