【狭小地の3階建て住宅】後悔のない快適な新築計画│5つのポイントをご紹介

【狭小地の3階建て住宅】後悔のない快適な新築計画

3階建て住宅は、都心部などの狭小地に建てられることが多く、居住スペースを確保するのに有効なスタイルです。

しかし「生活がしにくい」「快適な環境を整えにくい」など、後悔に繋がりやすいデメリットも存在します。

 

後悔のない3階建て住宅にするには、デメリットへの対策をしっかりと立てていきましょう。

こちらの記事では、快適な3階建て住宅にするためのポイントを詳しくお伝えしていきます。

都心部で新築を計画されている方は、ぜひ参考にしてください。

 


- point -

  • 快適な3階建て住宅を建てるためのポイントをご紹介します。
  • 実例をまとめるので、3階建て住宅の魅力をご覧ください。

 

− contents −
◼ 狭小住宅の3階建てとは​
◼ 3階建て住宅を後悔しないための5つのポイント​
◼ 3階建て住宅の事例​
◼ まとめ

 

狭小住宅の3階建てとは​

3階建て住宅

3​階建て住宅とは、3つのフロアで設計された住宅です。

狭小地では敷地内に駐車場のスペースを確保することが難しく、1階部分をビルトインガレージにするケースも少なくありません。

そうなると1階部分は駐車スペースに加えて、玄関土間と洗面室やお風呂場、又は玄関土間のみで構成されることが多くあります。

2階部分に水回りを集めるのであれば、1階に1室設ける間取りもおすすめです。

 

また1階部分を店舗や事務所、2階3階部分を居住スペースとすれば、働く場所と住む場所を共有することも可能です。

賃貸部分を作って、家賃収入をローンにあてることもできます。

このように狭小地であっても、フロアを増やすことでさまざまな目的を持った家づくりが叶います。

 

3階建て住宅を後悔しないための5つのポイント​

リビングダイニング

3階建て住宅の特徴は、生活スペースが縦に伸びることです。

その特徴を考慮して、生活のしやすさや、将来性を踏まえた家づくりをする必要があります。

 

① 生活動線を考えた間取りに整える​

毎日の生活にはルーティンがあるので、その流れに沿った間取りになっていないと、家の中を行ったり来たりしなくてはいけません。

毎日のムダな動きが積み重なり、間取りへの後悔を感じられるでしょう。

毎日のルーティンを自然に動ける間取りに整えると、無駄な動きがなくスムーズに生活が進みます。

 

  • 外から帰ってきたらまず手洗い・うがいを欠かさないので、玄関付近に洗面台を作る
  • 朝は食事をしてから着替えたいので、ダイニングと同じ階にファミリークローゼットを作る
  • 毎日食料品を購入するので、玄関とパントリーを近づける
  • 出かける時にしか着ない上着を掛けるラックを、玄関土間に作る

家の中を無駄に行き来することがないように、生活導線を整えていきましょう。

 

② 家事動線を考えた間取りに整える​

キッチンと洗面室が繋がった間取り

生活動線同様に、毎日の家事がスムーズに進む間取りに整えていきましょう。

家事の中でも比重が高いものが、キッチン作業と洗濯です。

特に水回りの間取を隣接させると、家事を進め安くなります。

  • 食事の片付けをしながら洗濯機を回す
  • 洗濯したものを同じ階のルーフバルコニーに干す
  • ルーフバルコニーから間繋ぎになったリビングで、乾いた洗濯物を畳む
  • リビングと同階にファミリークローゼットを作って、家族全員の衣類を一気に収納する
  • 食事の準備をしながら、子どものお風呂を手伝う

 

また全ての洗濯作業をまとめてできる、ランドリールームの設置もおすすめです。

家事動線のいい間取りは、家事の時間短縮にもつながるので、生活にゆとりが感じられるでしょう。

 

③ 将来的な階段の負担を見据える​

年を重ねていくと階段が足腰の負担になり、3階建て住宅を建てたことを後悔するかもしれません。

先述したように、生活動線や家事動線を整えることで、無駄な動きが少なくスムーズな生活を送れるようにはできますが、階段を全く使わないわけにはいきません。

 

階段を使わなくても階移動ができるよう、ホームエレベーターの設置を検討してみましょう。

もちろん初期コストもかかりますし、利用し続けるにはランニングコストもかかります。

エレベーターは、必要になってから設置しても十分なので、設置可能な間取りを考えておきましょう。

 

たとえば吹き抜けや、押し入れ、納戸なども利用することができます。

3階建て住宅であってもエレベーターがあれば、まるで平屋のような生活を送ることができるでしょう。

 

④ 外の空間を楽しむスペースを作る​

ルーフバルコニー

狭小地に多くみられる3階建て住宅は、十分な庭を設けることができません。

やはり外の空間を楽しみたかったと後悔することもあるでしょう。

 

3階建て住宅で外の空間を楽しむのであれば、ルーフバルコニーか屋上の設置がおすすめです。

スペースが広いので、庭と同じように楽しむことができますし、上階なので人の目を気にする必要がありません。

  • ガーデニングを楽しむ
  • 友達を読んでバーベキューをする
  • 家庭用プールを出したりして、子どもの足び場にする
  • お布団を干す

3階建て住宅に外の空間をプラスして、楽しみの幅を増やしていきましょう。

 

⑤ メンテナンスが抑えられる外壁を利用する​

​3階建て住宅は、外壁のメンテナンスに費用がかさむデメリットがあります。

足場を高い位置まで組む必要があるので、2階建て住宅とでは費用が大きく違います。

耐久性や、メンテナンスの周期を考慮して、外壁を選んでいきましょう。

 

そこでおすすめなのは、外壁タイルです。

タイルは天候や環境による劣化や、キズや汚れに強い特性があります。

一般的なサンディングなどと比較すると、メンテナンスの周期も長めなので、将来的に費用の負担を軽減することが可能です。

 

3階建て住宅の事例​

では次に3階建て住宅の実例を見ていきましょう。

 

​屋上・ホームエレベーター付き3階建て住宅

【ホームエレベーター付き住宅】敷地11.34坪|延床23.54坪!<br>約11坪の土地をめいっぱい活用。光あふれるリビングが魅力な3階建て

敷地11.34坪に建てられた3階建て住宅は、大きな窓から入る光が部屋いっぱいに広がる明るさが印象的です。

明るさだけでなく風通しも考慮されており、2階リビングの魅力が最大限に活かされています。

 

将来を考えてエレベーターを設置

将来的に階段が負担になることを想定して、新築段階でホームエレベーターを設置されています。

玄関、2階リビング、3階寝室を繋いだエレベーターは、現在の生活にも快適さを与えてくれるでしょう。

 

多目的に利用できる屋上を設置

タイルやウッドデッキを利用して、おしゃれな屋上に仕上がっています。

敷地いっぱいの広さがあるので、さまざまな用途に利用することができます。

>>>こちらの3階建て住宅の事例を詳しく見る

 

高級感かつスタイリッシュな外観が魅力の3階建て住宅

敷地30.03坪の3階建て住宅で、外観や内装デザインにこだわりが感じられます。

重量感のある総タイル貼りには高級感があり、軒裏の木目や、玄関の色合がいいアクセントになっています。

 

ベランダで外の空間を楽しむ

外の空間はベランダであっても十分に楽しめます。

室内から見た空間の広がりも、期待できるのできるでしょう。

 

洗濯物が干せる脱衣室

お風呂の横にある洗面脱衣室で、洗濯物を干せるように整えておくと、天気や時間に関係なく洗濯をすることができます。

乾燥設備を付けるのも有効ですが、除湿器やサーキュレーターを利用するだけでも、洗濯物の干渉を助けることが可能です。

>>>こちらの3階建て住宅の事例を詳しく見る

 

まとめ

3階建て住宅に後悔しない家づくりのポイントを、5つご紹介してきました。

  1. 生活動線を考慮した間取りにして、家の中のムダな動きを減らす
  2. 家事動線を考慮した間取りにして、家事効率を上げる
  3. 将来の負担を考えて、エレベーターを設置想定する
  4. 屋上やルーフバルコニーを作って、外の空間を楽しむ
  5. 外壁タイルを利用して、メンテナンスの費用を抑える

 

狭小地に家を建てるなら、生活スペースを縦に伸ばした3階建て住宅がおすすめです。

1階部分を駐車場にすることもできますし、窓からの眺めには開放感があり快適な生活をおくることができます。

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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