事前にチェック!建築物省エネ法が改正されました!

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断熱性能が高く、高品質な省エネ住宅を建てる際に知っておきたいのが『建築物省エネ法』です。エネルギーの法律を理解するのは難しい…と思うかもしれませんが、この度建築物省エネ法が改正され、家を建てる人に対して説明責任が生じるようになりました。

どのような説明がなされるのか、そもそも建築物省エネ法とはどのような法律なのか、省エネ住宅を建て始める前に今一度確認しておきましょう。

 


コラムのポイント

・省エネ住宅とは、夏の暑い日でも冬の寒い日でも、冷暖房費を抑えながら快適な室温を保つことができる日射性能、室内の涼しさや暖かさを外に逃がさない断熱性能が整っている家のことです。
・2021年4月1日以降に300㎡未満の小規模住宅を設計、契約する場合、建物の省エネ性能について説明責任が義務化されます。
・信頼できるハウスメーカーとともに、高品質・高性能な家づくりを進めていきましょう。


 

 

− contents −

◼ 省エネ住宅とは?
・省エネ住宅3つの性能
◼ 建築物省エネ法とは
◼ 説明責任が義務化に!
◼ 省エネ性能の説明の流れ
◼ 高性能な省エネ住宅を建てるなら…

 

 

 

省エネ住宅とは?


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省エネ住宅は、高断熱性能によって快適な室温を保ち、暑い夏も寒い冬も年間を通して快適に暮らすことができる住宅です。

冷暖房費を抑えながら快適な室温を保つため経済的ですし、断熱性能が高いため、腐食や劣化による建材の劣化を抑え、家全体が高い耐久性を保ち丈夫な家を長期的に保つことができます。

 

省エネ住宅3つの性能

省エネ住宅の主な性能は、次の3つが挙げられます。

① 断熱性能

住宅の中と外の熱の移動を減らし、熱が内外に伝わらないようにすることを断熱といいます。熱の移動が減ることで、室温を一定に保つことができ、少ないエネルギーを効率的に使うことができます。

外皮平均熱貫流率という数値で断熱性能は示され、省エネ性能は数値が小さいほど優れています。詳しい数値に関しては、カタログや住宅展示場に記載してあるため確認してみると良いでしょう。

 

② 日射性能

一日中降り注ぐ、真夏の日射を防ぐことで室温の上昇を防ぐことができます。日射性能の高い家は、日射を防ぎ一定の室温を保つために役立ちます。

日射性能は、全体の日射量に対し、室温に入ってくる日射量の割合を平均した平均日射熱取得率という数値によって示されます。この数値は、小さいほど省エネ性能が優れているとされており、数値を小さくできるレベルの高性能の家を建てる必要があります。

 

③ 気密性能

室内外の空気の出入りを減らすことで、室温は一定に保つことができます。これは住宅の隙間を減らすことで可能になり、気密性能といいます。気密性能が高ければ、室内外の熱の移動を減らし、一年を通して快適な環境を保つことができます。

 

 

 

 

建築物省エネ法とは


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建築物省エネ法とは、

 

「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(以下「省エネ法」という。)は、石油危機を契機として昭和54年に制定された法律であり、「内外におけるエネルギーをめぐる経済的社会的環境に応じた燃料資源の有効な利用の確保に資するため、工場等、輸送、建築物及び機械器具等についてのエネルギーの使用の合理化に関する所要の措置、電気の需要の平準化に関する所要の措置その他エネルギーの使用の合理化等を総合的に進めるために必要な措置を講ずることとし、もって国民経済の健全な発展に寄与すること」を目的としています。

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/overview/amendment/index.html

 

とされています。

 

 

 

 

説明責任が義務化に!


 

2021年4月1日以降に300㎡未満の小規模住宅を設計、契約する場合、建物の省エネ性能について説明責任が義務化されます。今までは小規模住宅に対して説明義務はなかったのですが、この度の改正によって説明義務が生じました。この制度の変更によって、住宅の省エネルギー基準はどのようなものか、省エネ性能を確保するためにどのような措置をするのか、といった説明を今後は受けることとなります。

建築士から説明を受けることで、住宅の省エネ性能に関する理解を深めてもらうこと、自分たちの家の省エネ性能をさらに高めようとすること、などを目的としています。

 

国土交通省 建築物省エネ法が改正されました

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html

 

 

 

省エネ基準の説明内容とは


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以下の省エネ性能に関して、説明がなされます。

 

① 省エネ基準への適否

これから建てようとしている住宅が、省エネ基準に適しているか否かについて説明がなされます。

 

外皮性能が基準を満たしているか

ここでの外皮とは外壁や屋根、窓などのことです。この外皮の性能によって、住宅全体の断熱性や日射対策がなされているかを確認し、算出された数値が地域ごとの基準値を下回っていれば、基準を満たしていることになります。

 

一次エネルギー消費量基準に適しているか

天然ガスや石炭、石油などの自然の中から得られるエネルギーのことを一次エネルギーといいます。冷暖房や換気、照明などの各性能を元に一次エネルギー消費量を算出し、基準に適しているかを判断します。実際に使用するエネルギー消費量が、省エネ基準で定められている数値を下回っていれば、基準を満たしていることになります。

 

② 省エネ性能確保のための措置

住宅が、省エネ基準を満たしていない場合、不適合であることの説明とともに、どうすれば基準を満たすことができるのかを説明します。

 

③ 説明書面の保存

省エネ性能に関する説明内容は、言葉の意味をより詳しく説明するため、何のために説明するのかを理解してもらうため、書面化されます。そして書面化された資料は、建築士の保存図書に追加されます。

 

 

 

 

省エネ性能の説明の流れ


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省エネ性能の説明は、以下の流れで行われます。

 

⒈ 情報提供

家づくりを行う人に対して、省エネ住宅を建てる必要性や省エネの効果などを説明したパンフレットの提供、説明会など、必要な情報提供を行います。

 

⒉ 意志の確認

家づくりを始める前に、省エネ性能に関する説明が必要かどうか、意志確認を行います。この時、説明の必要なしと判断された場合は、その理由を書面にて残します。

 

⒊ 省エネ性能の確認

着工前に、住宅の性能が省エネ基準を満たしているのか評価、確認します。

 

⒋ 評価結果の説明

着工前に、評価結果を説明します。省エネ基準を満たしているのか、満たしていない場合はどのような措置が必要なのかを書面で説明します。

 

 

 

 

高性能な省エネ住宅を建てるなら…


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住宅の性能に関しては専門用語が多く、わからないこともたくさんあります。しかし、しっかりと説明をしてもらうことで理解が深まるだけでなく、納得のいく家づくりを進めることができます。

信頼できるハウスメーカーとともに、高品質・高性能な家づくりを進めていきましょう。

 

 

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。クレバリーホーム東京は、ハウスメーカーとして様々な経験やデータを持っています。省エネルギーの家づくりに関する疑問は、クレバリーホーム東京にお問い合せください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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