収納に困らない狭小住宅の建て方・考え方

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都心部に家を持ちたい。ただ、土地の値段を考えると狭小住宅という選択にならざるをえない場合もあるかもしれません。狭小住宅は、利便性の良い場所に建てることができるものの、ネックになるのはやはり収納スペースの狭さです。生活していく中で物はどんどん増えて行くため、収納スペースがしっかり確保できるかどうかは、住み心地や暮らしの満足度を大きく左右します。

狭小住宅とはいえ、限られたスペースを活かして収納することができれば頭を悩ませることはありません。今回は、家づくりで知っておくと役に立つ、収納に困らない狭小住宅の建て方、考え方をご紹介します。これからの家づくりの参考になれば幸いです。

 


コラムのポイント
・収納スペースの狭さや少なさがネックの狭小住宅も、壁、デッドスペース、床下収納、パントリー、屋根裏部屋など工夫次第でいくらでも収納スペースは生み出すことができます。
・立体的に空間を捉えて、デッドスペースを減らす工夫をしましょう。収納スペースをどこに設置するかも大切です。
・断捨離をしたり、コンパクトな家具に変更したりすることも大切です。収納スペースと物とのバランスをとりながら、収納スペースに困らなくて済む家づくりを進めていきましょう。


 

− contents −
◼ 狭小住宅の収納場所
・壁
・デッドスペース
・床下収納
・パントリー
・屋根裏部屋
◼ 収納スペースのつくり方
・立体的に空間を捉える
・デッドスペースを減らす
・収納スペースをどこに設置するかも大切
◼ モノの量とサイズの見直しを
・断捨離をする
・コンパクトな家具に変更する
 収納に困らない家づくりを実現するには…

 

 

 

 

 

狭小住宅の収納場所

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収納スペースがない…と言われる狭小住宅ですが、探してみると思いの外、たくさんの収納スペースが隠れています。

 

① 壁


家を取り囲む壁は、実は立派な収納スペースになります。壁全面を収納にすることで、一気に収納スペースを増やすことができます。

出し入れが楽な上、工夫次第でスッキリと見せることができるため、壁面収納を取り入れる方はたくさんいらっしゃいます。

② デッドスペース


クローゼットの上部や階段の下など、実は活用されていないスペースはたくさんあります。そのスペースを造らないようにすること、見つけた場合は収納グッズを使って活用することで、収納スペースは増やすことができます。

③ 床下収納


家の床下には、広いスペースが広がっています。その空間に収納スペースを造ることができます。

主にキッチンに設置されており、食品保管やキッチン用品の収納に使われます。床板を上げて出し入れするため、使い勝手の悪さを感じることもありますが、保管場所としては最適なスペースです。

④ パントリー


パントリーとは、キッチン専用の保管庫です。長期保存するものを片付けておくのではなく、日常的に使う調味料や乾物、お米などをまとめて収納するために活用します。

パントリーというスペースを取ること自体が、狭小住宅では難しいように感じるかもしれません。しかし、畳1畳分だけでも確保してしまえば、その中に棚をつけたり収納グッズで仕分けたりすることで、存分に収納スペースとして活かすことができます。

⑤ 屋根裏部屋


屋根裏も立派な収納スペースです。出し入れしにくいのが難点かもしれませんが、使用頻度が低いものを収納しておくのには最適です。

クリスマスツリーやプールグッズといった、使う季節が限られているものは、手に取りやすい場所に収納しておくよりも、屋根裏のような場所がちょうどよいでしょう。子どもの作品や賞状、アルバムなどの思い出の品も、直射日光が当たらず湿気も溜まりにくい屋根裏部屋はちょうどよいスペースです。

 

 

 

 

収納スペースのつくり方


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収納スペースをどのように造るかは、間取りを考える時にしっかりと考えておくことが大切です。

 

立体的に空間を捉える

間取りという平面図ではイメージしにくいかもしれませんが、家の中という空間を立体的に捉えて、どこに何を置けるかを考えてみるよよいでしょう。

イメージを膨らませて、クローゼット上部にスペースができそうであれば棚を設置する、階段下をどれだけ収納スペースとして活用できるか検討してみる、これらをやってみることで、収納スペースを造ることができます。担当プランナーや設計士は、多くの実績を持っており、その中で最適なアイディアを提案してくれるはずです。いろいろと相談してみるとよいでしょう。

デッドスペースを減らす


空間の広がりを感じさせるスペースを、あえて確保するのはもちろん大切です。しかし、そうではないデッドスペースとなる部分は極力減らすようにしましょう。活用しにくく、無駄になるスペースはあらかじめなくしておくことで、住み始めてからのストレスも減らすことができます。

収納スペースをどこに設置するかも大切


収納スペースを造る時に、家のどの部分に造るかも重要です。効率的な家事や移動距離などの動線を考えた時に、キッチンの側やお風呂の近くなど、使い勝手が良い、出し入れしやすい場所を選ぶようにしましょう。来客時にすぐに片付けることができるので安心ですし、家族みんなで過ごすことができる場所をしっかりと確保することができます。

使う頻度が高い部屋、使う頻度が高いものを保管する場所の側には、収納スペースを積極的に確保するようにしましょう。

 

 

 

 

 

モノの量とサイズの見直しを


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狭小住宅に収納スペースを確保するために、できるだけの工夫をした後は、持ち物の見直しを始めましょう。

 

断捨離をする


断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、

断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。

として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは異なるものとされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/断捨離 より引用

不要な物をなくすことで、狭小住宅での収納スペースを有効に活用できるだけでなく、最低限に減らすこともできます。

 

コンパクトな家具に変更する


使っている家具を、大きなサイズのものからコンパクトなものに変更するだけで、その分スペースを確保できます。持ち物の見直しをすれば、タンスやキャビネット、収納ケースといった収納するもの自体を減らせるかもしれません。

コンパクトな家具は、空間を圧迫することなくくつろぎのスペースを生み出すので、家族みんながくつろぐ場所がなくなるわけではないですし、より安心する空間を生み出すのです。

 

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収納に困らない家づくりを実現するには…


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狭小住宅は、収納スペースが少なくて困るのでは、と感じるかもしれませんが、実際に工夫を重ねることで収納問題に悩まされることは無くなります。間取りを考える時にしっかりと工夫を施し、家族の持ち物の見直しもし、心地よい暮らしを実現しましょう。

狭小住宅を建てたい!とお考えの方は、ぜひご相談ください。
家を建てる土地には、潜在的な価値があります。その土地の大きさや空間の広さだけでなく、その土地に建てることができる様々な用途が含まれる潜在的な価値にも合わせて私たちは家づくりを行っています。
クレバリーホーム東京は、限られた東京という土地を最大限活かすため、10cmも無駄にしない®️丈夫な家づくりをご提案しています。

 

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片付けられないあなたへ|収納の少ない『狭小住宅』でも快適に暮らす方法

 

 

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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