東京でビルトインガレージをつくるメリット|3階建てビルトインガレージの間取り実例

おしゃれなビルトインガレージとバイク

広い土地の確保が難しい東京エリアでは、駐車場をつくる場合ビルトインガレージと3階建ての組み合わせになることが多いです。

今回は実際に東京でつくったビルトインガレージの間取り実例をたくさんご紹介します。

使いやすいビルトインガレージの間取り設計のポイントやよくあるギモンも集めました。

 

− contents −

■東京でビルトインガレージをつくるメリット
■【東京】おしゃれなビルトインガレージの間取り実例
■使いやすいビルトインガレージ設計のポイント
■ビルトインガレージでよくあるギモン

 

■東京でビルトインガレージをつくるメリット

 

・駐車場代がかからない

3階建てのビルトインガレージ付き住宅

東京都内では月極駐車場の料金が高いため、ビルトインガレージがあると車の維持コストをかなり下げることができます。23区内だと月極駐車場は1~3万円の場所が多く、年間にすると12~36万円の費用が節約になります。長期的なスパンになると、節約効果もかなりインパクトがありますね。

 

・盗難やイタズラから愛車を守りやすい

シャッター付きのビルトインガレージ

自宅内のビルトインガレージは、大切な愛車を盗難やイタズラから見守りやすいのも大きなメリットです。シャッターを付けて外部から侵入できないような間取りもできますし、オープンスタイルでも監視カメラやセンサーライトで防止につながります。

 

・子育てしやすい

すぐ車に乗れるビルトインガレージ付きの戸建て

アクセスが良好な土地が多い東京都内ですが、子育てシーンでは車があると便利なことも多いです。深夜の急な発熱で病院に行くとき、雨の日の送り迎えなど、駐車場への移動が無くなるとかなり助かりますよね。

 

・趣味スペースにもなる

収納もあるビルトインガレージの内部

車やバイクのお手入れ、ロードバイクや釣りなどのアイテムメンテナンスなど、ビルトインガレージを趣味スペースとして活用できるのも魅力ポイント♪工作やアイテムの整備など、家の中だと難しい趣味をこなす場所にもピッタリです。

 

・駐車場を貸し出して副収入を得られる

シャッター付きビルトインガレージ

最近は自宅の駐車場を時間貸しできるマッチングサービスが増えており、使わない時期は副収入を得ることができるのもメリットの一つです。駐車場ニーズが多い東京ならではの運用方法です。

 

 

■【東京】おしゃれなビルトインガレージの間取り実例

さっそく、実際に東京で建てたビルトインガレージ付きのお住まいを紹介します。詳細ページに詳しい全体の写真を用意していますので、気に入ったデザインがあったらチェックしてみてください。

 

実例①

  • 江東区M様邸
  • 敷地面積:52.54㎡ (15.89坪)
  • 延床面積:111.10㎡ (33.60坪)

スルータイプのビルトインガレージ

15坪のコンパクトな土地を有効活用し、さりげないデザインのビルトインガレージに仕上げました。乱形石張りの土間がおしゃれなアクセントになっています。

 

【詳細】⇒見所は玄関と連続した和室を設けた広々エントランス

 

 

実例②

  • 文京区 T様邸
  • 敷地面積:57.30㎡(17.33坪)
  • 延床面積:113.57㎡(34.35坪)

細長い土地をビルトインガレージで有効活用

間口が狭い土地を有効活用した、外観デザインになじむスタイリッシュなビルトインガレージです。二階の窓に縦スリットをチョイスし、縦のラインを強調しているのもおしゃれなデザインのポイント。日当たりが悪くなってしまう1階は駐車場にして、2~3階を居住空間にすると明るくおしゃれなお部屋づくりにもなります。

 

【詳細】⇒間口が狭くて奥行きがある縦長敷地に狭小3階建て

 

実例③

  • 品川区S様邸
  • 敷地面積:53.49㎡(16.15坪)
  • 延床面積:123.15㎡(37.25坪)

品川区のビルトインガレージ付き住宅

月極駐車場の家賃相場が高く空き物件を見つけるのも難しい品川区では、ビルトインガレージのメリットも大きいです。半地下を活用したビルトインガレージは、モダンテイストの外観とマッチしておしゃれなアクセントにもなっています。

ガレージ上にインナーバルコニーをつくるなど、少しのスペースも無駄にしないアイデア間取りも必見です。

 

【詳細】⇒部屋の高さ、建具・家具配置までギリギリを極めた家

 

実例④

  • 文京区 O 様邸 /
  • 敷地面積:101.35 m²(30.71 坪)
  • 延床面積:176.12 m²(63.36 坪)

ベランダのオーバーハング下に作ったビルトインガレージ

ベランダのオーバーハングを活用し、玄関から雨に濡れず車に乗り降りできる仕様に。さらに専用の出入り口も設け、後部座席やトランクからの荷物出し入れもしやすくなっています。

 

【詳細】⇒見た目の高級感を演出する外壁タイルにもこだわり

 

実例⑤

  • 品川区 O 様邸 /
  • 敷地面積:35.05 m²(10.59 坪)
  • 延床面積:84.37 m²(24.49 坪)

10坪の土地に作ったビルトインガレージ

わずか10坪強の狭小地を有効活用し、二方向から出入りできるシャッター付きのビルトインガレージを設計しました。

 

2方向から車とバイクを出し入れできるビルトインガレージ

正面に車を停めているときも、サイドの出入り口からバイクを出し入れできるレイアウトです。

 

ビルトインガレージを通るおしゃれな階段

二階のリビングへつながる中央の階段は、愛車を眺めながら上り下りできる素敵なビュースポットに♪

 

【詳細】⇒約10坪の敷地で1階ガレージ。解決策は1階に鉄骨、2~3階が木造の混構造

 

■使いやすいビルトインガレージ設計のポイント

夜のビルトインガレージ

 

・動線効率

ビルトインガレージの間取りでまず考えるべきは、車への乗り降りや荷物の積み下ろしの際の動線効率です。玄関と座席の位置関係に配慮し、スムーズに乗車できる動線を考えないと使いにくいガレージになってしまいます。

ドアを開けたときに回り込む必要がないように、実際の寸法をシミュレーションして考えてみましょう。

 

・寝室との位置関係

車を出し入れするときのエンジン音が気になるケースがあるため、ビルトインガレージと寝室の位置関係には注意しましょう。ガレージの目の前はもちろん、真上も音が気になって起きてしまう可能性がありますので避けるのが無難です。

 

・車の出し入れしやすさ

壁に囲まれたビルトインガレージは一般的な駐車場より出し入れしにくいケースも多いため、前の道路幅と合わせて考える必要があります。

 

  • 乗用車 幅2500mm×奥行5500mm
  • 軽自動車 幅2300mm×奥行4000mm

 

一般的には上記の寸法が最低必要と言われていますが、ビルトインガレージの壁位置と前の道路幅によっては不十分なケースもあります。実際の車の動きをシミュレーションしながら、スムーズに出し入れできる寸法を考えましょう。可能であれば広い場所を使って、現場の状況を再現しながら考えてみるのがおすすめです。

 

 

 

■ビルトインガレージでよくあるギモン

広い間口のビルトインガレージ

 

・耐震性は問題ない?

一階部分に大きな開口部ができるビルトインガレージの耐震性を心配する方も少なくありません。日本の戸建て住宅は耐震基準を満たさないと建てられませんが、ビルトインガレージをつくるならさらに耐震性にこだわる必要があります。

例えばビルトインガレージのある一階は鉄骨造で補強し、2~3階は木造にするなど、工法を使い分ける方法も。ビルトインガレージを検討するなら、強度を保って開口部に対応できる技術力のあるハウスメーカーを選びましょう。

 

ヒロイエの詳細ページ

【参考】⇒大開口・大空間の家「ヒロイエ」

 

・居住スペースが狭くなる?

ガレージの分居住空間が減るイメージがありますが、ビルトインガレージは延べ床面積から除外される緩和措置があるため、かえって土地を有効活用できるケースが多いです。いくつかの条件がありますが、ガレージを延べ床面積の5分の1に納めれば計算から外すことができます。

建ぺい率の関係で土地ギリギリまで建物を作れない場合も、ビルトインガレージなら全面活用できる可能性があります。検討中の土地とビルトインガレージの相性なども含め、私たちプロにご相談ください。

 

■車を使うなら便利なビルトインガレージも検討しましょう

交通の便が良い東京エリアですが、子育てや老後のことを考えると自宅に駐車場があるメリットは大きいです。車を使うライフスタイルなら、ビルトインガレージを積極的に検討してみてください。

私たちクレバリーホーム東京は、さまざまな工法を活用した柔軟な設計力で、土地の広さやライフスタイルにあわせた理想のお住まいを提案しています。ただ車を停めるスペースをつくるのではなく、便利で素敵な暮らしを実現するためのビルトインガレージを一緒に考えてみませんか?ここではご紹介しきれないたくさんのビルトインガレージ施工事例もございますので、こちらもお時間のある時にぜひご覧ください。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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