【間取り】9つの失敗ランキング|家づくりを後悔しない対策まとめ

リビングの広さはこのくらいにして、収納の大きさはこのくらいにして…と、注文住宅を建てる楽しみといえば間取りを考えることですよね。家づくりは一生に一度のかけがえのない経験だからこそ、後で『失敗した…』とは思いたくないですよね。
今回は、家づくりを始める前に知っておきたい間取りの失敗例10ケースと、失敗しないための対策をランキング形式でご紹介します。失敗例をしっかりと活かして、満足のいく家づくりを進めていきましょう!

 


コラムのポイント
・一度建てた家は、ほぼやり直しがききません。失敗しないためにも失敗例を参考にした上で家づくり計画を立てていきましょう。
・どのハウスメーカーに家づくりを依頼するかによって、間取りに対するアドバイスや家そのものの質、設計士のレベルなどが決まってきます。『この会社で家を建てたい!』というハウスメーカーを選んだ上で、家づくりを進めていくようにしましょう。


 

− contents −
注文住宅の間取り『9つの失敗』ランキング
間取りの失敗はなぜ起こる?
間取りの失敗を防ぐには…
間取りの失敗を招かないハウスメーカー選びを!

 

 

 

 

注文住宅の間取り『9つの失敗』ランキング

それでは、間取りの失敗ランキング上位を占める『9つの失敗ポイント』を見てみましょう。

 

失敗ポイント① 各部屋の広さがまずかった…


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建築実例:【東京の厳しい建築条件をクリア】敷地20.20坪|延床51.89坪!南側スケルトン階段で明るく間取りを有効に使った二世帯3階建て住宅

 

リビングを広くするためにキッチンを狭くしすぎてしまった、まだ小さいのに広い子ども部屋をつくってしまった、など部屋の広さに対する失敗が多く挙がっています。住み始めてみないとわからないことも多いため、事前に対策を講じにくいことも理由に挙げられます。

【対策ポイント】将来設計と話し合いを重点的に

家を建てる時の家族構成やライフスタイルだけで間取りを考えてしまうと、いずれ後悔することになります。建てた10年後20年後の将来設計を元に、どのくらいの広さがあればいいのか事前に話し合った上で最終的に決定していくようにしましょう。

 

 

失敗ポイント② 収納の大きさや場所が悪かった…


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建築実例:【ホームエレベーター付き住宅】敷地11.34坪|延床23.54坪!約11坪の土地をめいっぱい活用。光あふれるリビングが魅力な3階建て

 

広めにつくったものの収納スペースが足りなかった、使う場所に合わせて収納をつくることを考えていなかった、せっかくつくったのに使い勝手が悪く活かせていない、など収納に関する後悔も後を絶ちません。

【対策ポイント】動線を考えて収納場所を決める

せっかく建てた家が散らかったまま…という状態は避けたいもの。靴を履く玄関に靴箱があるように、用途に合わせて収納場所を決めていきましょう。また、どれだけ広い収納があっても荷物が多すぎると収まりきらずに溢れかえってしまいます。新しい家に住み始める前に、本当に使うものだけを持って引っ越しできるよう事前に整理をしておきましょう。

 

 

失敗ポイント③ 家事動線が良くなかった…


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建築実例:【約15.5畳の屋上付き】敷地24.48坪|延床32.93坪!外観は美しい白タイルに各部屋使い勝手&カラーにもこだわる3階建て

 

忙しい共働き世帯にとって、スムーズに家事ができるかどうかは重要です。食事をつくりながら洗濯物を回す、子どもの様子を見ながら片付けをする、といった家事がスムーズにできないと日々の暮らしがストレスになるだけでなく、何をするにも時間がかかり効率が悪くなってしまいます。

【対策ポイント】家事の段取りを事前にチェック

いつもどのような段取りで家事を進めているのかを事前にチェックした上で、動きに合わせて間取りを決めていきましょう。水回りはできるだけコンパクトにまとめる、玄関の横にシュークローゼットを設ける、など暮らしの中での動きにすり合わせながら、間取りを考えていくことが失敗しないポイントです。

 

 

失敗ポイント④ トイレがストレスの源に…


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建築実例:【屋上と屋根裏収納】敷地34.98坪|延床35.19坪!2階の上空間を上手に使った白黒のコントラストがスタイリッシュな注文住宅

 

寝室の真下がトイレになっており夜中の排水音がうるさい、客室にトイレが隣接していて用を足すのが恥ずかしい、1階だけでなく2階にもトイレを設置すればよかった、などトイレの音に関することも失敗例としてよく挙がります。

【対策ポイント】ライフスタイルに合わせた間取りを検討

頻繁に使用するからこそ、ストレスの原因は無くしたいもの。新居でのライフスタイルをイメージしながら、どこに設置すれば良いのか、広さはどのくらい必要なのか、家族で検討した上で間取りを決めていきましょう。また、自分たちだけでなく、来客者も気兼ねなく使えるように配慮した間取りにしておくと安心です。

 

 

失敗ポイント⑤ 日当たりが悪い…


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建築実例:【設備にこだわった賃貸住宅】敷地21.37坪|延床33.93坪!閑静な住宅街で1階は単世帯向け、2~3階はファミリー向けの賃貸住宅

 

北向きの玄関が日当たり悪く湿気がこもりやすい、隣家が近く太陽光が入りにくいので天窓や吹き抜けをつくっておけばよかった、家を建ててみると想像以上に日当たりが悪い、など住み心地の良さを左右する日当たりも、失敗したこととして多く挙げられています。

【対策ポイント】住まいに適した窓を複数設置

周辺環境を考慮しながら、土地の広さや家の広さに合わせて適したサイズの窓を設置するようにしましょう。吹き抜けや天窓、足元に設置する地窓もうまく取り入れることで、1年を通して心地よい日差しが差し込むような間取りにすることができます。

 

 

失敗ポイント⑥ 匂いが広がりやすい…


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建築実例:【屋上付き3階建て住宅】敷地27.90坪|延床49.34坪!パントリーから趣味のスペースまで造作の稼動棚で空間をうまく使った住宅

 

新居に吹き抜けをつくったことで2階まで晩御飯の匂いが広がる、開放感のある間取りにしたため匂いの広がりが早い、などがあります。匂いが広がることで、ゆっくり眠れなかったりソファやカーテンに匂いが染みついたりしてしまい、結果として家中に匂いが染みついてしまうことも。

【対策ポイント】換気システムを整える

空気の流れを考慮した上で、換気システムを整えておきましょう。特にコロナ禍において、臭いの広がりを防ぐ以外でも換気は重視されています。24時間換気システムだけでなく、窓を対角線になるよう設置するのも効果的な対策になります。

 

 

失敗ポイント⑦ コンセントの場所が悪かった…


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建築実例:【ロフト付き二世帯住宅】敷地81.61坪|延床84.01坪!吹き抜けで開放的なリビングが特徴。将来の二世帯を考えた工夫満載

 

扉を開けた裏側にコンセントをつくってしまった、テレビを置く場所や間接照明を置く場所など、必要な場所に合わせてコンセントをつくればよかった、など、毎日使うコンセントの場所に関する失敗も意外と多くあります。

【対策ポイント】新居での暮らしをイメージする

コンセントの場所を失敗する原因として、自分たちはどんな生活をイメージするのかを描けていないという点が挙げられます。どこに家具を置くのか、どこで家電を使うのか、など生活のイメージを膨らませた上でコンセントの場所を決めていくと、大きな失敗を避けることができます。

 

 

失敗ポイント⑧ 冷暖房効率が悪い…


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建築実例:【屋上付き二世帯住宅】敷地36.25坪|延床82.81坪!変形地でも『鉄骨造並み』の広い間口で車3台が置けるビルトインガレージ

 

オープンな間取りや吹き抜け、3階建て住宅などは冷暖房が効きにくく、思った以上に室内が温まりにくい、冷房が効かない、といった失敗が起こります。また、季節や時間帯によってはさらに温度調整が難しいケースも。

【対策ポイント】部屋を区切る工夫を

オープンな間取りを意識しつつ、必要な時に仕切ることができるように可動式の壁を設置する、シーリングファンをあらかじめ取り付けておく、など工夫しておきましょう。

 

 

失敗ポイント⑨ 家具をうまく配置できない…


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建築実例:【3階建て狭小住宅】敷地40.65坪|延床23.42坪!旗竿地でも光あふれる開放的な空間を実現。鉄骨階段と飾り梁が魅力

 

いざダイニングテーブルを置こうとしたらなんだか部屋が狭い、大きなソファを置くと窮屈に感じる、家具を置いてみると想像以上に狭く感じる、などせっかくの新居なのに家具を置いたら台無しになってしまったという声も失敗として多く挙がります。

【対策ポイント】家具とのバランスを考えた間取り計画

せっかく建てた家がくつろげない事態だけは避けたいもの。間取りを考える段階で、家具のサイズも図面に描いておき、その上で計画を立てていくようにしましょう。空間における家具のバランスは、建築士や設計士といったプロの意見をしっかりと聞くことが大切です。

 

 

 

『間取りの失敗』はなぜ起こる?

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注文住宅の醍醐味はなんといっても、自分たちの好きな間取りにできることです。せっかく建てるのだから、とにかくこだわりを詰め込みたい!という方も多いでしょう。とはいえ、家づくりの段取りや間取りを考える際のポイントをよくわからない状態で、こだわりだけ伝えてもいい家を建てることはできません。
プロの意見にしっかりと耳を兼ね向けながら、自分たちの理想と現状をすり合わせ、丁寧に打ち合わせをしながら家づくりを進めていくことが失敗を避ける大きなポイントです。

参考記事:注文住宅の失敗例と後悔しない対策まとめ

 

 

間取りの失敗を防ぐには…

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家づくりは初めてのことですから、失敗はつきものです。それでも失敗を最低限に抑えるためにも、必要な事前準備をしておくことが大切です。

 

事前にシミュレーションしておく


家の中での暮らしや、家事をする上での動線などに正解はありません。自分たちが求める暮らし、こう在りたいという生活を実現させていくことがとても大切です。
そのためにも、自分たちの生活におけるルーティンや動線などは、事前にシミュレーションしておきましょう。そうすることで自分たちに合わせた間取りを考えることができる上、失敗を減らすことができます。

話し合いを重ねておく


人によって『どんな家にしたいか』という理想は異なります。これだけは譲れないこと、予算に余裕があれば叶えたいこと、できれば設置したくないもの、など話をしてみるとたくさんあるので、家族間で話し合いを重ねておきましょう。
また、実際に家づくりが始まると、ハウスメーカー担当者との意見のすり合わせや方向性を一致させることも重要になってきます。失敗を招かないためにも、多少面倒でも話し合いは重ねておきましょう。

参考記事:後悔しない『狭小住宅』を建てる方法

 

 

 

間取りの失敗を招かないハウスメーカー選びを!

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せっかくの家づくりを失敗しないためにも、失敗例を参考に事前にしっかりと計画を練っておきましょう。また、どのハウスメーカーに家づくりを依頼するかによって間取りに対するアドバイスや家そのものの質、設計士のレベルなどが決まってきます。『この会社で家を建てたい!』というハウスメーカーを選んだ上で、家づくりを進めていくようにしましょう。

 

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。クレバリーホーム東京は、ハウスメーカーとして様々な経験やデータを持っています。注文住宅の家づくりに関する疑問は、クレバリーホーム東京にお問い合せください。数多くの実績をもとに、お客様一人ひとりに寄り添った家づくりをさせて頂きます。いつでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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