【吹き抜けのある家】後悔しないためにできる対策7選|注文住宅の間取りポイント
『絶対に吹き抜けのある家を建てたい!』という方は多いもの。しかし実際に吹き抜けのある家を建ててみると、『後悔している…』『やめておけばよかった…』という声が少なからず挙がります。せっかく建てる家ですから、後悔だけはしたくないですよね。
今回は、吹き抜けのある家を建てて後悔されがちなことと、その対策についてまとめました。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・吹き抜けのある家を実際に建ててみると、室内が寒かったり、音が響きやすかったり、掃除などのお手入れが大変だったり…などが後悔されがちですが、対策として間取りの工夫や全部屋空調・床暖房の設置、シーリングファンの設置などがあります。
・吹き抜けの良さを実感しながら暮らしていくためにも、後悔されがちなポイントと後悔しないための対策を押さえた上で、納得のいく吹き抜けのある家づくりを進めていきましょう。
− contents −
■【吹き抜けのある家】後悔されがちなことと対策7選
■ 後悔のない吹き抜けのある家づくりを!
【吹き抜けのある家】後悔されがちなことと対策7選
『後悔した…』という声も少なくない、吹き抜けのある家。実際に家づくりをした人たちは、何に後悔しているのでしょうか。
後悔① 部屋の中が寒い…
吹き抜けをつくることで開放感が生まれますが、その分空調効率が悪くなります。これは、暖められた空気は上に登っていく性質があるためです。特に冬の暖房シーズンでは、せっかく室内を暖めても吹き抜けを通じて2階部分に暖かい空気が登って行ってしまい、1階部分が寒くなってしまうのです。
対策:シーリングファンを設置する
シーリングファンとは、天井に設置する扇風機のようなもので、室内の空気を循環させる役割があります。シーリングファンを設置して、上部に溜まった暖かい空気を循環させることで、室温を均一にすることができます。冷暖房効率が上がるので、電気代を抑えることもできます。
また、足元の冷えからくる体全体の冷えや室内の冷えを避けるためにも、床暖房を設置するという方法もあります。合わせて検討してみましょう。
参考記事:吹き抜けのあるリビング|メリットデメリットと空調効率を上げるポイント
後悔② 室内の明かりが外に漏れて防犯面が心配
吹き抜けの周りには、太陽光を取り込むために窓が設置されます。昼間は太陽光がたっぷりと降り注いでいいのですが、夜は窓から光が漏れだしてしまいます。隣家が近かったり、すぐそばに大きな建物があったりする場合、室内が丸見えになることで、防犯面が気になるようです。
対策:窓のサイズを検討しロールスクリーンを設置
大きな窓を設置するのではなく、小さな窓をバランスよく設置すれば室内が丸見え…ということはありません。小さな窓でもしっかりと光を取り込むことができます。また、高い場所の遮光もロールスクリーンを設置しておけば簡単です。
後悔③ まわりの音やにおいが気になる…
1階のテレビの音や2階での会話、晩御飯のにおいなど、吹き抜けがあることで音やにおいがどうしても響いてしまいます。音やにおいは目に見えないからこそ、テレビの音がうるさくて眠れない、脂っこい香りが寝室にまで広がってくる、といったイライラを生み出してしまうようです。
対策:間取りを工夫する
空気の循環や音の響き、匂いの広がりによるストレスを避けるためにも、間取りの工夫をしておきましょう。例えば、吹き抜けのすぐ横に寝室をつくらないようにすることで、睡眠時に音やにおいに悩まされることがなくなります。
参考記事:【間取り】9つの失敗ランキング|家づくりを後悔しない対策まとめ
後悔④ 掃除などのお手入れが大変…
開放感のある高い天井。普段は広々としていいのですが、電球が切れて取り替える時や吹き抜け周りの窓掃除をする時などは、脚立を持ってきて掃除をしなければなりません。吹き抜けは自宅とはいえかなりの高さになるため、暮らし始めてみて、改めて不便さに気付くようです。
対策:難しければ外注も視野に入れる
可能な限り自分たちでお手入れするのも大切ですが、難しければ掃除やメンテナンスは外注するという方法があります。費用はかかりますが、自分たちではできない場所も綺麗にすることができますし、何よりも安全です。
参考記事:リビング階段の間取りポイント|メリットデメリットと注意点
後悔⑤ 日差しによる劣化の速さが気になる…
吹き抜けの魅力はなんといっても、太陽光を取り込み室内が明るくなることです。しかし、その日差しによって壁紙の変色や窓枠の色あせといった劣化が早くなってしまいます。他の場所に比べて早い劣化、定期的に必要なメンテナンスに頭を悩まされるようです。
対策: UVカット対策を施しておく
遮光効果のあるカーテンやロールスクリーンの設置以外にも、UVカットスプレーやワックスで家具や室内をコーティングする方法があります。また、窓にUVカットフィルムを貼り付けるという方法もあります。コーティングやフィルムは職人さんに依頼した方が綺麗に仕上がるため、家づくりの段階で相談してみましょう。
参考記事:【間取り設計で後悔しない】一戸建ての間取りの注意点
後悔⑥ 耐震性が不安…
吹き抜けがある場合、通常の間取りに比べると柱や壁が少なくなります。それによって住宅の耐震性は下がってしまうとも言われています。確かに地震が多い日本で暮らす以上、地震に対する対策は最大限取り除いておきたいですよね。
対策:耐震面の不安を話し合っておく
耐震性に関しては、そういった心配のないように構造計算をした上で家づくりを進めていきます。計画を進めていく段階でしっかりと説明があるので、どういった部分に不安を覚えているのか、どんな対策がなされているのか、納得のいくよう確認しておきましょう。
参考記事:東京に建てる狭小住宅の資産価値を維持する間取りとは?
後悔⑦ 2階や3階スペースが狭い…
吹き抜けを設置することで、2階に本来はつくれたはずの居室や収納スペースをつくることができなくなります。そこまで大きな影響はないだろう、と家づくりの段階では考えていたとしても、いざ暮らし始めると収納の少なさや寝室の狭さに悩まされ、もう少し考えた上で吹き抜けをつくればよかった…という後悔が少なからず挙がるようです。
対策:新たなスペースの設置を検討
新たに空間を設けることで、収納スペースやちょっとしたスペースをつくることができます。例えば、地下室を設置すれば十分な収納量を確保することができますし、3階建てにすることで十分な居住スペースを確保することもできます。狭さを感じさせない方法には様々なものがあるので、事前にしっかり相談しておきましょう。
参考記事:【東京】狭小住宅の建築実例5選|都内に建てるおしゃれなマイホーム
後悔のない吹き抜けのある家づくりを!
実際に吹き抜けがあることで、天井が高く感じられるようになり、視界が広がります。しっかりと太陽の光を取り込むことができるので、室内もとても明るくなります。
東京のような、土地が狭く狭小住宅を建てるのが精一杯の場所では、室内に開放感が生まれることが大きなメリットでしょう。また、デザイン性が高くおしゃれな家が立ち並ぶ中でも、吹き抜けのある家なら見劣りすることもありません。多くの人が憧れ、家を建てるならつくりたい!と思っているのが吹き抜けのある家なのです。後悔されがちなポイントと、後悔しないための対策を押さえた上で、納得のいく吹き抜けのある家づくりを進めていきましょう。
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