戸建てルーフバルコニーの間取りと費用|理想の活用法5選

 

広い庭が欲しいけど、東京で大きな土地を確保するのは難しい、屋根が完備された庭が欲しい…。確かに、東京で自分たちだけの庭を所有するのは費用やスペースの問題で難しいかもしれません。しかしルーフバルコニーなら、そんなマイホームに対する願いを叶えることができますよ。ルーフバルコニーがあるだけで日常をさらに楽しむことができますし、せっかく家を建てるならそんな生活をしてみたいですよね。

今回は、ルーフバルコニーの活用方法と合わせて間取りや費用といった家づくりを始める前に知っておきたいポイントをご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。

 


コラムのポイント
・ルーフバルコニーとは、階下の屋根部分を利用してつくられたバルコニーのことです。
・家族でバーベキューやプール遊びをして過ごす、ゆっくりとしたひとり時間を過ごす、など自由度高く使うことができます。
・予算とすり合わせながら、素敵なルーフバルコニーのある家づくりを進めていきましょう。


 

− contents −
■ルーフバルコニーとは
■ルーフバルコニーで実現する快適な暮らし
■ルーフバルコニーのある間取りと費用
■ルーフバルコニー活用法5選
■ルーフバルコニー活用時の注意点
■活用方法次第で、ルーフバルコニーをもっと楽しく!

 

 

 

 

 

ルーフバルコニーとは


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ルームバルコニーは、階下の屋根部分を利用してできているため、一般的に通常のバルコニーよりも面積が広くなっています。広々としてとても開放感があり、日当たりも良いので心地よく過ごすことができる場所です。

ベランダとの違いは?


ベランダやバルコニーとは、似ているようで少し違います。ベランダは、建物の外側にあり、屋根付きの歩行可能なスペースがある場所のことをいいます。また、バルコニーは屋根がなく、2階以上に設置され手すりがあるスペースのことをいいます。

ルーフバルコニーは、階下の屋根部分を利用してつくられているため、ベランダやバルコニーよりも広いスペースを確保することができます。

▶︎東京なら屋上のある家がおすすめなワケ|ルーフバルコニー施工事例

 

 

 

ルーフバルコニーで実現する快適な暮らし

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戸建ての家にルーフバルコニーをつくることで、快適な暮らしを実現することができます。

開放感のある空を望む毎日


住宅地の中に住んでいると、隣の家が近く、窓やベランダから空を眺めるには限界があります。しかし、ルーフバルコニーはある程度広いスペースを確保できるため、目の前に大きく広がる空や優しい太陽の光を楽しむことができます。

居住空間との余裕あるつながり


ルーフバルコニーは、居住空間とつながって見える視覚的効果があるため、実際よりも居住空間を広く感じることができます。ルーフバルコニーと部屋の床材の色味を統一したり、窓を増やして壁を減らし開放感をさらに増やしたり、と工夫することで余裕のある居住空間にすることができます。

▶︎おしゃれの決め手は屋根の形!種類と特徴・選び方まとめ

 

 

 

ルーフバルコニーのある間取りと費用


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住宅のデザインや使用する素材によって変わりますが、ルーフバルコニー設置にかかる費用は約50〜100万円です。ルーフバルコニー設置のために屋根の補強や防水、断熱補強をする場合さらに費用はかかります。

ルーフバルコニーを設置するとなると、その分居住スペースが狭くなります。土地の広さやデザインによっては、ルーフバルコニーよりも屋上をつくった方がトータルコストをおさえ、満足度の高い家を建てることができることもあるので事前に相談してみましょう。

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▶︎知らないと後悔するかも…屋上のある家づくりのポイントと対策

 

 

 

ルーフバルコニー活用法5選

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戸建ての家のルーフバルコニー活用方法は、一人で楽しむことができるものから、家族みんなで楽しむことができるものまで、たくさんあります。

活用法① ガーデニングで土いじりを楽しむ休日

庭がなくても、ルーフバルコニーにプランターなどを置けばガーデニングを楽しむことができます。休日は、土いじりをしながら心と体を休めることができますね。

活用法② みんなでわいわいバーベキュー

比較的ゆったりとしたスペースが確保できるので、みんなでバーベキューを楽しむこともできます。部屋と隣接しているので、食材の持ち運びや片付けも簡単です。遠出して、大自然の中で行うバーベキューもいいですが、大きな移動や片付けがないのはかなり楽チンです。

活用法③ 夏場はビニールプールを広げて水遊び

近所にプールがなくても、ルーフバルコニーがあれば家でプール遊びを楽しむことができます。使った後、すぐにその場で乾かして片付けることもできるので、毎回のプール遊びが苦になりません。1人ひとりに目が届きやすいので安心です。

活用法④ たまにはのんびりお一人様タイム

たまには静かな空間で、ゆっくりとした時間を過ごしたい…という時は、室内にはない静けさと、一人きりになれる空間を味わいながらのんびりと過ごすことができます。書斎や趣味の部屋とは異なる、ゆっくりとした時間を創出することができます。

活用法⑤ 開放的なバーで大人の時間を

椅子とテーブルを準備すれば、バー気分を味わうことができる空間に。仕事で疲れて帰ってきた後や、夫婦水入らずゆっくりとした時間を過ごしたい時など、のんびりとお酒を飲みながら過ごすことができます。

 

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このように、家族皆の時間、個々の時間、それぞれを大切に過ごすことができるルーフバルコニーは様々な用途に活用することができます。

 

 

 

 

ルーフバルコニー活用時の注意点


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ルーフバルコニーは様々な用途に活用することができますが、その際に気をつけておきたいことがいくつかあります。

防犯面と安全面には最大限の注意を


ルーフバルコニーは、階下の屋根を利用して設置するものです。高い場所にあるため、安全面には十分注意しましょう。大人は自分で注意できますが、手すりの近くに登れるような椅子やテーブルを設置しない、手すりを高くする、など小さな子どもが誤って転落しないように出来る限りの配慮をしましょう。

また、室内とは違いルーフバルコニーはそこで何をしているか、誰がいつどうやって過ごしているか、周りから見てすぐにわかってしまいます。家族構成や個人情報も、得ようと思えばすぐに得ることができます。ビルやマンションのような高い建物がすぐ近くにある場合、防犯面には注意を払いましょう。

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避難ルートを確保しておく


ルーフバルコニーは、災害時の避難経路や避難場所として使われることもあります。ガーデニングや荷物などをたくさん置いたり、出入りするのが難しい間取りにしたりしてしまうと、いざ避難しなければならない時に避難場所としての役割を果たすことができなくなってしまいます。

日常と非日常は隣り合わせです。いつでも対処できるように非常事態も想定して、ルーフバルコニーを設置するようにしましょう。

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ご近所への配慮と防音対策をしておく


ルーフバルコニーで楽しく過ごすことができるよう、『音』に配慮して間取り計画を立てていきましょう。気をつけて過ごしていても、足音や子どもやペットが走る音はどうしても階下に響いてしまいます。ルーフバルコニー設置の際は、あらかじめ防音性の高いシートを屋根部分に埋め込む、防音シートを使う、などの騒音対策をしておきましょう。静かな環境を保ちたい寝室や書斎などは、ルーフバルコニーの真下には設置しないのがポイントです。

また、プールやバーベキューなどルーフバルコニーで楽しく過ごしていると、ついつい声が大きくなったり、自分たちでは気付かない大きな音を出してしまったりしている場合があります。日程や時間帯によっては、ご近所さんにとって騒音になってしまう場合もあります。柵を設置しておく、隣家と離れた場所に設置するよう間取りを考える、などの工夫が大切です。

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活用方法次第で、ルーフバルコニーをもっと楽しく!


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ルーフバルコニーを設置することで、毎日の暮らしをより楽しめるようになります。どんな暮らしをしたいのかをしっかりイメージした上で、間取り計画に落とし込んでいきましょう。

クレバリーホーム東京は、数多くのルーフバルコニーのある注文住宅を手がけて参りました。規制の多い東京に建てる家だからこそ、工夫できる部分はたくさんあります。これからルーフバルコニーのある家づくりを進めていきたい、こんな間取りは可能?など気になる点はぜひご相談ください。

 

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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