おしゃれな細長い家の暮らしやすい間取りアイデア|東京の狭小住宅実例

ビルトインガレージのある細長い3階建ての家

東京をはじめとする都市部では広い土地を見つけるのが難しく、希望エリアだとどうしても細長い家になってしまうケースも少なくありません。

間口が狭く「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い土地の家づくりは難しそうですが、間取りに工夫すれば十分おしゃれに暮らしやすく仕上がります。

今回は実際に建てた細長い家の中から間取りアイデアをピックアップしてご紹介します。細長い土地の家づくりで後悔を防ぐポイントも解説しますので、なかなか良い土地が見つからない方もぜひチェックしてみて下さい。

 

− contents −

■細長い家も工夫次第で素敵なマイホームに♪
■細長い家のおしゃれで暮らしやすい間取りアイデア
■細長い家でよくある後悔ポイントと対策

 

 

■細長い家も工夫次第で素敵なマイホームに♪

細長いLDK

建築基準法では道路と土地が2メートル以上の幅で接するよう義務付けられていますが、実際は6メートル以下だとかなり細長い家になります。細い土地の家づくりは一般的な土地より難易度が高いことは確かですが、間取りに工夫をすれば素敵なマイホームに仕上げることは不可能ではありません。

土地の競争率が高い都市部の場合、細い土地も選択肢に入れた方が良い物件に出会う確率が高くなります。環境も含めたトータル面では郊外より暮らしやすくなるケースも多いですから、ぜひ積極的に検討してみてください。

 

■細長い家のおしゃれで暮らしやすい間取りアイデア

さっそく実際の間取りアイデアをチェックしていきましょう。それぞれの詳細ページにはお住まい全体の写真もありますので、気に入った物件はそちらもぜひご覧ください。

 

【間取り編】

 

・ロフト

空間を有効活用するロフト

最上階の屋根形状を活かし、床面積を消費せず新たなスペースを生み出せるロフトと細長い家の相性はばつぐんです。コンパクトなロフトでもかなり収納力がアップし、ベッド替わりの就寝スペースにもなります。

 

【詳細ページ】⇒【もくよん】防火地域内の木造4階建て

 

・スケルトン階段

3階建てのスケルトン階段

蹴込みや壁の無いスケルトン階段で、縦長のLDKに光と解放感をプラスした間取り事例です。階段ホール自体がお部屋の一部に見えることで、実質2畳前後空間が広がっているのもgood♪階段自体がおしゃれなアクセントになっているのも、大きなメリットです。

 

【詳細ページ】⇒オープンな鉄骨階段、吹抜けなど光を多く取り入れた素敵なお住まい

 

・吹き抜け

細長い家の吹き抜けリビング

ワンフロア使ったLDK空間に吹き抜けを組み合わせ、広々としたおしゃれ空間に仕上げました。キッチンは通常の天井高で上階の床を確保し、最小限の床面積で開放感をプラスしています。

吹き抜けは高窓からたっぷり自然光も入り、おしゃれ度がグッとアップする間取りアイデアです。

 

【詳細ページ】⇒最大限に空間を活かしたボリュームのある建物

 

・折り上げ天井

縦長リビングと折り上げ天井の組み合わせ

床面積の関係で吹き抜けが難しいなら、少しだけ天井高をアップする折り上げ天井もおすすめ。こちらの事例のように間接照明や化粧梁を組み合わせれば、高級感のある仕上がりも得られます。

お部屋の長手方向にキッチンを配置し、奥行感を強調しているのも広く見せるテクニックです。

 

【詳細ページ】⇒間口が狭くて奥行きがある縦長敷地に狭小3階建て

 

 

【外観編】

・ビルトインガレージ

細長い土地を活かすビルトインガレージ

間口の狭い土地を最大限有効活用し、一台分のビルトインガレージを設置。カーポートなしで雨風から愛車を守れるうえ、外観のアクセントとしても活躍してくれるおしゃれなアイデアです。

 

【詳細ページ】⇒部屋の高さ、建具・家具配置までギリギリを極めた家

 

・ルーフバルコニー

開放的なルーフバルコニーの間取り

お庭を設けるのが難しい細長い土地で、素敵なアウトドアリビングとして活用できるルーフバルコニーを設置。普通のお庭では得られない開放感の中で、目線を気にせず自分時間を送ることができます。

 

【詳細ページ】⇒約10坪の敷地で1階ガレージ。解決策は1階に鉄骨、2~3階が木造の混構造

 

 

■細長い家でよくある後悔ポイントと対策

 

・日当たりが悪い

南北方向に細長い建物の場合、南側の窓面積が減るため室内の日当たりを確保するのが難しくなります。日当たりが悪く暗いお部屋は実際の床面積より狭く見えてしまうことが多く、いざ完成してから後悔する方が多いパターンです。

【対策①】⇒吹き抜けで光を届ける

吹き抜けホールの高窓

南側の窓面積を広げることができないときは、吹き抜けで上の階から光を家中に届けるのが効果的です。特にリビングなど日中過ごすことが多いお部屋は、吹き抜けの明るさと開放感のメリットが大きいのでおすすめ。床面積的に吹き抜けが難しい場合、階段をうまく活用して自然光を階下に送るのも一つの手です。

 

【対策②】⇒二階リビングにする

明るい二階リビングの間取り

細長い土地は両脇の家が近く1階はどうしても日当たりが悪くなりやすいため、採光面で有利な2階にリビングを配置するのも効果的。動線の中心にリビングがあると移動効率も良くなるので一石二鳥です。

 

・動線効率が悪い

細長い家は両端の距離が長くなるため、水回りや居室の配置に注意しないと家事動線や生活動線の効率が悪くなりやすい点も要注意。実際に暮らし始めて、前の家より家事効率が低下したという失敗談は少なくありません。

【対策】⇒家事に関する間取りをまとめる

洗面と収納をまとめた間取り

家事動線効率の悪化対策としては、家事で使う間取りをなるべく近くにまとめて移動距離を短くするのが効果的です。

例を一つ上げると、買い物から帰ってきて玄関からキッチンまでの距離が近ければ、動線効率が良くなります。洗濯機・バルコニー・クローゼットなど、一連の作業に関わる間取りを近づけることも大切です。なるべくリアルに家事をシミュレーションして、効率の良い間取りを考えてみましょう。

 

・収納が足りない

細長い家に限らず、収納不足は家づくりの後悔で常に上位に挙げられる内容。完成した住まいにリフォームで収納を追加するのはかなり難しいため、しっかり新築時に考えておく必要があります。

【対策】⇒デッドスペースを活用する

階段下のデッドスペースを有効活用した部屋

居住スペースとのバランスでクローゼットをつくるのが難しいときは、屋根裏や階段下などのデッドスペースに注目してみましょう。本来壁や天井に隠れてしまう場所を活用すれば、床面積を消費することなく収納力をアップできます。ロフトや小屋裏収納など、空きスペースを活用してみてください。

 

 

・やっぱり狭い

短辺方向の壁が近くなる細長い家は、間取りに工夫しないと圧迫感や狭さを感じやすいのも後悔につながるポイントです。引っ越し後家具を入れたら思ったより狭くなってしまい、後悔するパターンも多いです。

【対策】⇒廊下のない間取りにする

廊下をなくした3階建ての間取り

細長い家を広く見せるには、廊下や間仕切りのない間取りにするのが効果的です。壁をなくして奥行を長く見せることで、実際の床面積以上の解放感を演出することができます。「冷暖房効率が心配」と言う方も多いですが、現代の高気密・高断熱住宅なら十分対策できます。

 

 

・駐車場/駐輪場がないと不便

居住スペースを重視して月極駐車場を選んだものの、やはり不便を感じるというケースも多いです。駐輪場がない・狭い家も、お子さんの成長などで自転車が増えたとき後悔しやすいです。

 

【対策】⇒ビルトインガレージをつくる

細長い家のビルトインガレージ

細長い土地は駐車場をつくるのが難しいイメージがあると思いますが、ビルトインガレージで解決できる場合もあります。日当たりの悪い1階は玄関と駐車スペースとして割り切り、2・3階に明るい居住スペースを確保するのも一つの手です。

 

 

 

■細長い土地でも工夫しておしゃれなマイホームを♪

東京や大都市圏で見かけることが多い細長い土地でも、上手く工夫すればおしゃれで暮らしやすいマイホームを建てることができます。価格が安く条件の良い物件が見つかるケースもあるので、細長い土地も積極的に検討してみてください。

東京都内での狭小住宅づくりは、私たちクレバリーホーム東京にぜひご相談ください。細長い土地はもちろん多くの狭小地家づくりをお手伝いした経験をもとに、土地の広さに関わらず理想のマイホームをご提案します。ここでご紹介しきれないたくさんの施工事例もございますので、こちらもぜひご覧ください。「10cmも無駄にしない®️家づくり」で、理想のマイホームを考えてみませんか?スタッフ一同お待ちしております。

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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