失敗例から学ぶ二世帯住宅の間取りとは
お互いの暮らしを支えあい、困った時はすぐに助け合える二世帯住宅。理想的な環境とはわかりつつも、『後悔している』『建てなきゃよかった』という声を耳にすると、どうしても不安になりますよね。
確かに、価値観の違う人間同士が共に暮らすことを考えると、トラブルや揉め事が起こりやすく後悔されがちな環境なのかもしれません。しかし、何を失敗だと感じている人が多いのか、何を後悔だと感じているのか、などがわかれば対策を講じることができます。
そこで今回は、家づくりを始める前に参考にしたい二世帯住宅の失敗例と回避方法をまとめてご紹介します。
コラムのポイント
・二世帯住宅での暮らしを始める場合、失敗例とどのように回避したらいいのかを事前に把握しておくことが大切です。
・二世帯住宅の失敗例として挙がる内容の多くは、事前に対策を講じることができます。自分たちはどんなライフスタイルを送りたいのか、価値観を持っているのか、将来設計をしているのか、などを話し合った上で、家づくりの計画を立てていきましょう。
− contents −
◼ 二世帯住宅は後悔ばかり…?
◼ 二世帯住宅の失敗例と回避方法
・失敗例① リビングの共有
・失敗例② キッチンの共有
・失敗例③ 玄関の共有
・失敗例④ お風呂場の共
・失敗例⑤ ライフスタイルの違い
・失敗例⑥ 生活費
・失敗例⑦ 子育てと介護
◼ 後悔・失敗しないために考えておきたいこと
◼ 後悔・失敗しない二世帯住宅を!
二世帯住宅は後悔ばかり…?
インターネットで『二世帯住宅』と調べると、「後悔」「失敗」「最悪」「揉め事」「しんどい」などの気が滅入るような言葉がたくさん出てきます。それだけ、二世帯住宅に対して思うことがある方が多いのでしょう。
確かに、価値観が違う人間同士が一緒に暮らすことを思えば、上手くいかないこともあるかもしれません。夫婦でさえ価値観は異なるのに、さらに両親のことも考えると、すり合わせていくことは容易ではないかもしれません。また、せっかく建てるマイホームなのに、一緒に住むがために間取りを自由に考えることができない箇所も生じてくるでしょう。
後悔することを挙げていくとキリがないのですが、せっかく建てるのであれば、後悔や失敗ばかりに目を向けるのではなく、快適に暮らせる方に目を向けたいですよね。そのためにも、二世帯住宅の失敗例とどのように回避したらいいのかを、事前に把握しておくことが大切です。
二世帯住宅の失敗例と回避方法
それでは、二世帯住宅のよくある失敗例と、回避するためにできることを見てみましょう。
失敗例① リビングの共有
リビングは家族が集まって談笑したりくつろいだりする場所です。しかし、共有にしてしまったために、ゆっくりとくつろげなくなった…というのがよくある失敗例です。友人を家に呼びにくい、夜遅くまで食事会やおしゃべりがしにくい、見たいテレビがなかなか見れない、などがあります。
回避方法
どうしてもみんなのリビングをつくる場合、それぞれの家族専用のミニリビングをつくると良いでしょう。リビングは最初から分けておき、用事がある時だけ足を運ぶようにするのもお勧めです。
失敗例② キッチンの共有
誰かが使っているとなかなか他の人は使いづらいキッチン。お姑さんが使っている間はキッチンが使えない、冷蔵庫が共有なのでスペースが足りない、キッチンの高さが合わない、夜中に小腹が空いた時にちょっとした料理を作りにくい、などがあります。
回避方法
キッチンを使う時間をお互いの生活リズムに合わせて決めておけば、お互いに遠慮なく使うことができます。また、冷蔵庫や収納場所は事前に使うスペースを話し合っておきましょう。ミニサイズのキッチンを寝室に設置し、三度の食事以外はそちらで済ませるという方法もあります。
失敗例③ 玄関の共有
帰宅時間や外出時間などがすぐにわかる玄関。夜遅くの外出や帰宅時間が遅くなることに気を使う、行動パターンをあまり知られたくない、誰が遊びに来ているのかあまり知られたくない、などが挙げられます。靴箱のスペースも決まっているので、収納や片付けにも気を使ってしまいます。
回避方法
同じ建物内で、玄関を分けることは可能です。プライバシーを優先させるため玄関を分ける、それが難しい場合はお互いの生活に干渉しないなど話し合っておきましょう。靴箱も広めに設置し、利用場所を決めておくことが大切です。
失敗例④ お風呂場の共有
建築費用の削減で、お風呂場を共有にする家庭も少なくありません。しかし共有にしてしまったために、お風呂に好きな時間に入ることができない、夜遅い入浴に気を使う、入浴中に脱衣所に人が入ってくることがストレス、などが失敗例として挙げられます。
回避方法
建築費用やスペースの問題で共有にせざるをえない場合、入浴時間を決めたり、小さなシャワールームを設けたりして、いつでも入浴できる環境を整えておくと良いでしょう。
失敗例⑤ ライフスタイルの違い
働き盛りの人、隠居生活を楽しんでいる人など暮らし方は様々です。そのため生活している時間帯が異なり、夜中のシャワー音が気になる、早朝のテレビやラジオの音が気になる、などライフスタイルが違うが故のストレスが生じてきます。お互いに気をつけてはいるものの響いてしまう…となると、それだけでストレスに感じてしまうでしょう。
回避方法
家を建てる段階で防音対策をしっかりしておく、水回りをまとめ寝室は離しておく、などの対策は講じておきましょう。ライフスタイルに関しては、歩み寄ることが難しいケースが多々あります。これだけは譲れない、という部分を明確にした上で、どこまですり合わせられるのかを話し合っておきましょう。
失敗例⑥ 生活費
食事を一緒にしていたり、生活家電を一緒に使っていたりすると、どちらの家庭がどれだけ使っているのかを把握するのは困難です。自分たちはほとんど家にいないのに光熱費が折半、食べる量が違うのに食費が折半、などの場合に不満が溜まりやすいようです。
回避方法
どちらの家庭がどれだけ電気や水道を使ったのか、食料を多く食べたのか、などはっきりさせることは難しいです。自分たちの負担が大きい…などの不満がたまらないよう、あらかじめ生活費の内訳は話し合っておきましょう。
失敗例⑦ 子育てと介護
二世帯住宅で一緒に暮らすという時点で、孫の面倒を見てもらえる、老後は安心、などの期待があるでしょう。しかし期待しすぎたり、反対に干渉しすぎたりすることでストレスになる失敗が多々あります。孫を甘やかす、お菓子やおもちゃばかり与える、悪さをしても叱らない、といった親世帯に対する不満や、孫の面倒を押し付けてくる、介護に積極的でない、などの子世帯に対する不満が挙げられます。
回避方法
お互いに適度な距離感で過ごせるように、どこまでは協力してほしいのか、どこは干渉して欲しくないのか、などボーダーラインについて話し合っておきましょう。
後悔・失敗しないために考えておきたいこと
二世帯住宅の暮らしは。失敗に感じることが多々あるかもしれません。しかし、間取りを工夫したり事前に話し合っておいたりするだけで、大きなトラブルは避けることができます。
二世帯住宅の間取りは大きく『完全同居型』『部分共有型』『完全分離型』の3つに分けられます。どのタイプが自分たちの暮らしにフィットしているのか、あらかじめ考えておきましょう。後々後悔しないためにも、自分たちはどんなライフスタイルを送りたいのか、価値観を持っているのか、将来設計をしているのか、を話し合っておくことが大切です。
失敗例から学ぶ二世帯住宅の建て方・暮らし方|クレバリーホーム東京
後悔・失敗しない二世帯住宅を!
間取りの工夫や事前の話し合いをしておくことで、二世帯住宅での暮らしはぐっと快適になります。みんなが快適に暮らし続けられるような、自分たちにとって最適な二世帯住宅の家づくりを進めていきましょう。
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