自宅の屋上で菜園を楽しもう【初心者向け】台風対策などもご紹介
都心部の狭小地に建つ家は、十分な庭などを設けることができず、ガーデニングや家庭菜園などとは縁遠く感じます。
しかし屋上のある住宅であれば、庭で植物やお野菜を育てるように自然に触れることが可能です。
家族みんなと家の屋上で土に触れることができる環境は、子育中のご家族にも、年を重ねたおじいさん、おばあさん世代にも喜ばれるはずです。
自分達でつくったお野菜をいただくと、自然への感謝があふれ、食べることの大切さに気付かされます。
こちらの記事では、そんな屋上菜園を楽しむポイントを詳しくご紹介します。
屋上だからこそ注意が必要なこともあるので、しっかりと確認しておきましょう。
屋上の設置を迷っている方は、屋上の利用方法の一つとして、ぜひ参考にしてください。
- point -
- 人気の屋上菜園とは、どのような目的でつくられ利用されるのか特徴や魅力を理解しましょう。
- 自宅で屋上菜園をする際は、必要な設備を整えて、野菜収穫まで楽しく快適に行いましょう。
− contents −
◼ マンションやビルでも増え続けている「屋上菜園」とは
◼ 自宅で屋上菜園を楽しむポイント
◼ まとめ
マンションやビルでも増え続けている「屋上菜園」とは
屋上菜園とは、屋上にある野菜などを作る畑のことです。
マンションやビル、デパートの屋上などにも屋上菜園の設備が整っていて、都心部に居ながら自然に触れることができる施設も増えてきました。
- マンションに住む住人と屋上菜園をシェアする
- オフィスビルで屋上菜園ができるよう整えて、福利厚生に役立てる
- 体験農園として屋上菜園を提供する
- デパートの屋上菜園でレンタル農園
このように福祉や事業、マンションなどの共有スペースの特化など、利用目的はさまざまです。
屋上菜園の目的はこれだけでなく、緑化運動となり地球温暖化対策にも役立ちます。
では屋上菜園を楽しむ方達は、どの様な目的やメリットを感じているのでしょうか。
- 子どもの食育のために野菜を育てたい
- 老後の余暇を利用して土いじりを楽しみたい
- 農業に興味があるので、ミニ体験がしたい
レンタルスペースや共有スペースなどを利用して、都心部であっても自然に触れられる環境は素晴らしいですね。
そんな屋上菜園を、自宅の屋上で行えるとなればどうでしょうか。
屋上スペースは全て家族で利用できますし、他の人の目を気にする必要はありません。
何より「菜園に行きたい」と思った時は屋上に上がるだけと、最高の環境です。
しかし屋上で菜園を楽しむには気を付けるポイントや、楽しむポイントがあります。
詳しくお伝えしていくので、美味しい野菜作りのために確認しいきましょう。
自宅で屋上菜園を楽しむポイント
自宅で屋上菜園を楽しむには、設備を整えたり、自然災害への対策をしたりと、始める前の準備が必要です。
また、どんな野菜をどんな風に育てていくかなども見ていきましょう。
台風・風対策
屋上は台風の猛威をストレートに浴びてしまいます。
高い壁などで仕切られているわけでもないですし、屋根もありません。
そんな台風や強風への対策方法についてご紹介します。
- 収穫できそうな野菜は、収穫しておく
- 移動できそうなプランターは室内に避難
- 背の高いプランターなどは、壁に向けて傾けておく(できれば固定)
- 近くにある支柱と支柱を紐で縛る
- プランターをできるだけ壁に寄せる
また強風にあおられて落下物があっては大変なので、空のプランターを置きっぱなしにしていないか、外れそうな支柱や、風にあおられそうなネット、菜園に利用する道具など、しっかりと確認しておきましょう。
【台風後の作業】
台風後は、プランターなどを元の状態に戻して、折れた枝はないか、破損したプランターはないか、落下物はないかなど確認していきましょう。
また強風や豪雨によって、葉っぱなどが排水溝に流れ込んでいる可能性が高いので、しっかりと取り除いてください。
排水溝が詰まってしまうと、水の流れが悪くなり屋上の床部分に水が溜まりやすくなります。
居住スペースに雨漏りする原因になるので、台風などが来なくても、排水溝の掃除は小まめにしていきましょう。
水道設備を整える
屋上菜園をするなら、屋上に水道を設置しておきましょう。
- プランターへの水まき
- 屋上や菜園道具の清掃
- 手足を洗う
屋上に水道を通していないと、下階から運ぶか、長いホースを利用する必要があるので、かなりの重労働です。
増設もできますが、新築時の方が割安なので、家を建てる際に検討してみましょう。
また屋上は日差しも強く土が乾きやすいので、こまめな水やりが必要です。
もし水やりの時間が作れない場合は、タイマーで散水してくれる機械などを利用していきましょう。
【水道管設置時の注意】
水道管が表に出た状態であれば、凍結の恐れがあるので対策が必要です。
水道管が凍結する温度は-4度と言われています。
寒い地方の方はもちろん、都内であっても大寒波に襲われるかもしれません。
水道管が凍結してしまっては、水が出ないだけでなく水道管に亀裂が入るなど、損害が発生する可能性があります。
施工時に、水道管の凍結対策をしているか確認しておきましょう。
プランターの選び方
屋上菜園を楽しむには、プランター選びも大切です。
プランターには支柱がすでに立っているものや、立てやすくなっているものがあります。
育てる野菜によっては支柱が必要なことがあらかじめ分かっているので、この様な機能が付いているプランターを利用すれば手軽です。
また虫が気になる場合は、防虫ネットがかけられるプランターを利用しましょう。
野菜ごとにプランターをかえるのもいいですが、慣れてきたら大型のプランターを利用して、畑の感覚に近い屋上菜園を楽しむのもおすすめです。
屋上菜園に適した野菜を選ぶ
屋上の特性から、日差しや乾燥に強い野菜の方が、屋上庭園に適しています。
トマト・きゅうり・なす・オクラ・ハーブ・ジャガイモ・パプリカ・枝豆・ズッキーニ・ブロッコリー・ミックスレタスなどがおすすめです。
屋上菜園は土に十分な深さをもたせにくいので、土中に長く伸びる根菜はおすすめできません。
もし大根やカブなどを育てたい場合は、浅くても土の深さを20㎝~30㎝程度整える必要があります。
通常の土を使っては、建築基準で決められている積載荷重を超える可能性があるので「軽量土」を使いましょう。
軽量土は、軽量でありながら保水性もあるので屋上菜園におすすめです。
今回は屋上でする菜園として「屋上菜園」をご紹介しました。
ルーフバルコニーにも広さがあるので、菜園を楽しむことは十分に可能です。
ルーフバルコニーについては、別記事にまとめてありますので、ぜひお役立てください。
まとめ
都心で家庭菜園をするほどの庭を作ることは難しいですが、屋上があれば屋上菜園ができます。
玄関を出ることなく、家族で気軽に野菜の収穫が楽しめるので、食育に最適です。
無農薬栽培も可能なので健康意識の高い方や、余暇の楽しみを探されている方にもおすすめします。
- 台風対策の方法を理解して、いざという時の被害を最小限におさえましょう
- 水道設備を整えて、散水や手洗い、お掃除ができるようにしましょう
- 機能性のあるプランンターを選んで、菜園を手軽に楽しみましょう
- 屋上菜園に適した野菜を選びましょう
また屋上菜園には、軽量で保水性の高い「軽量土」がおすすめです。
通常の土を使って、建物の負担にならないよう注意しましょう。
土に触れて野菜を育て、収穫できた野菜の味は格別でしょう。
屋上利用の一つの形として、ぜひ参考にしてください。