後悔しない外壁タイルの選び方
外壁をどんなデザインにするか、素材を何にするかによって、家の雰囲気は大きく変わります。おしゃれなデザインであるのはもちろんのこと、丈夫で家を守ってくれる素材であることも大切です。
外壁材には様々な種類がありますが、一番のお勧めは『タイル』です。タイルは外装材に求める性能を十分に満たしています。丈夫で高級感があり、種類も豊富に揃っているため、理想とする家に合わせて選ぶことができます。
今回は、家づくりを始める前に知っておきたいタイルの種類や選び方、価格をまとめてご紹介します。今後のタイル選びの参考になれば幸いです。
コラムのポイント
・外装タイルには、家の保護し、高級感のあるデザインに仕上げる役割があります。劣化や色落ちが少なく、丈夫な仕上がりが魅力です。
・外装タイルには様々な種類があります。デザインや用途に合わせて
選ぶと良いでしょう。
・外装タイルのメンテナンス費用は、10年ごとに約50万円前後です。実績と知識豊富な施工会社に依頼し、理想の家づくりを始めましょう。
− contents −
◼ 外装タイルの役割と魅力
・家の保護
・高級感のあるデザイン性
・劣化や色落ちが少ない
◼ 外装タイルの種類
・素地
磁気質 陶器質 石器質
・形状
平物タイル、ユニットタイル 役物タイル
・サイズ
小口平タイル 二丁掛タイル ボーダータイル
50掛タイル 45二丁タイル
◼ 外壁タイルの気になるメンテナンス費用
◼ 外装タイルの家づくり実例
◼ 外装タイルで家づくりを始めるなら
外装タイルの役割と魅力
家を包み込む外装には、たくさんの役割と魅力があります。
家の保護
外装に使うタイルは、砂や石を1300度という高温で焼き固めたものです。そのため、非常に強く傷や劣化に強い素材です。自然の中に長期間さらされていても、ほとんど傷がつくこともありません。また、水にも強く、タイルに水が染み込んで劣化につながるという心配もありません。
外装にはタイル以外にも、サイディングや塗装などさまざまな素材を使うのですが、これらとは比較にならないほどの耐久性を持つのがタイルです。そのため、高い耐久性で大切な家を守り抜くことができるのです。
高級感のあるデザイン性
高級感があるタイルは、サイディングの家よりもこだわりや家に対する愛情を感じます。丁寧に貼られたタイルは、それだけで手がかかっている印象を周りに与えます。
様々な色の中から選ぶことができますが、イメージしているよりも少し暗めの色を選ぶことで、より高級感を持たせることができます。
劣化や色落ちが少ない
硬くて丈夫なだけでなく、劣化や色落ちも少ないのがタイルです。メンテナンスも10年に一度ほどのスパンで十分に美しさを保つことができます。
タイルそのものが劣化するわけではなく、汚れが積み重なることで劣化しているように感じるだけなので、実際のお手入れは汚れを落とす程度です。新築の時のような美しさを、長期間に渡って保つことができます。
外装タイルの種類
外装に使うタイルには、様々な種類があります。
素地
磁気質
1250度以上という高温で焼き固めたタイルのこと。硬く耐久性が高く、水もほとんど吸収しません。透明度が高い仕上がりなので、外壁タイルにはピッタリです。
陶器質
1000度以上で焼き固められたタイルのこと。吸水性が高いため、外装ではなく内装として主に使われます。
石器質
1200度以上で焼き固められたタイルのこと。磁気質と陶器質の中間にあたり、磁気質ほど硬くないので、表面に加工を施したい場合に主に利用されます。
形状
平物タイル、ユニットタイル
外装タイルとして一般的なタイルのこと。長方形や正方形の平面のものを平物タイル、複数のタイルを連結して施工しやすくしてあるものをユニットタイルと言います。
役物タイル
特殊な形状をしたタイルのこと。建物の角や角、コーナー部分に使われるため、家づくりには欠かせないタイルです。
サイズ
小口平タイル
レンガの一番小さな面のサイズに合わせて作られた、実寸108mm×60mmのサイズの外壁タイルのこと。
二丁掛タイル
小口平タイルを2枚並べた、実寸227mm×60mmのサイズの外壁タイルのこと。レンガの側面と同じ大きさで、素材そのものの質感が表現しやすいのが特長です。
ボーダータイル
二丁掛タイルの高さを半分にした、実寸227mm×30mmのサイズのタイルのこと。様々な種類があり、タイルを並べて貼っていく中のアクセントとして使われます。
50角タイル
モザイクタイルとも呼ばれる、実寸が45mm×45mm、目地を含めて50mm×50mmの外壁タイルのこと。
45二丁タイル
50角タイルを2枚並べたサイズの外壁タイルのこと。施工しやすく工費も安く抑えることができるのが特長です。
外壁タイルの気になるメンテナンス費用
外壁タイルには、様々な種類があります。そのタイルそれぞれが、性能やデザインによって初期費用は異なります。では、住み続けていく中でかかるメンテナンス費用はどのくらいかかるのでしょうか。
家の形や大きさ、どのようなタイルを使用しているかによって費用は異なりますが、外壁タイルはそもそも張り替える必要がないため、張り替えや塗り替えにかかる費用が発生しません。汚れを落とし、劣化している部分の補修を含め50万円ほどです。
元々、とても丈夫な素材なのでメンテナンスコストはかなり抑えることができるのです。
外装タイルの家づくり実例
1階賃貸用店舗・倉庫スペース併用、2階・3階は階層で
居住空間が完全に独立した二世帯住宅
中央区 S様邸
敷地面積:34.07坪(112.62㎡)
延べ床面積:237.71坪(71.91㎡)
S様邸は以前のお住まいの老朽化に伴い、1階賃貸用店舗・倉庫、2階親世帯、3階子世帯の店舗併二世帯住宅に建て替えをされました。
S様が新築計画をご検討の際、以前お住まいだったお家の思い出の一角である『欄間(らんま)』を新居にも取り入れたいとの思いがありました。そこで、弊社の得意とする造作技術を活かして、2階親世帯リビングのベンチの背もたれとしてリノベーション。
見慣れた愛着のある欄間を取り入れることで『新しいのに懐かしい』そんなリビングを実現いたしました。
【リノベーション二世帯住宅】敷地34.07坪|延床71.91坪!1階賃貸用店舗・倉庫スペース併用の居住空間が完全に独立した二世帯住宅
外装タイルで家づくりを始めるなら
家の雰囲気を決めるだけでなく、長きに渡って家を守り続けてくれるタイルは、家づくりの要でもあります。しっかりと検討した上で、もっとも適したものを選ぶようにしましょう。
種類が多すぎて選べない、どのタイルを選べばいいのかがわからない、という場合はプロに相談をして、アドバイスをもらうと良いでしょう。多くの知識と実績の中から、ピッタリのタイルを紹介してくれるはずです。
クレバリーホーム東京は、外装タイルに関する豊富な知識をお客様に提供出来るだけでなく、高い品質のタイルをお勧めいたします。高級感のある丈夫なタイルを使って家づくりを始めたい、という方はぜひ一度ご相談ください。