東京の3階建て間取りアイデア|ビルトインガレージなどおすすめ間取りを紹介

ビルトインガレージのある3階建て住宅

土地の制約が多い東京都内の3階建て住宅は、2階建てや平屋より間取りの工夫が求められます。暮らしやすくおしゃれな3階建てをつくるには、先輩たちの間取アイデアを上手に採り入れるのが一番の近道。

今回は実際に東京都内でつくった3階建て実例の中からおしゃれで便利な間取りアイデアをピックアップしてご紹介します。暮らしやすい3階建てを建てるコツも解説しますので、都心での家づくりを検討している方はぜひチェックしてみてください。

 

− contents −

■東京で3階建ての間取りを選ぶメリット
■東京の3階建て間取りアイデア
■暮らしやすい3階建て間取りをつくるコツ

 

 

■東京で3階建ての間取りを選ぶメリット

 

・エリア選択の幅が広がる

狭小地の3階建て外観

狭い土地も有効活用できる3階建てなら選べるエリアが増えるため、結果的に理想の住環境を実現しやすくなるのが大きなメリットです。特に東京都内の人気エリアは狭小地が多いため、3階建てでかなり選択肢が増えるはずです。

 

・土地代を安く抑えられる

3階建てとビルトインガレージの組み合わせ

3階建てでコンパクトな土地を選べば、購入費用を節約できるのも魅力的なポイントです。特に土地価格が高い東京23区内では、大きな節約効果が期待できます。土地で浮いた分の費用を建物に回して、より暮らしやすい間取りをつくれるのもメリットですね。

 

・駐車場を作りやすい

ビルトインガレージのある3階戸建て

2~3階で十分な床面積を確保できれば、1階をビルトインガレージにする選択肢も生まれます。地価が高い東京では、駐車場料金の節約効果はかなり大きくなります。

 

■東京の3階建て間取りアイデア

実際に東京都内で建てた3階建て住宅の中から、おしゃれで便利な間取りアイデアをご紹介します。詳細ページにはお住まい全体の写真やデータもありますので、気に入った間取りがあればぜひチェックしてみてください。

 

アイデア① 吹き抜け


  • 新宿区Y様邸 木造 3階建て
  • 敷地面積:53.39㎡(17.96坪)
  • 延べ床面積:84.93㎡(25.69坪)

二階リビングの吹き抜け空間

二階リビングの一部を吹き抜けにして、大きな開放感と明るい日差しを採り入れたおしゃれな空間です。鉄骨のスケルトン階段も、圧迫感を無くし上階の光を届けてくれます。

 

吹き抜けの明るい高窓

目線が入ってこない吹き抜けの高窓は、カーテンいらずでいつでも自然光たっぷり♪

 

【詳細】⇒最大限に空間を活かしたボリュームのある建物

 

アイデア② シューズインクロークのある広い玄関


  • 大田区 T様邸
  • 敷地面積:105.41㎡(約31.9坪)
  • 延べ床面積:134.34㎡(約40.6坪)

土間が広い3階建ての玄関

どうしても日当たりが悪くなってしまう1階は、居住スペースを作らず広い玄関を優先するのも一つのアイデア。23区内とは思えないほど広い玄関は、土地を有効活用できる3階建てならではの間取りです。

 

広い土間とシューズインクロークのある玄関

シューズボックスのほかに土間・フロア両方からアクセスできる大きなシューズインクロークも設置。お子さんのおもちゃやスポーツ用品を収納でき、いつでもきれいな玄関をキープできます。

 

【詳細】⇒「ただいま」が暖かい。家族団らんの工夫が随所に詰まった狭小住宅

 

アイデア③ ウォークインクローゼット&小屋裏収納


  • 文京区 K 様邸 /
  • 敷地面積:99.28㎡(30.03坪)
  • 延床面積:131.17㎡(39.67坪)

廊下を有効活用する収納

各居室の収納はもちろん、廊下の突き当りも収納スペースにするなど各フロアにまんべんなく使いやすい収納を配置。

 

ウォークインのファミリークローゼット

ファミリークローゼットとして活用できる大きなウォークイン収納は、小さなクローゼットを複数つくるより効率の良い間取りアイデアです。

 

屋根裏空間の収納

北側車線ギリギリまで拡張した3階部分も収納として活用。少しのスペースもムダにしない設計です。

 

【詳細】⇒法規制ギリギリまで広げた3階北側斜線部分は収納スペースに

 

アイデア④ 縦長リビングを広く見せる


  • 文京区 T様邸
  • 敷地面積:57.30㎡(17.33坪)
  • 延床面積:113.57㎡(34.35坪)

縦長リビングを広く見せるキッチン配置

間口が狭い縦長リビングを、間取りアイデアで広々と見せた3階建て住宅です。キッチンを長手方向に揃え、効率の良い動線と広い奥行感を両立させました。

 

二階リビングの折り上げ天井と明るい窓

折り上げ天井でお部屋の開放感もアップしつつ、間接照明と梁見せデザインで高級感も与えています。複数使いの縦スリット窓は、柱を残して耐震性を確保しつつ窓面積を増やし、明るい空間をつくるテクニックです。

 

【詳細】⇒間口が狭くて奥行きがある縦長敷地に狭小3階建て

 

アイデア⑤ ホームエレベーターで老後も安心


  • 文京区S様邸
  • 敷地面積:11.34坪(36.81㎡)
  • 延べ床面積:23.54坪(77.83㎡)

3階建て住宅のホームエレベーター

老後を見据えて新築時からホームエレベーターを設置したお住まいです。

 

玄関のホームエレベーター入り口

玄関から2階リビング・3階居室につながるエレベーターのおかげで、老後もそのまま暮らしやすい間取りになりました。重たい食材や洗濯物を持って階段を登らずに済むなど、普段の暮らしもサポートしてくれます。

 

【詳細】⇒約11坪の土地をめいっぱい活用。光あふれるリビングが魅力な3階建て

 

 

アイデア⑥ 階段+滑り台で楽しく♪


  • 文京区 O 様邸 /
  • 敷地面積:101.35 m²(30.71 坪)
  • 延床面積:176.12 m²(63.36 坪)

階段に滑り台を併設した三階建て住宅

階段が多い間取りを逆手に取り、滑り台を併設しておしゃれで楽しい空間にしてしまった間取りアイデアです。

 

滑り台と並ぶスケルトン階段

お子さんが小さい時期は楽しい滑り台として活用し、老後は階段幅を広げて暮らしやすくするといった使い方にも対応できるのがgood。スケルトン階段にして下の階に光を届けるなど、デザイン面にもこだわっています。

 

【詳細】⇒見た目の高級感を演出する外壁タイルにもこだわり

 

アイデア⑦ 夢のビルトインガレージ


品川区 O 様邸 /

敷地面積:35.05 m²(10.59 坪)

延床面積:84.37 m²(24.49 坪)


ビルトインガレージの内部

2・3階に十分な居住スペースを確保し、1階は愛車とバイクのビルトインガレージという夢のある間取りです。

 

バイクのあるおしゃれなビルトインガレージ

愛車の整備をしたり、デスクを置いて書斎にしたり、使い方の夢が広がる間取りアイデアですね♪

 

【詳細】⇒約10坪の敷地で1階ガレージ。解決策は1階に鉄骨、2~3階が木造の混構造

 

アイデア⑧ 開放的なルーフバルコニー


大田区 T様邸

敷地面積:105.41㎡(約31.9坪)

延べ床面積:134.34㎡(約40.6坪)


三階建ての屋上バルコニー

3階建ての高さを活かせば、プライバシー性の高いルーフバルコニーが作れます。お子さんが元気に遊ぶアウトドアリビング、天気が良い日のお布団干しスペースなど多目的に大活躍♪

 

【詳細】⇒「ただいま」が暖かい。家族団らんの工夫が随所に詰まった狭小住宅

 

 

■暮らしやすい3階建て間取りをつくるコツ

おしゃれな3階建てのリビング

 

・動線効率に注目する

上下階の移動が多い3階建ての間取りは、効率の良い動線をつくることが大切です。

極端な例ですが、1階に洗濯機があって3階のバルコニーが物干し場だと、移動距離が増えるので大変ですよね。逆に同じ階に洗濯機と物干し場がまとまっていれば、階段移動がなくなって負担を軽減できます。

家事動線・生活動線は複雑に絡み合っているためバランスを取るのはなかなか大変ですが、一つひとつの動きをシミュレーションして効率の良い動線を考えてみましょう。

 

・壁やドアの少ない間取りにする

上記の動線効率を高める方法のひとつとして、間仕切り壁やドアを減らしてシームレスに移動できるようにするのもおすすめです。

ドアを開閉する動作がなくなることで移動がスムーズになり、ワンフロアを広く使える点も三階建てと相性が良いです。寝室や子供部屋などの個室は確保しつつ、LDKを中心に壁の少ない間取りを考えてみてください。

 

・断熱性能が高いハウスメーカーを選ぶ

階段で上下階がつながることが多い3階建て住宅は、住まい全体の断熱性能を高めるのも暮らしやすく仕上げるコツです。断熱性能が高いと少ない光熱費で快適な室温をキープでき、間仕切りの少ない間取りも作りやすくなります。

現代の家づくりは高気密高断熱がスタンダードになりつつありますが、ハウスメーカー独自の取り組みにも注目してみましょう。

 

・収納を十分つくる

ワンフロアの面積がコンパクトになりやすい3階建て住宅は、十分な収納を確保することも大切です。収納が不足するとモノがあふれてしまい、移動や掃除を妨げて暮らしにくくなってしまいます。

居住スペースを犠牲にせず収納を増やすには、デッドスペースを活用する方法がおすすめ。特に3階建ては階段下のデッドスペースが増えるため、壁でふさがずに最大限活用してみましょう。天井裏のデッドスペースも、小屋裏収納やロフトとして活用できます。ムダなスペースを無くし、隅々まで使って収納を作りましょう。

 

・老後を見据えた間取り配置

3階建てのホームエレベーター

階段が増える3階建ては、老後の暮らしやすさも設計時に考えるべきポイントです。

水回りやリビングは2階にまとめて寝室を1階に移動できるようにしておけば、極力3階に行かず2階建てのように暮らすことができます。

さらにホームエレベーターや階段昇降機を設置できるようにしておけば、老後の選択肢を増やせます。お子さんが巣立ったあとのライフスタイルも見据えて間取りを考えてみましょう。

 

・3階建てに精通したプランナーと建てる

三階建てのリビングキッチン

上でご紹介したコツを駆使することはもちろんですが、やはり家づくりでは私たちプランナーのサポートとお客様の連携が何より重要になります。特に3階建てはプランナーの腕の差が大きく影響しますので、なるべく経験を積んでいる施工店を選ぶのがおすすめです。

多くの3階建てを手掛けたプランナーほど間取りアイデアの引き出しも多くなり、より暮らしやすいプランをご提案しやすくなります。ハウスメーカーを選ぶ際は、過去の施工事例や3階建てプランの充実度にも注目してみてください。

 

■三階建てで土地を有効活用し、理想のマイホームを♪

広い土地の確保が難しい東京エリアでは、効率的な3階建ても選択肢に入れて理想のマイホームを考えてみましょう。しっかり間取りに工夫すれば、おしゃれで暮らしやすいお住まいを作れますよ♪今回ご紹介した以外にもたくさんの3階建て施工事例がございますので、こちらもお時間のある時にぜひチェックしてみてください。

 

東京都内で三階建て住宅を検討するなら、私たちクレバリーホーム東京にもぜひご相談ください。たくさんの3階建て実績で培ったノウハウを元に、さまざまなご要望にお応えできるのが私たちの強みです。狭小地・二世帯住宅などどんな条件のお住まいのこともお気軽にお声掛けください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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