【注文住宅】ダウンライトの後悔しない選び方

室内全体をおしゃれに照らすダウンライト。明るさやライトの大きさなど種類が豊富で、どんなテイストにも合うため注文住宅を建てるなら各部屋に設置したい!という方も多くいらっしゃいます。しかし、選び方を間違ってしまうとおしゃれさが半減してしまったり、室内が暗くなってしまったり…と後悔してしまうことも多いため、選び方を知っておく必要があります。

そこで今回は、ダウンライトの設置場所やデザインで後悔してしまうポイント、後悔しないために知っておきたい選び方など、ダウンライトの基礎知識についてまとめてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。

 


コラムのポイント
・ダウンライトとは、ペンダントライトやシーリングライトとは異なり、天井に埋め込まれた照明のことをいいます。
・注文住宅が完成してから後悔しないように、ダウンライトの設置場所や設置数、補償に関してはしっかりと確認しておきましょう。
・室内の雰囲気に合わせて明るさや照明の色を変えられるダウンライトは、注文住宅をよりおしゃれな家に仕上げてくれます。設置場所や設置数をよく検討した上で、家づくり計画を進めていきましょう。


 

− contents −
◼ ダウンライトってどんなライト?
◼ ダウンライトを設置して後悔されがちなポイント
・後悔① 寿命がわかりにくく交換時期が難しい
・後悔② 自分で交換することができない
・後悔③ 掃除が大変
・後悔④ 想像以上に暗い…
・後悔⑤ 照らす場所と家具のバランスが悪かった
・後悔⑥ 調整機能をつけていなかった
◼ 後悔しないために大切な3つのこと
◼ おしゃれなダウンライトのある家づくりを!

 

 

 

 

ダウンライトてどんなライト?


alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

▶︎天井に埋め込まれたダウンライト

ダウンライトとは、天井に埋め込まれた照明のことをいいます。

alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

▶︎並べて設置するとおしゃれなペンダントライト

ペンダントライトやシーリングライトのようなメインの照明とは異なり、補助的な照明としての役割を担い、目立たない状態になっているので天井をすっきりと見せることができます。シンプルな空間にしたい、ごちゃごちゃとした雰囲気にしたくない、という方がおしゃれな空間にするためには最適な照明です。

 

 

 

ダウンライトを設置して後悔されがちなポイント


alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

バランスよく設置するとおしゃれになるダウンライトですが、特性を知った上で設置しなければせっかくの良さを活かせず、後悔する羽目になってしまうため注意が必要です。

 

 

後悔① 寿命がわかりにくく交換時期が難しい

ダウンライトには多くの場合、LEDライトを使用します。日本照明器具工業会では、LEDの寿命は光束が初期値の70%に低下するまでと定義されており、初期値の70%になるには、約40,000時間かかるとされています。

LEDライトは蛍光灯などのように、寿命がきたらチカチカしたりプツッと切れてしまったりするわけではなく、徐々に明るさが半減していきます。そのため寿命がきたのかどうかという判断が難しく、いつ交換すればいいのかわからない…という難点があります。一概に交換時期が判断できないため、注意が必要です。

後悔② 自分で交換することができない

ダウンライトには、器具と電球が一体化したものとそうでないものとがあります。器具と電球が一体型になっているダウンライトの場合、自分で電球だけを交換することができません。そのため、電球が切れたり不具合が生じたりした時には電気工事士に依頼をして交換してもらう必要があります。

頻繁に依頼しなければならないわけではありませんが、不便を感じてしまい通常の照明にしておけばよかった…と後悔してしまうようです。

 

alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

▶︎センスよく配置されたダウンライト

 

後悔③ 掃除が大変

照明の上部や器具の周りにホコリがたまらないため、通常の掃除やメンテナンスは比較的手軽にできます。しかし、天井に設置されているため、いざ掃除をしようとなるとなかなか手が届かず、高い場所という危険も合わさって思いの外掃除が大変なのが難点です。

脚立でも届かない場所に設置してしまうと、掃除だけでなく交換も大変なので、メンテナンスを考えて設置場所を決める必要があります。

 

後悔④ 想像以上に暗い…

ダウンライトは天井に埋め込まれているため、横方向や上方向に光が広がりにくいのが特徴です。そのため、数は多く設置しているはずなのに部屋全体が想像以上に暗い、部屋の隅が暗くて見えにくい、という可能性も。

元々、ダウンライトは照明の中でも補助的な役割を担うため、壁や天井がどうしても暗く見えてしまいます。そういった特性を理解した上で、どこに設置するのか、数はどのくらい必要なのか、といった照明計画を立てていくことが大切です。

 

alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

▶︎キッチンとカウンター上に設置されたダウンライト

後悔⑤ 照らす場所と家具のバランスが悪かった

一度場所を決めてしまうと、ダウンライトの数や設置数はなかなか変更することができません。ソファーやベットの真上に設置すると眩しくなってしまいますし、テーブルやカウンターなどの真上に設置しなければ手元が暗くなってしまいます。

どこに家具を置くのか、室内のどこを照らすのか、といった照明計画をしっかりと立てた上で設置場所を決め流必要があります。頻繁に模様替えをするのであれば、場所や角度を変更しやすいダウンライトを選んでおくと安心です。

 

後悔⑥ 調整機能をつけていなかった

ダウンライトの中にも、明るさや電球の色味を調節できるものがあり、ちょっとリラックスしたい時や気分を変えたい時などは調整機能の付いている照明が重宝します。気分やシチュエーションに合わせて照明の明るさや色味が変えられないことが、ちょっとしたストレスになることもあるため、状況に合わせて明るさや色味を変えられるように調整機能をつけておくことが大切です。

 

alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

▶︎リビング天井に設置されたダウンライト

 

 

 

後悔しないために大切な3つのこと


alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

ダウンライトを設置してから後悔してしまわないように、次の3つのポイントをおさえておきましょう。

 

⒈ 設置場所の検討しておく

どこにダウンライトを設置するのか、事前にしっかり検討しておきましょう。

テーブルの上やリビングの中心など、夜でも明るくしたい場所にライトが当たるように、設置場所を決めていきます。縦に並べたりバランス良く分散したりすることで、バランス良く設置することができます。

コンクリートの打ちっ放しや天井裏がないなど、天井の状態によってはダウンライトを設置できないこともあります。設置可能なのか調べた上で、設置場所を検討していきましょう。

 

⒉ 設置数と電球色の確認しておく

いくつ必要なのか、どんな色にするのかを検討しておきましょう。リビングやダイニングと異なり、廊下やトイレなどは必要数が限られます。どのくらいの明るさを求めているのかを話し合った上で決めていくと良いでしょう。

また、寝室に適した電球色と廊下に適した電球色も異なります。どんな過ごし方をするのか考えた上で、シチュエーションに合わせて電球色を決めていくようにしましょう。

 

⒊ ライトの補償を確認しておく

メーカーによって異なりますが、ダウンライトに使用するLEDライトの補償期間は2〜5年ほどです。築数年でライトが暗くなってきた際、スムーズに交換できるように、補償期間を確認しておきましょう。

取り付け場所の移設や落下による故障、地震や落雷による異常電圧の発生での故障や損傷の場合は、有料での補償になります。後で慌てないためにも、あらかじめ確認しておきましょう。

 

 

 

 

おしゃれなダウンライトのある家づくりを!


alt=”後悔しないダウンライトの選び方”

室内の雰囲気に合わせて明るさや照明の色を変えられるダウンライトは、こだわりのつまった注文住宅をよりおしゃれな家に仕上げてくれます。設置場所や設置数をよく検討した上で、家づくり計画を進めていきましょう。

 

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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