シューズクロークの間取りを決める5つの間取りポイントと注意点

alt=”シューズクロークの間取りポイント”

たくさんの靴だけでなく、荷物も収納することができるシューズクローク。収納力抜群で使い勝手も良いため、近年人気のある設備です。でも、どのくらいのサイズが必要?どんな間取りにしたらいい?とわからないことも多いもの。
そこで今回は、シューズクロークの間取りタイプや間取りを考える時のポイントをご紹介します。注文住宅の間取り計画にぜひお役立てください。

 


コラムのポイント
・シューズクロークがあれば、省スペースながらたっぷりの荷物を収納することができるため、玄関をいつも清潔に保つことができます。
・限られたスペースでも設置可能です。建築実例を参考にしながら、ぜひ検討してみてください。


 

− contents −

◼ シューズクロークの間取りタイプ
◼ シューズクロークの間取りポイントと注意点
◼ シューズクロークの建築実例
◼ シューズクロークでスッキリ使いやすい玄関に!

 

 

 

 

 

シューズクロークの間取りタイプ


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シューズクロークとは、玄関の横に設置した収納スペースのことです。靴だけでなく、上着や外遊びで使うおもちゃ、災害時の避難グッズなど様々なものを収納することができます。ウォークインクローゼットとは異なり、外で使うものや外出時に持っていくものなど、家の中ではあまり使わないものを保安するスペースとして重宝しています。

このシューズクロークの間取りは、大きく2つに分けることができます。それぞれの特徴をみてみましょう。

 

ウォークスルータイプ


人が通り抜けられる間取りになっているシューズクロークのことを『ウォークスルータイプ』といいます。玄関からシューズクローク、そのままリビングへ…という効率の良い間取りになっているため、時短や効率の良さを重視の方にとっては魅力的な間取りです。

ウォークインタイプ


一方のウォークインタイプは、通り抜けできないタイプのシューズクロークです。出たり入ったりするため動線や効率という視点ではウォークスルータイプに劣るものの、収納量の多さや省スペースでも満足のいく収納を確保できる点などが魅力です。

どちらの間取りを選ぶのかは、建てる家のサイズや収納する物の量などによって変わります。
とにかく効率を重視したい、という場合はウォークスルータイプ、小さくてもいいから収納スペースが欲しい、効率はそこまで求めていない、という場合はウォークインタイプがおすすめです。

 

 

 

シューズクロークのメリット・デメリット


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それでは、シューズクロークのメリット、デメリットをそれぞれみてみましょう。

 

メリット

玄関がスッキリと片付く

靴や子どものおもちゃ、冬のコートなど、玄関にそのまま置きっぱなしにしてしまうとごちゃごちゃするものも、スッキリと片付けることができます。

おしゃれな玄関にすることができる

スッキリと片付いていれば、その空間はセンス良くおしゃれに見えます。シューズクロークがあれば、空間の美しさを際立たせるおしゃれな玄関にすることができます。

 

デメリット

スペースによっては設置不可能

シューズクロークをつくるには、ある程度のスペースが必要です。間取りの関係上、希望する広さが確保できない、その分リビングが狭くなる、といったデメリットがあります。

整理しておかないと使いにくい

とりあえず…と物を詰め込んでしまい、使い勝手の悪いスペースになる可能性が。不要な物が溜まっていないかこまめにチェックしておかないと、せっかくのスペースが物で溢れかえってしまいます。

 

 

 

シューズクロークの間取りポイントと注意点


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実際に間取りを考えていく時は、以下のポイントをおさえながら必要な広さを考えていくようにしましょう。

収納量を考える

『何を』『どれだけ収納するのか』によって、必要なシューズクロークの広さは変わります。あったら便利!で設置するのではなく、何をどのくらい収納する予定なのか考えた上で設置するようにしましょう。
思いのほか収納するものがなく、シューズクロークは必要なかった…ということもあります。スニーカーやサンダルなどコレクションしている靴が多い場合は、魅せる収納ができるスペースを確保するようにしましょう。

最適な広さを選ぶ

収納する物の量が決まれば、シューズクロークとして最適な広さを決めることができます。子どものベビーカーやアウトドアグッズなど、外に持ち出す物が多い場合は広めに設計しておきましょう。
収納量が多いにも関わらず、あまり広いスペースが取れない…という場合は、可動式の棚を天井まで設けたり、フックやポールを設置したりして、デッドスペースなく収納できるように工夫してみましょう。

通路幅を考える

どのくらいの通路幅を設けるのかによって、間取りが変わってきます。ウォークインタイプの場合、そこまで幅がなくても物を出し入れすることはできますが、ウォークスルータイプの場合はある程度の広さがなければ移動や荷物の出し入れが難しくなります。
また、収納量が増えてくると必然的に通路幅が圧迫してきます。そのような状況も考えた上で、通路幅を決めていきましょう。

 

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動線を考える

特にウォークスルータイプの場合、動線を考えて間取りを決めていくことが大切です。外から帰ってきたら、コートをハンガーにかけてカバンを置き、そのまま洗面所で手を洗ってリビングへ…という動線が整っていれば無駄な動きが生じません。もちろん、ベビーカーを置いて子どものおもちゃやカバンを置き、そのままお風呂へ…という子ども目線の動線も整えておけば、大変な子育ての負担も少しは和らげることができます。

玄関のバランスを考える

玄関はその家の顔とも呼ばれるほど、重要なスペースです。シューズクロークを広くつくりたいがために、玄関が狭くなってしまった…となると、バランスが悪くなってしまいます。
玄関全体のバランスを考えながら、バランスよくシューズクロークスペースを決めていくようにしましょう。

臭い対策をしておく

シューズクロークはどうしても臭いが溜まりやすい場所。特に梅雨の時期や湿度の高い時期は、湿気がこもり臭いが充満します。こまめに換気できるよう、窓や換気扇を設置しておきましょう。換気システムを整えておくことは、感染症対策にもつながります。

 

 

 

シューズクロークの建築実例

それではクレバリーホームが手がけたシューズクロークをご紹介します。

白で統一された明るい玄関

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玄関のすぐ横に設置された、ウォークインタイプのシューズクローク。普段使いの靴だけでなく、外遊びグッズやベビーカーなど泥が付きがちな大物まで収納することができます。

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玄関タイルを白、フロアは大理石調の白、壁紙も白、調湿防臭効果のあるエコカラットも白とそれぞれ
材質の異なる白色にすることで、明るくスッキリとした印象の玄関に。毎日の帰宅が楽しみになりますね。

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工夫満載の玄関収納

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玄関脇に設置されたシューズクローク。省スペースながら埋め込み式の小物&スリッパラックですっきり収納を増やしています。そして通常はデッドスペースになってしまう部分も、三角の造作棚を設ける事で小物を飾れるスペースに。

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広いスペースが確保できなくても、工夫次第で使い勝手の良い収納をつくることができる見本のようなお家です。

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 3階建て屋上付き狭小住宅

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玄関に広々とつくられたこちらのシューズクロークは扉のないウォークインタイプ。壁面をうまく使えるように、可動式の棚が設置されています。フックも設置されており、冬のコートも家族分掛けることができます。

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奥まった土間部分も設計されているため、ベビーカーやゴルフ道具といったあまり見えないスペースに片付けたい…という物も死角に収納することができますね。

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シューズクロークでスッキリ使いやすい玄関に!


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シューズクロークがあれば、省スペースながらたっぷりの荷物を収納することができるため、玄関をいつも清潔に保つことができます。限られたスペースでも設置可能なので、ぜひ検討してみてください。間取りの条件上設置可能なのか、もっとうまく活用するアイディアが欲しい、という場合は、お気軽にご相談ください。

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。クレバリーホーム東京は、ハウスメーカーとして様々な経験やデータを持っています。省エネルギーの家づくりに関する疑問は、クレバリーホーム東京にお問い合せください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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