二世帯住宅の間取りはどうする?トラブルにならない間取り例まとめ
せっかく一緒に暮らすことになったのに、トラブルばかり、揉めてばかり、という暮らしはしたくないですよね。二世帯住宅での暮らしを選ぶのであれば、トラブルにつながる失敗例をしっかりと把握した上で、対策を講じて間取りも考えていくことが大切です。
このコラムでは、みんなが笑顔で暮らせるように、二世帯住宅づくりが実現するように、二世帯住宅での暮らしの失敗例と対策、間取り例をご紹介します。これからの家づくりにぜひお役立て下さい。
コラムのポイント
・価値観もライフスタイルも違う世帯が、暮らしを共にする二世帯住宅。日々生活していく中で『失敗した…』と多くの人が感じるポイントと対策をおさえておけば、不要なトラブルを避けることができます。
・どのような間取りを選び二世帯住宅の家づくりを進めていくのか、実例も参考にしながら計画的に考えていくようにしましょう。
− contents −
◼ 揉めがち?二世帯住宅での暮らし失敗例と対策
・失敗例1 玄関を共有にしてしまった…
・失敗例2 リビングでくつろげない…
・失敗例3 キッチン、使いづらい…
・失敗例4 お風呂でゆっくりできない…
・失敗例5 生活音がストレスに…
◼ 失敗しない二世帯住宅の間取りタイプは?
◼ 二世帯住宅間取り例
◼ 笑顔で暮らせる二世帯住宅の家づくりを!
揉めがち?二世帯住宅での暮らし失敗例と対策
価値観もライフスタイルも違う世帯が、暮らしを共にする二世帯住宅。日々生活していく中で『失敗した…』と多くの人が感じるポイントと対策をおさえておけば、不要なトラブルを避けることができます。
失敗例1 玄関を共有にしてしまった…
夜遅くの帰宅や外出に気をつかったり、誰が遊びに来ているのかすぐにわかったり、と共有することで気を使うことも多くなる玄関。こんな時間に出ていくの?とライフスタイルが違うにも関わらず口を出してしまい、トラブルになることが多々あります。
プライバシーを優先させるためにも玄関を分けておき、お互いのプライベートには口を出さない、と事前に話し合っておくことが大切です。
失敗例2 リビングでくつろげない…
みんなで集まってワイワイする時間は楽しいものの、賑やかになりすぎてしまうとストレスになります。子世帯の友人家族が集まっていたり、親世帯が朝早くからずっとテレビを見ていたりすると、のんびり過ごしたくても言い出せず、我慢せざるをえないこともありますよね。
リビングはみんなのもの、と割り切った上でどう使うのがお互い心地よいのかを話し合い、ミニリビングをつくってそれぞれの世帯が単独でくつろぐことができる空間をつくる、というのもひとつの手段です。
失敗例3 キッチン、使いづらい…
キッチンは女の城!という言葉があるほど、キッチンに対して思い入れのある女性は多いもの。そのため、お姑さんがほとんど仕切っていて使いづらい、小腹が空いた時に料理をつくりにくい、などの声が失敗例としてよく挙がります。また、2世帯でキッチンを共有するため、冷蔵庫が狭かったり収納が足りなかったりもします。
それぞれ使用できるスペースを決め、みんなが快適に使えるように事前に話し合っておくことが大切です。キッチンの使い方で嫁姑問題が勃発しそうになるのであれば、中立の立場になれる人が共有スペースであることをしっかりと伝えるようにしましょう。
失敗例4 お風呂でゆっくりできない…
お風呂がひとつだと、好きな時間にお風呂に入れなかったり、夜遅くの入浴に気を使ったり、脱衣場に人が入ってくるのではとヒヤヒヤしたり、なかなかくつろぐことができません。家族の人数が多い場合、最後の入浴時間が深夜になることにストレスを感じることもあるでしょう。
入浴時間をしっかりと決める、シャワールームを設けていつでも入浴できるようにする、などの工夫がお勧めです。
失敗例5 生活音がストレスに…
ライフスタイルが違うと、家の中での過ごし方は大きく変わります。そのため、夜中にお風呂に入ったり、早朝からテレビを見ていたり、深夜に電話で話をしていたり、と自分と異なるライフスタイルから生じる生活音にストレスを感じることも多々あります。
水回りと寝室は離しておく、防音対策をしっかりとしておく、など家づくりの段階で工夫しておくことで、ある程度の生活音によるストレスを軽減することができます。もちろん譲れない部分は明確にした上で、歩み寄る姿勢をお互い持つことが大切です。
失敗しない二世帯住宅の間取りタイプは?
二世帯住宅の間取りは大きく『完全分離型』『部分共有型』『完全共有型』の3つに分けられます。
完全分離型
玄関からリビング、キッチンなど全ての生活スペースが完全に分けられている間取りを、『完全分離型』といいます。
全ての設備が2つ必要になること、ある程度広い土地が必要なこと、などで家づくりにかかる費用は高くなります。
部分共有型
玄関とリビングだけ共有、水回りだけ共有、など部分的にスペースを共有している間取りを『部分共有型』といいます。
完全分離型と比べると建築費用はおさえることができますが、プライバシーの確保がやや難しくなります。
完全共有型
リビングにキッチン、水回りなど全てのスペースを共有する間取りを『完全共有型』といいます。
個室以外は全て共有になるため、建築費用は3つのタイプの中でも最もおさえることができますが、共に過ごす時間や共有スペースが多いことでトラブルになりやすい間取りでもあります。
完全分離型の間取りは、二世帯住宅といっても共有スペースがほとんどないため、最もトラブルになりにくい間取りです。とはいえ、それ以外の間取りがトラブルになりやすいというわけではなく、間取りを工夫したり事前に話し合ったりしておくことで、大きなトラブルは避けることができます。
自分たちはどのような生活を送りたいのか、暮らしにどんな価値観を持っているのか、どんな将来設計をしているのか、など話し合った上で、間取りを決めていくようにしましょう。
二世帯住宅間取り例
【屋上付き二世帯住宅】敷地36.25坪|延床82.81坪!
変形地でも『鉄骨造並み』の広い間口で車3台が置けるビルトインガレージ
江東区 A様邸
119.82㎡(約36.25坪)
273.76:㎡(約82.81坪)
将来、二世帯住宅として暮らしていけるように考えて建てられたこちらのお家。
家の真ん中に、ホームエレベーターを設置しています。そのため、どの部屋からでも移動がスムーズになる上、重い荷物の移動、弱った足腰での昇り降りも楽チンです。
広々としたキッチンは、大人数の料理もつくりやすそうです。スムーズに移動もできるため、テキパキと料理ができそうですね。
玄関や各部屋に収納スペースがたっぷり設置されているため、片付いた気持ちの良い部屋をキープできそうです。
道路からの人目を遮るために、あえて窓の設置数を少なくしているため、光をどのように室内に取り込むのかが課題でした。
しかし吹き抜けをつくり、窓を縦に配置することで問題解決。吹き抜けからリビングに穏やかな光が差し込み、落ち着いた空間に仕上がりました。
小上がりの畳スペースが、世代を超えて集まり談笑するスペースとしてとても役立ちそうです。
笑顔で暮らせる二世帯住宅の家づくりを!
価値観もライフスタイルも違う2つの家族が一緒に暮らしていく以上、お互いが気持ち良く暮らせるような工夫と話し合いが大切です。工夫に関しては、どのような間取りを選ぶかが重要になってくるので、家づくりの段階で計画的に進めていくようにしましょう。
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