リビングに畳コーナーのある間取り│おしゃれで便利に仕上げる方法
リビングの一角に畳コーナーがあると、畳の質感や香り、見た目の爽やかさから安らぎを感じられるでしょう。
気持ちの上だけでなく、利便性に優れているので実用的なメリットも豊富にあります。
- 赤ちゃんのおむつを変えるのに便利
- 洗濯物を畳むスペースとして
- ちょっと横になりたい時に
- 子どもの安全な遊び場として
そんな利便性を高めるためには、どのような畳コーナーにするのかが非常に大切です。
今回は、理想の畳コーナーを作るための方法を、さまざまな角度から解説していきます。
リビングの畳コーナーを有効なスーペースにしていきましょう。
- point -
- 利便性の高い畳コーナーの造り方をご紹介します。
- 畳コーナーをフラットにするか小上がりにするか、それぞれの特徴をお伝えします。
- 畳コーナーの利用目的に合った広さを理解しましょう。
− contents −
◼ リビングと畳コーナーの間に仕切りは必要か
◼ 畳コーナーをおしゃれに仕上げる方法
◼ 畳コーナー│フラットと小上がりの特徴
◼ 畳コーナーの広さ│3畳・4畳それぞれの使い方
◼ まとめ
リビングの畳コーナー│理想のスペースに仕上げる方法
リビングの一角にある畳コーナーを作る場合、どの様な目的があるのか明確にしておきましょう。
「ただ何となく作りたい」だけでは、利用頻度の低いスペースになり兼ねません。
これから解説していく項目を、目的を果たすのに理想的か当てはめていくと、自分の家に合った畳コーナーが仕上がるはずです。
リビングと畳コーナーの間に仕切りは必要か
まずは畳コーナーに仕切りが必要かについて解説します。
仕切りを付けるとは、リビングと畳コーナーの間に、扉やパーテーション、壁などを設けることです。
ふすまや引き戸などを利用することが一般的で、途中まで壁を設けたり、扉を開ければ全開できたりとさまざまな手法があります。
仕切り方にもよりますが、総合的なメリットとデメリットを確認していくと、理想の形が見えてくるでしょう。
【メリット】
畳コーナーを仕切るメリットは、次の通りです。
- 冷暖房の効きをよくするために、畳の部屋を使っていない場合は扉を閉めておく
- 両親が泊りに来た時に、寝室として利用することができる
- リモートで仕事をするスペースとして利用できる
【デメリット】
畳コーナーを仕切るデメリットは、次の通りです。
- リビングが狭く感じられる
- お掃除に手間がかかる
- 施工時に建具などの費用がかかる
畳コーナーの利用目的に合わせて、仕切りのあり・なしや、どのような仕切り方にするのが最適か検討してみましょう。
畳コーナーをおしゃれに仕上げる方法
畳コーナーをおしゃれに仕上げる方法は、コーナーのメインである畳や、リビングとの差をつけられる照明などにこだわることがポイントです。
【畳】
畳み選びのポイントとして「縁」「色」があるので、どのような雰囲気の畳コーナーにしたいかイメージしましょう。
畳コーナーをレトロな雰囲気にしたい場合は縁のある横長の畳がおすすめです。
色もオーソドックスな緑やベージュを使うと、懐かしさを感じられる空間に仕上がります。
リビングとの融合を意識して、スタイリッシュな雰囲気にしたい場合は、縁がなく正方形の琉球畳がおすすめです。
畳の並べ方を縦横交互にすると、光の当たり方で市松模様に仕上がります。
色のバリエーションも豊富で、ネイビーやグレーなども人気です。
【照明】
畳みコーナーの照明も、理想の雰囲気や、利用目的に合わせておしゃれに仕上ましょう。
畳のイメージそのままに和の雰囲気を楽しむのなら、ペンダントライトやスタンドライトなどがおすすめです。
和紙や竹細工などを施したライトに、暖かみのある電球色を利用すると、くつろぎやすい空間が広がります。
スタイリッシュな雰囲気や、少し和モダンな雰囲気に仕上げたい場合は、ダウンライトや間接照明を利用しましょう。
壁と天井の間や、足元、ブラケットライト(壁照明)に間接照明をつけると、壁に反射した光や優しく広がります。
また畳みコーナーの用途が、仕事や勉強、新聞や読書のためのものなら、しっかりと明るさを確保するようにしましょう。
畳コーナー│フラットと小上がりの特徴
リビングの畳コーナーは、リビングとの段差を作らないフラットタイプと、リビングから一段高くする小上がりタイプがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
【フラットタイプの特徴】
リビングとフラットな畳コーナーは、いわゆるバリアフリーが保たれた状態です。
お掃除ロボットも利用できますし、手動で掃除機をかける時にも段差を上る必要がないので手軽に済ませられます。
また段差がないので足をぶつけたり、つまづいて転んだり、段差から転倒するなどの危険がありません。畳みコーナーで小さなお子さんを遊ばせる時にも安心です。
扉を付ける際には規格の扉を合わせやすいので、費用がかさむことはありません。
【小上がりタイプの特徴】
畳みコーナーを小上がりにすると、一気におしゃれな雰囲気になります。
壁や扉がなくても床に段差を設けることで、リビングとの空間が仕切られた印象です。
さらに畳コーナーの利便性が高まります。
- 側面部分に引き出しを付けて、収納スペースを増やせる
- 小上がりの床部分を開閉できるようにすれば、大容量の収納スペースが確保できる
- 小上がりの段差を高めにすれば、ベンチのように腰を掛けられる
- 段差を利用して掘りごたつにすることができる
お年寄りの居るご家庭や、老後のことを考えるとフラットな方がいいと考えがちですが、そうとも言い切れません。
年齢を重ねると直に座るのがつらいので、段差に腰を掛けられたり、掘りごたつに座れるのは楽です。
若い内は2階の寝室を利用していても、階段の上り下りも不便に感じだしたら、畳コーナーを寝室代わりにすることができます。
フラットな状態に布団を敷いて寝ることに抵抗があっても、小上がりスペースであれば目線が少し上がるので、ベッドを利用しているような感覚です。
畳コーナーの広さ│3畳・4畳それぞれの使い方
畳みコーナーの広さを決める時にも、利用目的に沿って検討しましょう。
またリビングの広さとの兼ね合いも大切です。
3畳の畳コーナー
3畳の畳コーナーは、洗濯物を畳んだり、小さなお子さんのお世話をする広さとしては十分です。
お布団はシングル1組を敷くことができますが、お客様に寝てもらうには狭く感じられます。
またフラットな畳スペースであれば、お布団を敷くスペースとしてギリギリでも問題ありませんが、小上がりだと転倒の危険性があるのでゆとりを持ちましょう。
4畳の畳コーナー
4畳は横に長いスペースになるので、奥行きは3畳と変わりありません。
お布団をシングル1組敷いても余白があるので、一人のお客様を通すには十分です。
お子さんが遊んだり、テーブルなどを置いて2~3人でお茶をいただくこともできます。
4畳半の畳コーナー
4畳半あれば四角いスペースにできるので、2組のシングル布団を敷くことができます。
しかしお布団を敷くスペースしかないので、ご両親がお泊りに来た時の寝室として利用するのであれば、6畳あるとゆっくりと過ごしてもらえるでしょう。
とはいえ4畳半ともなれば、独立した部屋として成り立つ広さです。
畳スペースを、4畳半以上にする場合は、リビングの広さとの兼ね合いを大切にしましょう。
リビングの広さについては別の記事で詳しくお伝えしています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事▷▷リビングには何畳の広さが必要なのか│家族の人数や家具などから解説
まとめ
リビングの畳コーナーは、くつろぎのスペースを確保できるだけではなく、利便性にすぐれているので生活が送りやすくなります。
まずは畳コーナーを造る目的を明確にしましょう。
利用目的に合わせた畳コーナーにすることで、さらに快適さが増します。
「仕切り・雰囲気・段差・広さ」それぞれの特徴を理解して、利用目的にあった畳コーナーに整えていきましょう。