【注文住宅】後悔しないスキップフロアの活用法
せっかく注文住宅を建てるなら、おしゃれなスキップフロアのある家を建てたいもの。とはいえ、どうやって活用したらいいのかわからなかったり、つくったけど後悔した…という声を聞いてしまったりすると、本当に必要なのか不安になりますよね。
活用法や対策さえ知っておけば、スキップフロアは暮らしの満足度を上げる大きな相棒になります。今回は、スキップフロアが後悔される理由とその対処法、スキップフロアの活用法などまとめてご紹介します。これからの家づくりにぜひお役立てください。
コラムのポイント
・スキップフロアとは、床の一部分の高さを変えながら、空間と空間をつなげる広い階段のようなスペースのことをいいます。空間にメリハリと穏やかな繋がりをつくることができます。
・どんな使い方をしたいのか、どんな活用ができれば理想なのか、を事前に考えた上で、建ててから後悔しない家づくりを進めていきましょう。
− contents −
◼ スキップフロアとは…
◼ スキップフロアが後悔される理由
・後悔⒈ 段差の多さ
・後悔⒉ 活用が難しい
・後悔⒊ 掃除が大変
・後悔⒋ 音や匂いの広がり
◼ スキップフロアの活用法5選
・① 子どもが遊ぶキッズスペース
・② 本棚スペース
・③ ワークスペース
・④ 収納スペース
・⑤ リラックススペース
◼ スキップフロアを後悔しない家づくりを!
スキップフロアとは…
スキップフロアとは、床の一部分の高さを変えながら、空間と空間をつなげる広い階段のようなスペースのことをいいます。空間にメリハリと穏やかな繋がりが生まれ、圧迫感がなくなるため、おしゃれな家の多くに取り入れられています。
スキップフロアがあることで、床面積だけでなく収納も増やすことができるので、限られた空間を有効活用することができます。また、勾配のある土地に家を建てる際、勾配を活かしながらスキップフロアを設けることで、土地が持っていた問題を解決することもできます。
そして、家族内の適度な距離感を生み出すこともできます。壁のないオープンな空間ですが、一緒に過ごす中でも程よく視線を遮りながら、空間を共有することができます。日当たりや風通しも良くなるので、明るく過ごしやすい中で気持ち良く過ごすことができるでしょう。
スキップフロアが後悔される理由
魅力あるスキップフロアですが、家づくりをした後、多くの人はスキップフロアのどの部分に後悔しているのでしょうか。
後悔⒈ 段差の多さ
スキップフロアをたくさんつくることで、空間に躍動感が生まれます。しかしその分、バリアフリーではない住宅になってしまいます。
高齢の両親と暮らしていたり、小さい子どもがいたりすると、その段差ひとつがとても気になるかもしれません。収納を兼ねているものやデザインによっては段差が大きいものは、上り下りがストレスになってしまうこともあります。
デザイン性ももちろん大切ですが、暮らしのストレスに繋げないためにも、段差の数や高さには注意が必要です。
後悔⒉ 活用が難しい
おしゃれなスキップフロアですが、どのように使ったらいいのかそもそもわからない、うまく活用できない、という声も多く挙がっています。
スキップフロアのない暮らしに慣れていたら、生活を始めて慣れるまでに時間がかかる上、使いこなせないことがストレスになるかもしれません。あったらいいな、ではなく、どのように活用する予定なのか、どのように使えばスキップフロアを生かすことができるのかを事前に検討しておきましょう。活用法に関しては後述するので、そちらを参考にしてください。
後悔⒊ 掃除が大変
通常の床に比べると、スキップフロアは掃除が大変です。段差があるため、お掃除ロボットを使うことはできません。かといって掃除機を持ち上げながら掃除をするのは意外と時間がかかる上、足腰の負担にもなります。
とはいえ、スキップフロアの掃除が大変になるのは、何段も設置した場合のみなので、ほとんどのお宅ではそこまで負担になることはないでしょう。
後悔⒋ 音や匂いの広がり
スキップフロアは、空間に広がりを持たせるためにとても役立ちます。しかしその分、音や匂いも広がっていくのが難点です。寝室まで食事の匂いが広がってくる、離れた場所で遊んでいるのに、子どもたちの声が書斎まで響いてくる、など音や匂いの広がりに後悔することもあるようです。
しっかり換気ができるように間取りと設備の工夫をし、必要な箇所には壁を設けるなどしておきましょう。
スキップフロアの活用法5選
意外と悩んでしまうスキップフロアの活用方法。今回多くの家で採用されている活用方法を5つご紹介します。
① 子どもが遊ぶキッズスペース
スキップフロアは壁のないオープンな空間です。とはいえ、範囲がわかりやすいので、子どもたちにとっても『ここまではおもちゃを広げていいスペース、遊んでいいスペース』と認識しやすいので、片付けもしやすく、キッズスペースには最適です。
オープンなスペースなので、子どもたちが遊んでいる様子も見ることができます。家事をしながら、安心して子どもたちの様子も見守ることができます。
② 本棚スペース
スキップフロア一面を本棚スペースにすることで、収納場所に悩むことなく読書を楽しむことができます。本棚とともにチェアやテーブルを置いておけばその場で読書を楽しみ、読み終えたらすぐに片付けることができます。下の段は子どもたちの本、上の段は大人たちの本、と収納場所を分けることで手を伸ばしやすくなりますし、本を読む環境が整っていることで、読書の習慣を身につけることができます。
③ ワークスペース
働き方が多様化し、自宅で仕事をする方も増えてきています。書斎がなかったりリビングでは集中できなかったりする場合でも、スキップフロアがあればワークスペースとして活用することができます。リビングとスキップフロアと両方あれば、夫婦でワークスペースを奪い合うこともありません。
折りたたみテーブルを置いておけば必要な時にすぐ活用できますし、大人も子どももいつでも使うことができます。
④ 収納スペース
スキップフロアで生じる段差は、収納スペースとして活用することができます。狭小住宅の場合、収納スペースをあまり確保することができないため、いかに収納スペースをつくるか、生み出していくかは課題となります。スキップフロアなら、空間を最大限活用しながら、収納スペースも確保することができます。
低い位置に収納があるので、重い荷物を出し入れしやすいですし、子どもたちの片付け習慣もつけやすくなります。
⑤ リラックススペース
日差しや空間を遮る壁がないので、開放感のあるスペースとして使うことができます。一人掛けのソファやサイドテーブルを置くことで、リビングとは一味違うリラックススペースが出来上がります。
ちょっと一人の時間をつくりたい時、ぼんやりと考え事をしたい時などに最適なスペースとなります。
スキップフロアを後悔しない家づくりを!
スキップフロアには様々な活用法があります。どんな使い方をしたいのか、どんな活用ができれば理想なのか、を事前に考えた上で家づくりを進めることで、納得のいく家づくりをすることができます。
せっかく建てた家を後悔しないためにも、活用法を活かして家づくりを進めていきましょう。
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