ああ後悔…二世帯住宅は失敗の塊!?|クレバリーホーム東京

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二世帯住宅と聞くと、『最初は良くても、そのうち後悔しそう…』『失敗しそう…』という、あまり良くないイメージを思い浮かべる方も少なくありません。マスオさんは二世帯住宅でも家族と仲よさそうに暮らしていますが、そんな家族ばかりではないのが現実です。
では実際に、二世帯住宅を建てた人はどんなところを失敗するのでしょうか。今回は二世帯住宅を建てた方の意見をもとに、失敗事例をご紹介します。合わせて、実はたくさんある金銭面での二世帯住宅のメリットもご紹介します。

 


コラムのポイント
・二世帯住宅は、間取りの自由度の低さや生活音、各家族の距離感、生活費の内訳などが後悔ポイントとして多く挙げられます。
・しかし、一世帯あたりの建築費削減や不動産取得税の削減、住宅ローンの控除、相続税の削減など金銭面で数多くのメリットがあります。
・後悔したまま暮らし続けないためにも、失敗から学ぶ家づくりを進めていきましょう。


 

 

− contents −
◼ 二世帯住宅でよくある失敗例と対策
・間取りの自由度が低く、失敗…
・生活音がここまで気になるとは…
・距離感が掴みにくい…
・友人を呼びづらい…
・生活費の割合がどうも不満…
◼ 経済的なメリットにも目を向ける!
・一世帯あたりの建築費削減
・不動産取得税の削減
・住宅ローンの控除
・相続税の削減
◼ 後悔したまま暮らし続けないためにも…!

 

 

 

 

 

 

二世帯住宅でよくある失敗例と対策

完全分離型2世帯住宅の外観

二世帯住宅で感じる方が多い『失敗した…!』『後悔している…』ポイントについて、対策とセットで見ていきましょう。

 

間取りの自由度が低く、失敗…

二世帯住宅は、自分たちだけ!の家ではないため、間取りや設備の自由度が通常の住宅に比べるとぐっと下がります。
近いうちに親世帯が高齢になるので、生活に支障が出ないようにバリアフリーにしたり、寝室の場所、トイレの数を工夫したりする必要があり、自分の家なのに想いを込めて造れない…というケースがちらほらあります。

⇒【対策】二世帯住宅に慣れた会社を選ぶ

二世帯住宅の外観

親世帯が強くなかなか意見を言えそうにない場合、二世帯住宅に慣れた施工店に間に入ってもらうのが効果的な対策です。元々のパワーバランスが親側に偏っていると、家づくり中に直接意見を伝えたり、説得したりするのは難しいです。その点多くの打ち合わせをまとめてきたハウスメーカーなら、仲介役となってうまく子供世帯の意見も盛り込んでくれるでしょう。

 

生活音がここまで気になるとは…

働き盛りの子世帯と、すでにリタイアして悠々自適な暮らしをする親世帯。子育てと仕事に忙殺されている子世帯と、まだまだ働き盛りの親世帯。生活スタイルは様々ですが、各世帯の生活リズムは大きく異なります。
夜遅くまで起きていたり、朝早くから活動していたり、休日はずっと子どもの声が響いていたり…と、常に活動時間が異なります。相手世帯の音がうるさく感じ、覚悟していたもののストレスに感じる…という方が多いポイントでもあります。

【対策】⇒間取りの工夫で音を遮る

遮音性を重視した階段の引き戸

親子世帯で生活リズムが大きく異なる場合、音が伝わりにくい間取りの工夫を盛り込みましょう。

例えば寝室とリビングが上下階で重ならないようにしたり、間に収納を挟んだりすると音の伝わり方が変わってきます。上下階の分離型ではなく、左右の分離型間取りを選ぶのも一つの選択肢。音は図面でチェックできない部分ですが、しっかり生活をシミュレーションすることで対策が可能です。

 

 

 

距離感が掴みにくい…

二世帯住宅で一緒に暮らしていると、プライバシーがあまりなくなります。完全分離型ではなく、居住スペースの一部でも共有している場合は特に感じるかもしれません。
距離感が近くなりすぎてしまうと、相手の生活に口を挟んだり意見をしたりしてしまい、のちのトラブルを生み出す可能性すらあります。距離感を保つためにも、あらかじめ話し合っておくことが重要です。

【対策】⇒プライベートスペースを確保する

書斎や趣味の部屋になる小屋裏収納

部分共有型や完全共有型の二世帯住宅の場合、家族や自分だけの時間を過ごせるプライベートスペースの確保が大切です。小さくてもセカンドリビングをつくったり、小屋裏空間に書斎をつくったり、床面積に工夫すれば実現できるケースも少なくありません。

 

 

 

友人を呼びづらい…

二世帯住宅で暮らしている以上、友人を呼んでお茶をしたり飲み会を開いたり、という楽しみを減らさざるを得ない可能性があります。みんなで集まって何かをするのが好きな方にとっては、我慢が多い環境かもしれません。
友人を呼んでもいいよ、といわれても、どんな人たちと繋がりがあるのか、どんな会話をしているのか、筒抜けになってしまう可能性もあるので羽を伸ばして楽しむ、というのも難しく感じることが多くなります。

【対策】⇒ルーフバルコニーをつくる

二世帯住宅のおしゃれなルーフバルコニー

友人と気兼ねなく過ごすスペースとしては、ルーフバルコニーがとてもおすすめです。屋内外に分かれているので音が伝わりにくく、気兼ねなくおしゃべりを楽しむことができます。定期的にお茶会をしたり、バーベキューをしたり、気兼ねなく過ごせるアウトドアリビングになりますよ♪

 

 

 

生活費の割合がどうも不満…

家のローンや通信費、水道光熱費、食費など暮らしていくためにはたくさんの費用がかかります。最初に支払いの割合をきちんと決めておかなければ、後々トラブルになる可能性があります。
どう考えても、食べ盛りの子どもが多い子世帯と食費は折半、親世帯がほとんど利用する車の維持費を折半、など理不尽な支払いの内訳だったり、最初に支払った費用をずるずると支払い続けたり、と何となく決めてしまうと後悔につながります。

【対策】⇒最初にしっかり話し合いの場を設ける

固定資産税や外壁塗装の積み立て費用、生活費などのランニングコストは、家を建てる前の段階でしっかり話し合いの場を設けてルールを決めておくことが大切です。お金の話をするのはお互いに気まずい部分があるかもしれませんが、この段階でうまく話し合えないとストレスなく一緒に暮らすのは難しいでしょう。最初に納得行くまで話し合うことで後のストレスが大きく軽減できますので、時間を取ってしっかり話し合ってみて下さい。

 

 

 

 

経済的なメリットにも目を向ける!

二世帯住宅の広いLDK

ネガティブなポイントが目につきやすい二世帯住宅ですが、後悔する部分ばかりではありません。初期費用やランニングコストに関するメリットは大きく、余裕のある資金計画で豊かな生活につながります。

 

一世帯あたりの建築費削減


二世帯住宅の対面キッチンリビング

家づくりには、土地代、建物代合わせると数千万円かかります。しかし、二世帯住宅の場合、必要な費用を折半することができるため、一世帯あたりの出費を減らすことができます。親世帯が土地を持っているのであれば、さらに出費は減らすことができるでしょう。
減らした出費は、インテリアにこだわったり、内装にこだわったり、と暮らしをより豊かにする部分に回すことができます。

 

 

 

不動産取得税の削減


二世帯住宅の畳リビング

土地や建物を購入した場合、不動産取得税という税金がかかります。二世帯住宅の場合、
・完全分離型で区分登記
・各世帯に専用の玄関、トイレ、キッチンがあり独立している
・世帯をつなぐ廊下は分けられている
などの構造上、利用上の独立性が満たされていれば、不動産取得税の削減や軽減措置を受けることができます。詳しい内容は地方自治体によって異なるので、問い合わせてみることをお勧めします。

 

住宅ローンの控除


二世帯住宅の和室

住宅購入時にローンを組んだ場合、
・物件の床面積が50㎡以上で居住空間が床面積の1/2以上
・登記区分が、共有登記もしくは区分登記
であれば住宅ローンの控除が受けられます。

この時、控除を受けられるのは自分の居住場所だけとなっており、親世帯と子世帯それぞれが住宅ローンの控除を受けることができます。

 

相続税の削減


二世帯住宅の広いバルコニー

二世帯住宅で暮らす以上、いずれ問題となるのが相続や相続税についてです。亡くなった方の遺産相続を相続で受け継いだ場合、遺言によって遺産を受け継いだ場合など、遺産総額が大きいとかかる税金のことを相続税といい、不動産は相続税の課税対象になります。

 

二世帯住宅の場合、故人が住んでいた二世帯住宅に同居の相続人が住み続けるのであれば相続にかかる税金が軽減されることがあります。
小規模宅地の特例という措置を利用することで、敷地面積の240m²までの相続税評価額が80%減額になります。

 

 

 

後悔したまま暮らし続けないためにも…!

二世帯住宅のホームエレベーター付きリビング

二世帯住宅は建ててから後悔しやすいポイントがたくさんあります。しかし、どこが後悔されがちなのかをあらかじめ把握しておけば、しっかり対策をして満足度の高い家づくりをすることができます。最高だ、と思える暮らしを実現していくためにも、失敗から学ぶ家づくりを進めていきましょう。

 

家づくりなんて初めてのことで、わからないことばかり…という方もご安心ください。クレバリーホーム東京は、多くの二世帯住宅づくりをお手伝いしてきたノウハウを元に、理想のマイホームをご提案します。注文住宅の家づくりに関する疑問は、どんなことでもおきがるにクレバリーホーム東京にお問い合せください。

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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