大きな子ども部屋を一部屋用意して、必要となったら間仕切りをするという間取りは少なくありません。

結婚をしたばかりは将来的な家族構成も定まっていない状態ですし、子どもが小さな内は部屋がいくつかあるよりも、広い部屋が1つある方が便利に使えるからです。

​とはいえ、とりあえず広い部屋を造って、間仕切りたいと思った時に、その方法を考えようとするのはおすすめしません。

家を建てる際に間仕切る方法を決めてておくと、快適な子ども部屋に整います。

子どもの成長に合わせて、家に変化を付けていきましょう。

－ point －

• 子ども部屋を間仕切る方法と、その特徴を理解しましょう。
• 間仕切る計画を立てているのであれば、家の設計段階で整えるべきことがあります。

子ども部屋を間仕切る方法を解説​

広い子ども部屋を間仕切る方法を詳しくご紹介します。

間仕切ると言っても「部屋を2つに分けるたい」「目隠しがしたい」など、求める程度はそれぞれでしょう。

お子さんの性別や年齢、性格などを含めて、間仕切る方法を検討してください。

壁で間仕切る

部屋を壁で間仕切でば、完全に個室を増やすことができます。

壁を作るのは専門業者に工事をお願いしなくてはいけないので、リフォームに近い感覚です。

子どもにとっては自分の部屋がもてたという満足感を得られるでしょう。

子どもが巣立った後に、広い部屋に戻したいと思った時は、また業者の方にお願いする必要があります。

壁を取り外す計画が事前にあれば、壁の設置の際に伝えておきましょう。

一部屋に戻した時に壁の跡や釘の跡などが残らないよう、配慮してくれるはずです。

家具で間仕切る​

子ども部屋を収納家具で間仕切ると、収納スペースも増やせるので非常に便利です。

女の子同士であれば、天井高までの間仕切りがなくてもいいかもしれません。

腰高のチェストなどで間仕切ると、目線は合うので部屋を仕切ったという感覚はもてないでしょう。

しかし部屋の空間を仕切ることはできるので、プライベートスペースの確保になります。

一部屋を間仕切る場合、通常は2つにわけられますが、家具で間仕切るのなら、ある程度の人数まで対応ができます。

広く作った部屋の開放感がそのまま残るのが最大の魅力です。

また家具で仕切るなら可動式のクローゼットもおすすめです。

クローゼットの底にローラーが付いている物も多く、楽に動かすことができます。

設置したい場所まで移動したら、天井と床に突っ張って固定できるので安全です。

家の設計段階で、この間仕切り方を決めておくなら、部屋の一方にだけクローゼットを作っておきましょう。

もう一方の部屋は、間仕切りに使う可動式のクローゼットを利用すれば問題ありません。

とはいえ間仕切り用に造られた可動式のクローゼットは、両方の面から利用できるタイプもありますし、仕切り面を半分ずつ利用することもできます。

部屋の全面を仕切るのか、部屋の半分を仕切って移動しやすくするのかで、可動式クローゼットの横幅が決まります。

カーテンで間仕切る​

カーテンを利用すると目線は仕切りやすくなりますが、気配や音は一部屋にいる感覚に近いかもしれません。

カーテンは壁や家具のように幅を取らないので、狭いスペースを間仕切るのに便利です。

カーテンにもいくつか種類があるので、特徴と一緒にご覧ください。

【アコーディオンカーテン】

アコーディオンカーテンは、留め具や磁石を利用すれば、すき間なく間仕切ることができます。

カーテンに厚みがあるので、風などに揺れて部屋の中が見えてしまうこともありません。

光も通しにくいので、年齢が離れた兄弟でも生活リズムのズレにストレスを感じにくいでしょう。

アコーディオンカーテンなら男女の兄妹でも比較的利用しやすい印象です。

【布のカーテン・ロールスクリーン】

布のカーテンや・ロールスクリーンで間仕切るのは、すき間ができてしまうことや、光を通すことなどから簡易的な間仕切り方法になります。

低めの家具などで仕切るよりも、視覚は遮られますが、プライバシーの確保までは難しいでしょう。

間仕切るためのスペースを取りたくない、部屋の行き来を簡単にしたいなどを希望される、同性の兄弟におすすめします。

パーテーションで間仕切る​

最近では「パーテーション」という言葉をよく聞くようになりました。

スーパーのレジに透明のアクリル板が下がっていたり、定食屋のカウンターにアクリル板が立ててあったりします。

「パーテーション」とは、そのような間仕切りのことをいいます。

部屋を間仕切るパーテーションとしては、オフィスなどで見かける壁が有効です。

壁の下と上にはすき間があり、天井と床で突っ張るタイプや、独立するタイプがあります。

このパーテーションで間仕切ると視界を遮ることはできますが、少し事務的な印象です。

木目や布を使ったものもあるので、部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。

​子ども部屋を間仕切る時に気を付けたいこと​

カーテンやパーテーションなどで間仕切る方法には当てはまりませんが、壁や収納家具で部屋を完全な個室にする場合は、建築計画の段階で気を付けておくべきことがあります。

部屋を快適に利用するための、大切なポイントになるので、しっかりと確認しておきましょう。

エアコン​

部屋を2つの個室に分けるのであれば、それぞれにエアコンが必要になります。

広い1つの部屋で利用している内は、1台あれば問題ないので、間仕切る予定の一方に寄せて設置しておきましょう。

もう一方の部屋は、配管が通る穴・エアコン専用のコンセントを設置予定位置に作っておくと便利です。

さらに室外機を置ける場所も確保しておきましょう。

ドア​

完全な個室として分けるのであれば、各部屋にドアが必要です。

広い一部屋として利用している期間は、少し違和感を覚えますが、部屋を間仕切る時にドアを増やそうとすると大掛かりな工事になるので大変です。

個室に分けた後の、レイアウトなども考えてドアの設置をしておきましょう。

収納​

​子ども部屋を分ける計画があるのなら、収納スペースの確保もしておきましょう。

一部屋を間仕切る理由の一つとして、居住スペースの狭さもあげられます。

もし子ども部屋に収納スペースが確保できないとなれば、子ども部屋だけでなく、共有スペースなどにまで物が溢れるので、家全体までもが狭く感じられるでしょう。

間仕切る方法としてお伝えした、可動式の収納家具などを利用するのも有効ですが、家具が入ることを見越した部屋の広さが必要です。

別の記事に「子育てしやすい家づくり計画」について、詳しくまとめたのでぜひ参考にしてください。

関連記事▷▷狭い家でも子育てしやすい家づくり│ストレスにならない工夫をご紹介

まとめ​

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子供の成長に合わせた家づくりをするために、広い一部屋を間仕切りして個室を設ける方法をお伝えしてきました。

どの方法で間仕切りをするかは、子どもの性別・性格・人数・部屋の広さなどを含めて考える必要があります。

さらに、子どもが巣立った後の使い方なども想像しておきましょう。

• 壁で仕切る
• 家具で仕切る
• カーテンで仕切る
• パーテーションで仕切る

できる限り子どものプライベートスペースを確保して一人の領域を定めてあげると、荷物の整理だけではなく、自立心の向上などにも役立ちます。

子どもの成長に合わせた家づくりで、家族の快適さを追求していきましょう。

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