外壁タイルのメリット・デメリット|メンテナンスや後悔しないコツも
高級感のあるオシャレな外観のお家にしたい!そう考えたときに選択肢に上がるのが『タイルの外壁』。けれど、「イメージだけで選んでいいの?メリットだけではなく、デメリットも知っておきたい」という方もいるのではないでしょうか。
こちらのコラムでは外壁タイルを考えている方に向けて、外壁タイルのメリット・デメリットや、デメリットを補うための対策、メンテナンスについてご紹介します。外壁タイルを使用した住宅実例もあわせてご紹介しますので、お家の外観づくりの参考にぜひお役立てください。
- point -
- 外壁材の一つであるタイルは、高級感のある見た目にできるだけではなく、丈夫でメンテナンスの手間がいらないというメリットがあります。
- サイディングなど他の外壁材と比べると、コストが高くなります。一方で、その後のメンテナンス費用を抑えることができるため、長期的なトータルコストで考えるとコストパフォーマンスは良いといえるでしょう。
− contents −
◼ 外壁タイルとは?
◼ 外壁タイルのメリット
◼ 外壁タイルのデメリットと後悔しないための対策
◼ 外壁タイルのメンテナンス方法とは?
◼ 外壁タイルを使用した住宅実例
◼ まとめ
外壁タイルとは?
外壁に使われる建材のひとつである「タイル」は、そもそもどのような原料からできているのでしょうか。
タイルは土や石などの原料からできていて、それらを高温で焼いてできたものが「外壁材のタイル」として使われています。
外壁材のタイルには、材質によっていくつかの種類に分けることができます。外壁用のタイルには、以下2種類が使用されることが多く、雨風や紫外線にさらされても劣化しにくい材質となっています。
- 磁器質タイル :石や粘土を混ぜた原料を1300℃前後で焼きあげたタイル。緻密で硬く、吸水性がほとんどないのが特徴。
- せっ器質タイル:粘土や長石などの原料を1200℃前後で焼きあげたタイル。磁器質タイルに比べると吸水性はわずかに高くなるが、硬く耐久性・耐候性に優れている。
■関連記事:後悔しない外壁タイルの選び方
外壁タイルのメリット
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外壁タイル貼りの家にするメリットは、どのようなところにあるのでしょうか。こちらでは、代表的な外壁タイルの魅力を3つご紹介します。
・高級感のある外観に仕上がる
外壁タイルの一番の魅力は、なんといってもその見た目の高級感です。タイルの素材が存分に生かされた家は、高級感・重厚感のある仕上がりになります。
一方、見た目のオシャレさに注目が行きがちですが、「デザインが豊富にあり好みのテイストを実現しやすい」こともメリットのひとつです。モダン、海外風から和風まで幅広いテイストにも対応することができます。
・耐久性が高く傷や汚れがつきにくい
タイルは、耐久性に優れていて経年劣化が起こりにくい外壁材です。先ほども述べたとおり、タイルは吸水性がほとんどないため、雨風にさらされてもダメージを受けにくく汚れもつきにくい点が大きなメリットといえます。また、非常に硬い材質のため、傷もつきにくく耐久性にも耐候性にも優れています。
・メンテナンスに手間がかからない
丈夫で劣化が起きにくいことから、メンテナンスに手間がかからないのも嬉しいポイントです。外壁材に使用されるタイルは、基本的には半永久的に使用できるとされています。一方で、タイル自体に問題がなくても、タイルと外壁の接着が弱まってきて”浮き”が発生してきた場合には、メンテナンスが必要になります。
■関連記事:高級感が溢れ出す!おしゃれな家はタイルの外壁
外壁タイルのデメリットと後悔しないための対策
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タイルの外壁は、オシャレで丈夫!とメリットばかりに目が行きがちですが、デメリットについてもきちんと知っておきましょう。
・初期費用が高い
「タイルの外壁は高い」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、サイディングやALCなどその他の外壁材と比較すると、やはり初期費用は高くなります。「そんなに高いなら、やっぱり他の外壁にしたほうがいい?」と考える方もいるかもしれませんが、実は考え方によっては、かえってタイルの方が安く済むということもあるのです!
対策→トータルコストで考えると高くない!
初期費用が高いとはいえ、その後のメンテナンスの手間がないため、10〜15年で塗り替えや張り替えが必要な外壁材とくらべると、トータルコストはそこまで大きく変わりません。初期費用は少しかかるけれど、その先はメンテナンスのことを考える必要がないのであれば、精神的にも経済的にも余裕をもって暮らすことができますよね。
・剥離する危険がある
タイルは、接着剤を使用して外壁に貼り付けていくことで仕上げていきます。そのため、きちんと施工がされていないと、タイルが外壁材から剥がれてしまう『剥離』が発生してしまう可能性があります。「メンテナンスの手間がかからない」という理由でタイルを選んだのに、タイルを貼り直さなければならない事態になったら、非常に残念ですよね。
対策→信頼している施工業者に依頼しよう!
タイルそのものの建材とは異なり、接着剤の寿命は半永久的に持つほどではありません。ですが、しっかりと施工してもらえる信頼できる施工業者に依頼することで、「すぐに剥がれてしまった」などのトラブルを防ぐことができるでしょう。信頼できるかどうかは、外壁タイルの豊富な実績があるかどうかや、相談に訪れた際の対応などを見て判断するのがポイントです。
外壁タイルのメンテナンス方法とは?
タイルの張り替えなど大がかりな工事は必要ありませんが、メンテナンスフリーとはいえ、タイルの外壁は細かなお手入れや定期的な補修は必要になります。
・基本は表面を水洗いするだけでOK
基本的には、表面の汚れが気になったら水洗いをする程度のメンテナンスで問題ありません。いくら汚れが付きにくいとはいえ、外壁は常に外気にさらされているため、年数とともに多少の汚れは目立ってくるでしょう。汚れが目に付くようになったと感じたら、自宅のホースで水をかけながら、水圧でタイルの汚れを落としていきましょう。
・付帯部や目地は定期的な補修が必要
もし、窓枠などの付帯物の周りに施してあるコーキング材や、レンガとレンガの繋ぎ目の目地に劣化が見られた場合は、業者に依頼して補修してもらいましょう。放っておくとタイルが剥がれ落ちてしまう原因にもなるため、定期的に劣化が起きていないか確認をして、早めに補修してもらうことが大切です。
外壁タイルを使用した住宅実例
最後に、外壁タイルの住宅実例をご紹介します。外壁タイルにはデザインは豊富にありますので、ぜひお好みの外壁を見つけてみてくださいね。
【3階建て屋上付き住宅】「ただいま」が暖かい。家族団らんの工夫が随所に詰まった狭小住宅
大田区 T様邸
敷地面積:105.41㎡(約31.9坪)
延べ床面積:134.34㎡(約40.6坪)
グレーのタイルと木材を組み合わせた外観で、温かみのあるモダンな雰囲気のお家です。
内装も外観に合わせて木材を中心に、一部の内壁にはタイルで装飾が施されていますね。内壁にもタイルを取り入れることでスタイリッシュな要素が加わり、ぐっとオシャレな仕上がりに。
キッチンは、明るい色味を使ってパッと明るく上品に。日々のお料理もしやすい広々とした空間が広がっています。
【木造耐火の家】間口が狭くて奥行きがある縦長敷地に狭小3階建て
文京区 T様邸
敷地面積:57.30㎡(17.33坪)
延床面積:113.57㎡(34.35坪)
ベージュとグレーのタイルを組み合わせた外観のお家。エレガントで高級感のある仕上がりになっていますね。
いくつもの窓からたっぷりと日差しが降り注いでいて、明るく開放感のあるリビング。
キッチン周りのタイルと、レトロ感を感じさせるオシャレな照明がアクセントに。
【約15.5畳の屋上付き】外観は美しい白タイルに各部屋使い勝手&カラーにもこだわる3階建て
江戸川区K様邸
敷地面積:24.48坪(80.95㎡)
延床面積:32.93坪(108.88㎡)
真っ白なタイルを一面に使った、美しい外観のお家。汚れが心配な「白の外壁」も、耐久性の高いタイルなら心配入りません。
内装はモノトーンでまとめられていて、洗練されたスタイリッシュな印象です。グレーを取り入れることでクールになりすぎず、柔らかな雰囲気も感じられますね。
キッチンも白と黒でまとめられています。外観と内装に使用する色を統一すると、オシャレでまとまりのあるお家に仕上げることができます。
まとめ
タイルは、オシャレで高級感があるという見た目の良さだけでなく、丈夫で汚れがつきにくいという機能面でも大きなメリットを持ち合わせている外壁材です。初期費用は高いもののメンテナンスの手間がかからないことを考えると、トータルでは他の外壁材と比べてコスト面でも劣りません。長く住み続ける家だからこそ、こだわりをとことん追求して理想の家づくりを進めていきましょう。
クレバリーホーム東京は、ハウスメーカーとして様々な経験やデータを持っています。外壁タイル貼りの家の実績も豊富にございます。注文住宅の家づくりに関する疑問は、クレバリーホーム東京にお問い合せください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。