キッチンのバーカウンター│実用的な魅力を5つご紹介【狭小住宅にも最適】
キッチンにバーカウンターを作って、生活を便利にしたいと希望される方は多くいらっしゃいます。
どのような利便性をもたせたいのか、まずは家族でしっかりと話し合ってみましょう。
利用目的に合ったバーカウンターにすれば、使用感もよく居心地のいい空間に整えることができます。
実用的でおしゃれなバーカウンターを作って、希望の家づくりを叶えていきましょう。
- point -
- バーカウンターの高さによってメリット・デメリットが違うことを理解しましょう。
- キッチンの腰壁に付けるバーカウンターの魅力をお伝えします。
− contents −
◼ バーカウンターの最適な高さとは
◼ キッチンにバーカウンターを作る│5つの魅力
◼ まとめ
バーカウンターの最適な高さとは
バーカウンターとは、キッチンの腰壁と繋がった対面式のカウンターのことです。
基本的にはキッチン側は立った状態、カウンター側はイスに座るスタイルになります。
キッチンとカウンターの高さは同じである必要はないので、利用目的に合わせて、バーカウンターの高さを調整することが可能です。
高さによってメリット・デメリットも違うので、それぞれ確認していきましょう。
日本人女性の平均身長、約157㎝に合わせたキッチンの高さは85㎝になります。
このキッチン作業台85㎝を基準に、バーカウンターの高さをお伝えします。
バーカウンターの高さが100㎝以上の場合
バーカウンターの高さが100㎝以上の場合、作業台との間にある、腰壁の高さと同じ高さにすると仕上がりがきれいです。
立ち上がりの上の天板を「笠木(かさぎ)」と言いますが、この笠木を伸ばしたようなカウンターになります。
バーカウンターが100㎝以上の場合のメリットデメリットを見ていきましょう。
【メリット】
- カフェバーのような印象でオシャレ
- キッチン側に立つ人と目線が近いので、話しやすい
- キッチン側からの配膳がしやすい
- カウンター側から、立ったままでも使いやすい
【デメリット】
- カウンターの高さに合う椅子の種類が少ない
- カウンターの高さによっては、作業台の中が見えてしまう
- 椅子に座ると足が付かないので危ない
- 長時間座っているのは楽じゃない
高さのあるバーカウンターに利用するカウンターチェアは、足置きが付いている物がほとんどです。
しかしそれだけでは不安定と感じられる場合は、カウンター側に足置きの台を設置しましょう。
足置きがあれば通常の椅子に座っている状態に、かなり近づけることができます。
バーカウンターの高さが作業台と同じ場合
キッチン作業台とカウンターの高さを同じにすると、キッチンの天板がそのまま伸びた状態です。
ステーキやお好み焼き店のカウンターに座ったような印象で、キッチンとカウンターの境目はありません。
キッチン作業台とカウンターの高さがフラットな場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【メリット】
- 無駄のない洗礼された印象があっておしゃれ
- 配膳や片づけがしやすい
【デメリット】
- キッチン作業台が丸見え
- カウンター側にも、水や油が跳ねることもある
- カウンターの高さに合う椅子は少なめ
キッチン作業台が丸見えになるのを避けたい場合は、作業台とカウンターがフラットであっても、間に立ち上がりを付ければ回避できます。
バーカウンターの高さが75㎝程度の場合
バーカウンターの高さが70~75㎝程度であれば、ダイニングテーブルと同じくらいです。
作業台との間に立ち上がりを作るのが一般的なので、立ち上がりの笠木の幅が重要になります。
カウンターの高さが75㎝程度の場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【メリット】
- カウンターの高さに合う椅子が多い
- ダイニングの椅子と兼用できる
- 子どもでも座りやすいので、勉強スペースとしても利用できる
- ベンチ椅子の利用もできる
- カウンター側からは、作業台の手元が見えにくい
- ダイニングテーブルと合わせて利用することもできる
【デメリット】
- 配膳や片づけがしにくい
配膳や片付けがしにくいデメリットは、立ち上がりの笠木に幅を付けることで解決します。
キッチン側からであれば、カウンターに直接配膳するのではなく、笠木部分に置いてカウンター側の人に取ってもらいましょう。
この様な利用方法であれば、笠木の幅は20㎝程度必要です。
あまり幅を取りすぎると、作業台側かカウンター側にせり出すので見た目にも悪い上に強度も保てません。
キッチンにバーカウンターを作る│5つの魅力
バーカウンターがあると、キッチンの過ごし方にどのような違いが出てくるのでしょうか。
バーカウンターのある生活を想像しながら確認していきましょう。
キッチンに立つ人とのコミニュケーションが取りやすい
家事の比重としてキッチン作業は多いので、キッチンに立っている時間は自然と長くなります。
キッチンにバーカウンターを作ることで、家族のコミニュケーションが取りやすくなります。
- お料理しているママと、カウンターでお絵描きをしながらお話をする
- おつまみを作ってもらいながら、カウンターでお酒を楽しむ
- カウンターで宿題をすれば、キッチン作業をしているお母さんに聞きやすい
時間をゆっくり取れなくても、顔をみながら家事を進めることができるのは嬉しいですね。
配膳の時短になる
忙しい朝はカウンターで食事をとるというルーティンにしておくと、お弁当の準備を進めながら、キッチンの片づけをしながら、朝食の配膳ができます。
ダイニングテーブルまで運ばなくてもいいので、忙しい朝に非常に便利です。
もちろんカンターからの片付けも簡単ですね。
ダイニングテーブルの代わりに
キッチンの腰壁に付けたバーカウンターの幅を広めに作れば、ダイニングテーブルとしても利用できます。
バーカウンターの幅は30㎝程度で作られることが多いですが、この幅に食器をいくつか並べて食事を楽しむとなると窮屈な印象です。
2人掛け以上(対面式)のダイニングテーブルの奥行きが約80㎝なことから、メインの食事をとることを目的としたバーカウンターの幅は約40㎝以上必要といえます。
狭小住宅などで、ダイニングテーブルセットと、ソファセットを置くにはスペースが足りないと感じる場合など、ダイニングテーブルの代わりにバーカウンターを利用してはいかがでしょうか。
バーカウンターでメインの食事をいただくとなると「食事をする人は横並びになるので会話がしずらい」「テレビを見ながら食事をとれない」というデメリットがあります。
少人数のご家族や、食事はサッと済ませてリビングでくつろぐタイプのご家族であれば問題ないですね。
お部屋のインテリアとしても楽しめる
バーカウンターのある間取は、実用性の高さだけでなく見た目にオシャレです。
ペンダントライトなどで照明を楽しんだり、腰壁の素材などにアクセントを入れると、さらに素敵な空間が広がります。
またバーカウンターを、飾り棚として利用することも可能です。
カウンターの一角に、おしゃれなオブジェやお花を飾ると一気にリビングダイニングが華やぎます。
またバーカウンターのダイニング側にニッチなどを設けて、趣味の小物などを飾ることもできます。
家のインテリアデザインに拘りたい方にもおすすめです。
キッチンの収納スペースを広げられる
バーカウンターの下を収納スペースにすることができます。
奥行きはあまり取れませんが、リビングダイニングに収納したいものは、小物が多いので非常に便利です。
引き出しを付けて小物を整理すれば、リビングに収納家具を用意する必要はありません。
バーカウンターを収納スペースとして利用すれば、居住スペースの確保に繋がります。
キッチンの収納スペースについては、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事▷▷キッチンの床下収納を利用して収納力アップ│カビや臭い対策もご紹介
まとめ
キッチンにバーカウンターを作る場合は、利用目的を明確にして高さや幅などを決めていきましょう。
カウンターに座る人が小さなお子さんやお年寄りであれば、低めのカウンターにして安定性のある椅子の利用がおすすめです。
またオシャレに拘りたいなら、カウンターの高さを出してカンターチェアを利用すると、家の一角がカフェバーのような雰囲気にまとまります。
実用性とデザイン性の高いバーカウンターで、生活にアクセントをつけてみてはいかがでしょうか。