【狭小住宅】時短家事の間取りアイディア8選|実例と工夫ポイント

家事にあまり時間をかけたくない、家事が楽になるような間取りにしたい…。仕事に子育てに忙しいご家庭にとって、家事にかける時間をどれだけ短くできるかはとても重要です。家事にかける時間が短くなれば、その分家族とのんびり過ごしたり、遊びに出かけたりと好きなことに使える時間が増えますよね。
今回は、狭小住宅でできる『時短家事が実現する間取りのアイディア』をご紹介します。これからの家づくりにぜひお役立てください。

 


コラムのポイント
・時短家事を実現する間取りを考える前に、事前に持ち物を減らし不要なスペースをつくらなくてもいいようにしておきましょう。
・間取りの工夫次第で、時短家事は実現することができます。効率よく家事を進めるためにどんな設備が必要なのか、どんな間取りが理想なのかを家族でしっかりと話し合った上で、狭小住宅の間取り計画を進めていきましょう。


 

− contents −
■【狭小住宅】間取りを考える前に大切なこと
■時短家事の間取りアイディア8選
■これから狭小住宅を建てるなら…

 

 

 

 

 

【狭小住宅】間取りを考える前に大切なこと

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時短家事を実現する間取りを考える前に、事前に準備しておきたい大切なことがあります。

生活に必要なものを絞っておく


時短家事が実現する間取りをつくるためには、事前に生活に必要なものを絞るようにしましょう。近年、ミニマリストという生き方や言葉が流行っていますが、そこに近い生活スタイルを思い浮かべていただくとわかりかもしれません。生活に必要なものを絞っておけば、家事全体をスムーズに進められるだけでなく、大きな収納スペースをつくる必要もありません。

無駄を省いた暮らしをイメージ


部屋の中を最小限のものだけにすることで、心にゆとりが生まれ家事という負担を大きく減らすことができます。生活を簡略化してシンプルにし、必要のない浪費を減らすことで生活そのものが向上するため、より理想的な暮らしを実現できます。

▶︎狭い家の間取りの考え方│狭小住宅を快適空間にするコツ

 

 

 

時短家事の間取りアイディア8選

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時短家事を実現するための間取りポイントをみてみましょう。

 

ポイント① ルンバが動きやすい間取りにしておく

綺麗な家をキープするために欠かせないのがお掃除ロボットのルンバです。忙しい共働き世帯にとって、自動でお掃除してくれるルンバは強い味方ですよね。可能な限り段差のない間取りにしておけば、ルンバは自由に行き来して勝手に掃除をしてくれます。また、充電スペースをどこにするのかを考えた上でコンセントの位置などを決めておけば、後で困ることもありません。

▶︎注文住宅のリビング間取り案│狭小住宅でも広いリビングにしたい!

 

ポイント② 家事動線を意識しておく

設計段階から動線を工夫して狭小住宅は建てられます。動線の設計意図をを確認しながら、意図に合わせて家電や家具を設置するようにしましょう。意図していない場所に家電や家具を置いてしまうと、スムーズに動くことができない、行ったり来たりを繰り返さなければならない、など不便を感じるかもしれません。

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主に家事をする人や家族の意思をあらかじめ書き出して、設計してもらいましょう。

▶︎新築の収納はどうする?後悔しない収納スペースのつくり方

 

ポイント③ 空間をたくさん仕切らない

空間を仕切ることで、部屋数を増やすことができます。しかしこの場合、部屋が増えれば増えるほど家事は大変になります。特に掃除は、各部屋を行ったり来たりするよりも、広いスペースの方が一気に掃除ができますし管理も楽にできます。

 

ポイント④ 収納場所を工夫する

あらかじめ収納スペースを設置する場所を工夫しておき、常にスッキリと片付いた状態をキープできるようにしましょう。たくさんの荷物が出しっ放しにされていると、いざ掃除をするとなった時は大変です。

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毎回、元あった場所に戻す事から始めなければなりません。必要な箇所に必要な量の収納スペースを確保しておくことで、家事に費やす時間をグッと減らすことができます。

▶︎片付けられないあなたへ|収納の少ない『狭小住宅』でも快適に暮らす方法

 

ポイント⑤ 設備に投資して時間を増やす

間取りを考える時、家事を楽にしてくれる設備にはしっかりと投資をしましょう。例えば食器用洗浄機の場合、費用はかかりますがビルトインタイプを選んでおけば毎日の食器洗いをスムーズにすることができます。使用した後もすぐに食器を片付けることができるため、楽ちんです。

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浴室乾燥機、全自動洗浄トイレ、ディスポーザーなどちょっとした家事を楽にしてくれる設備を選ぶようにしましょう。ほんの5分という時間でも、積もり積もればまとまった時間を短縮できます。

 

ポイント⑥ ワークトライアングルを意識

キッチンの間取りは、ガス台、食器棚、冷蔵庫が三角形になるような『ワークトライアングル』を意識して決めていきましょう。ワークトライアングルを意識した間取りなら、食材を取り出す、したごしらえをする、調理をする、といったキッチンでの一連の流れをスムーズにすることができます。

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また、より時短家事を意識するのであれば壁付けキッチンを選ぶのもおすすめです。コンパクトな間取りなので、必要最低限の動きだけでキッチンでの作業を進めることができます。

▶︎【新築】キッチンの間取り計画|おすすめオプションと収納をチェック!

 

ポイント⑦ パントリーを設置する

パントリーとは、食器や食材を保管するスペースのことです。狭小住宅の場合、収納スペースを増やすことで部屋が狭くなってしまう…という懸念があるかもしれませんが、パントリーはあえて設置する価値のあるスペースです。生活する上で必要な食料を全て保管できるため、在庫管理もしやすくなりますし、災害時の備えにもなるため安心です。必要なものもまとめて取り出すことができるので、作業時間をグッと減らすことができます。

▶︎キッチンはどうする?狭小住宅でも使いやすい間取りのポイント

 

ポイント⑧ 水回りはぎゅっとコンパクトに

キッチンやお風呂場、脱衣所などの水回りをコンパクトに設計することで、家事の時短に繋がります。洗濯物を回している間に食事の準備をしたり、子どもの入浴を見守りながら洗濯物を畳んだり…と家事をスムーズに進めることができるのはもちろんのこと、狭小住宅という限られたスペースを有効に活用することができます。

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これから狭小住宅を建てるなら…

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間取りの工夫次第で、時短家事は実現することができます。効率よく家事を進めるためにどんな設備が必要なのか、どんな間取りが理想なのかを家族でしっかりと話し合った上で、狭小住宅の間取り計画を進めていきましょう。

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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