『失敗した…』と後悔しない地下室のつくり方
限られた土地を最大限活用できる、書斎に活用できる、収納スペースになる、など魅力たっぷりの地下室ですが、建てた後で後悔する方も意外と多いもの。せっかく建てるなら、後悔のない地下室のある家づくりをしたいですよね。
後悔されがちなポイントをしっかりとおさえ、地下室づくりのポイントを把握した上で家づくりを進めていけば、後悔のない家づくりを進めることができます。
今回は、地下室のある家づくりを失敗しないために必要なポイントをまとめました。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・地下室を建てた後、結露からくるカビや太陽光の少なさ、水害への不安が『失敗した…』と多くの人が感じるポイントです。
・頑丈な地下室を造るためのボーリング調査やドライエリアの設置など、後悔しないように家づくりの段階でできる工夫は施しておきましょう。
・何に後悔されているのか、失敗したと感じるのか、といったポイントをおさえた上で家づくりを進めていけば、大きな失敗を避けることができます。失敗しないためにも、しっかりとポイントをおさえた上で地下室のある家づくりを進めてきましょう。
− contents −
◼ 地下室のある家で後悔されがちなことは?
・⒈ 結露からくるカビや変色
・⒉ 太陽光が少ない
・⒊ 水災害への不安
・⒋ 建築費用が高くなる
◼ 後悔しない地下室づくりのポイント
・ポイント① ボーリング調査と地盤改良をしておく
・ポイント② ドライエリアを設置する
◼ 活用法も考えておくと安心
◼ 後悔しない地下室を造るなら…
地下室のある家で後悔されがちなことは?
地下室のある家を建てた時、多くの人は何に後悔するのでしょうか。
⒈ 結露からくるカビや変色
地下室は、一年を通し一定の温度を保つことができます。これは快適な環境を保てることでもありますが、除湿や換気の設備をしっかりと整えておかなければ結露が発生しやすくなるということでもあります。
結露は外気温と室温の差がある時に、水蒸気が冷やされることによって発生します。この結露を放っておくと、カビが生えたり壁紙の変色を招いたりしてしまいます。家づくりの段階で設備投資をしっかりとしておけば防げるのですが、気をつけて管理をしておく箇所ではあります。
⒉ 太陽光が少ない
地下室にも太陽光が注ぐように間取りを考えたものの、想像以上に太陽光が届かない…という点も公開されがちなポイントです。食材の保管庫や収納スペースとしての利用ではなく、実用的なスペースとしての利用を考えていた場合、失敗した…と感じるかもしれません
ドライエリアという採光や換気を目的とするスペースを造ったり、照明を多く設置したりすることで明るい地下室にすることができます。
⒊ 水災害への不安
近年多発しているゲリラ豪雨や台風による川の氾濫や浸水など、水の怖さを改めて感じている人は多いのではないでしょうか。ハザードマップを確認した上で土地を決めたものの、地理的に不安がある場所は多々あります。さらに地下室があるとなると、水が流れ込んでくるのでは…という不安にも苛まれます。
後のリスクを考えると、地下室は造らない方が良かった…と考える方もいらっしゃるようです。
⒋ 建築費用が高くなる
地下室を造る場合、土を掘り起こしたり、土が崩れてこないように山留工事をしたり、掘った土を処分したり、と通常の家を建てるよりも費用がかかります。除湿や換気の設備を整えると、さらに費用はかかります。
トータルのコストが想定以上にかかると、失敗した…と感じるかもしれません。
東京で地下室のある家を建てるならおさえておきたいキホン|クレバリーホーム東京
後悔しない地下室づくりのポイント
地下室づくりを後悔しないためにも、大切なポイントをおさえておきましょう。
ポイント① ボーリング調査と地盤改良をしておく
安心して過ごせる丈夫な地下室を造るためにも、家を守る基礎部分を強固にするためにも、ボーリング調査と地盤改良には力を入れましょう。
ボーリング調査とは、地下室を造る前に、地下室を造っても家本体が耐えうるだけの地盤かどうか、を調査するものです。地盤が弱ければ地下室を造ることはできません。もし、地盤が弱いのであれば、建てられるだけの改良工事をした上で、家づくりを進めていきましょう。
地下室のある家は、地面深くに基礎を築きます。土を掘るため、地盤が弱まるのでは…と不安になるかもしれませんが、その心配はいりません。地震が起こった時に地下室のある家が受けるダメージは、通常の住宅の2/3と言われているくらい強固な基礎によって支えられています。
ポイント② ドライエリアを設置する
太陽光を地下室まで届けたり、風通しを良くしたりするために、ドライエリアを設置しましょう。ドライエリアとは地下室のある建物に造られた、地面を掘り下げた空間のことです。建築基準法では、本来地下室は居室として認められていません。しかし、ドライエリアを設けることで居室として使うことができます。また、いざという時の避難経路としても活用できます。
ドライエリアを設置する場合、ゲリラ豪雨や台風などで大量の水が流れ込んだ際に対応できるよう、排水ピットや排水ポンプを設け、排水対策をしっかりとしておきましょう。落ち葉やゴミが溜まって排水ができなくなることもあるので、建てた後はこまめなお手入れも大切です。
活用法も考えておくと安心
地下室は様々な活用方法があります。『シアタールームにしたい』『収納スペースにしたい』といった希望を叶えるだけでなく、様々な活用方法を知っておけば、状況に応じて使い方を変えていくことができるのでとても便利です。
ホームシアターとして活用
地下室は土に囲まれた空間なので、大きな音楽を流したり映像を流したりするのにピッタリです。日常を忘れて音楽や映画を堪能できる空間があれば、オンオフの切り替えがしやすくなりますし、仕事の活力にもなります。
食品保管庫として活用
冷蔵庫やパントリーに収まりきらない食品や、保存用の食料のストック場所として活用できます。普段だけでなく、災害時の備えになるので安心です。災害が発生した時、電気やガス、水道といったライフラインがストップしたり、交通網が麻痺したりしてしまうと手の施しようがありません。小さな子供や高齢の両親と一緒に暮らしていると、なおさら不安を感じるでしょう。しかしそのような状況でも、しんなりと備えていれば乗り越えることができます。
書斎として活用
集中して本を読みたい、ちょっと勉強したい、といった書斎として活用することができます。
今回の新型コロナウイルスの蔓延で、働き方を見直した方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。出社しなくても働くことができる職種の場合、地下室をリモートワークのスペースとして有効に活用できます。防音空間になっているので、集中できる上に仕事の会話を聞かれる心配もありません。
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後悔しない地下室を造るなら…
どれだけ気を付けて家づくりを進めても、後悔することは多々あります。しかし、何に後悔されているのか、失敗したと感じるのか、といったポイントをおさえた上で家づくりを進めていけば、大きな失敗を避けることができます。
失敗しないためにも、しっかりとポイントをおさえた上で地下室のある家づくりを進めてきましょう。
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