玄関とリビングを直結させる間取りで開放感のある暮らし
近年増えてきている、玄関とリビングが直結した間取り。玄関を開けるとすぐにリビングが広がり、空間と空間とを分ける扉や壁がないため空間を広々と使うことができます。
もちろん、そんな間取りにしてみたいけど『リビングが寒くなりそう…』『リビングが丸見えになるのはちょっと…』と気になることもたくさんありますよね。そこで今回は、玄関とリビングが直結した間取りにする時に気になるポイントや注意点をまとめました。
コラムのポイント
・玄関とリビングを直結させる間取りにすることで、広々としたリビングを実現することができます。
・開放感のある暮らしにつながるような、理想の暮らしを実現できるような間取りのポイントをおさえて理想の家づくりを進めていきましょう。
− contents −
◼ 玄関とリビングが直結した間取りの魅力
◼ 玄関とリビング直結の間取りはここに注意!
◼ 玄関とリビング直結の建築実例
◼ 開放感のあるリビングを!
玄関とリビングが直結した間取りの魅力
住空間が限られている東京では近年、玄関とリビングが直結した間取りを選ぶ人が増えています。
開放感のある間取り
玄関ホールや廊下がないため、玄関を開けた瞬間に開放感のあるリビングが広がります。廊下をなくす分、リビングを広くつくることができますし、余計な柱や壁がないため広々とした空間にすることができます。
使い勝手の良い広さ
玄関とリビングを直結させた分、土間をつくれば使い勝手の良いスペースが生まれます。廊下として使うよりも、荷物を置いたり作業をしたりと自由に使うことができます。もちろん、リビングそのものも広くつくることができるため、家族みんなが集まっても狭さを感じない空間にすることができます。
廊下スペースの活用
廊下があることで、室内は外気温の影響を受けにくくなりますが、後述する対策をとっておけばある程度解決することができます。それよりも、人が行き来するだけのスペースを確保してある廊下がなくなるだけで、間取りの自由度はグッとあがります。
掃除のしやすさ
開放感のある間取りなら、掃除も簡単です。扉や柱がない分、人間だけでなくお掃除ロボットも動きやすく簡単に掃除することができます。いつでもささっと掃除できるリビングなら、いつも綺麗な部屋をキープすることができますね。
リビング階段でさらに広々
玄関とリビングが直結した間取りにした場合、リビング階段を採用するケースが多くなります。リビング階段があれば、横の空間に開放感が生まれるだけでなく、縦の空間にも繋がりと開放感が生まれます。家全体をひとつの空間として、のびのびと過ごすことができます。
玄関とリビング直結の間取りはここに注意!
魅力ある玄関とリビングが直結した間取りですが、採用する時は注意しておきたいポイントがいくつかあります。
注意① 断熱性能の高い家にしておく
玄関とリビングが直結した間取りでは、『玄関からの冷気が寒い…』という後悔の声がよく挙がります。確かに、真冬に玄関を開けた時、冷気がリビングまで思い切り流れ込んでくることを考えると辛いですよね。しかし断熱性、気密性の高い家を建てれば、この問題に頭を悩まされることはありません。
断熱効果の高い床材や複層ガラス、建材などを使用し、室内の温度を一定に保つ『高断熱住宅』なら、玄関から冷気が流れてきても急に室内が冷えることはありません。また、『高気密住宅』なら隙間からの空気の出入りが少ないため、玄関越しに冷気を感じることもほとんどありません。
住宅の性能の高さは、ハウスメーカーによってまちまちです。玄関とリビングが直結したデザイン性の高い間取りを採用する時は、性能も合わせて確認しておきましょう。
気密性や断熱性に関しては『高気密住宅ってどんな家?』『高断熱住宅ってどんな家?』に詳しくまとめています。
注意点② 外から室内が見えやすい
玄関とリビングが直結した間取りの場合、外からリビングが丸見えになってしまうという難点があります。来客があった時や荷物が届いた時、リビングも常に綺麗な状態にしておかなければならないというのは、ストレスに感じるかもしれません。
片付けるのは苦手だけど、玄関とリビングが直結した間取りにしたい!という場合は、目隠しになる柱や壁を部分的に設けると良いでしょう。柱や壁をアクセントにすることができますし、いざという時は柱や壁の裏に荷物を押し込むこともできます。柱の色だけ変えたり、タイルを貼ったりすれば一気におしゃれな空間になります。
注意③ 収納スペースを確保しておく
玄関とリビングが直結した間取りの場合、どこに収納スペースをつくるか?が問題になります。というのも、最近はシューズクロークのような玄関スペースを利用した収納の人気が高まっているためです。
シューズクロークは靴を収納するだけでなく、子どものおもちゃやベビーカー、アウトドアグッズ、ゴルフバッグ、冬のコートなど、外に出る時に使うものも収納できるためかなり重宝します。せっかく開放感のある間取りにするなら、開放感を際立たせられるように綺麗な状態をキープしたいもの。玄関の位置が決まると必然的に収納スペースの位置も決まりますが、使い勝手の良い場所に確保できるようにしておきましょう。
注意④ 臭いが広がりやすい
開放感のある空間は、どうしても臭いが広がりやすくなります。特に玄関とリビングが直結している場合、玄関までカレーやラーメン、ニンニクなどの香りが広がってしまう可能性も。リビング階段があれば、さらにその臭いは2階にまで広がっていきます。
広がりやすい臭いを充満させないためにも、室内の換気設備を整えておきましょう。最近の家は24時間換気システムが整っているので、正しく活用すれば安心です。
注意⑤ 間取りの自由度が下がってしまう
注文住宅の魅力といえば、なんといっても間取りの自由度が高いことです。リビングの広さやキッチンのデザイン、お風呂のサイズなど、好きなように決めることができます。
しかしリビングと玄関が直結した間取りの場合、この自由度が一気に低くなります。というのも、この間取りを採用してしまうと、階段の位置やキッチンのサイズなどが必然的に決まってしまうためです。自由度が下がるのは避けたい…という場合は、間取りを採用するかどうか考え直した方が良いかもしれません。ただ、希望する間取りによっては実現できることもあるため、まずはハウスメーカーに相談してみましょう。
玄関とリビング直結の建築実例
吹き抜けのある広々リビング
玄関から直結したこちらのリビング。玄関から入るとすぐに、明るいリビングが広がっています。実はこのお家、車椅子での生活もしやすいように考えられた間取りになっています。車椅子の出入りがしやすいように玄関とひと続きになったリビングは、かなり生活しやすそうですね。
2階リビングにつながる吹き抜けも設置されており、開放感抜群。1階にいても、2階で過ごす家族との繋がりを味わいながら過ごすことができます。
開放感のあるリビングを!
玄関とリビングを直結させる間取りにすることで、広々としたリビングを実現することができます。開放感のある暮らしにつながるような、理想の暮らしを実現できるような間取りを新居に取り入れてみませんか?
家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。クレバリーホーム東京は、ハウスメーカーとして様々な経験やデータを持っています。省エネルギーの家づくりに関する疑問は、クレバリーホーム東京にお問い合せください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。